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4話

一日中プラズマのことを考えていたせいで、

授業にはまったく集中できなかった。

先生の話も、友人たちの声も、ほとんど耳に入らない。


ほんの十秒ほど、ぼんやりしていたつもりが、

気づけば一時間が終わっていたことすらあった。


昼休みになって、ようやく意識が現実に戻ってくる。


そして、終業のチャイムが鳴ると同時に、

イナオカは鞄をまとめ、

セイタに「先に外で待ってる」と告げて、足早に教室を出た。


階段を下り、靴を履き替え、校舎の外へ出る。

考え事で疲れ切った身体を、左右に大きく伸ばした。


顔を上げて空を見上げると、

そこには雲一つない、澄み切った青空が広がっていた。


イナオカは、胸がいっぱいになるほど深く息を吸い込む。

澄んだ空気。一瞬で鼻腔を満たすさまざまな匂いが、

自分が確かに生きているのだと、はっきり実感させてくれた。


校門にもたれかかり、

いつもより美しく見える世界に視線を預けながら、

ただひたすらセイタを待つ。


だが、次第に足に痛みが走り、

座れる場所はないかと、首を巡らせて周囲を見回した。


すると、運動場の脇に空いているベンチを見つけ、

すぐに駆け寄って、鞄を横に置いて腰を下ろす。


些細な景色すら見逃すまいと目を凝らしたが、

やがて退屈に耐えきれず、

スマートフォンをいじりながら時間を潰していた。


セイタを待ち続けていると――

どこからか、自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。


聞き間違いかと思い、耳を澄ます。

すると、聞き慣れた声が、確かに自分の名前を呼んでいる。


顔を上げ、声の主を探そうとしたその瞬間、

視界がふっと陰った。


ゆっくりと見上げると、

そこに立っていたのは、親しい友人であるアツキとシュレンだった。


思わず、イナオカは目を見開いた。


「ルニ?」

「ツキ? シュレンも一緒?」

「またセイタ待ち?」

「それって、もう片思いじゃない?」

「えー、まさか……」

「違うってば。ていうか、なんでこんなに遅いの? 二人とも、いつもはすぐ帰るじゃん」

「さっきツキと体育の時間にふざけてたらバレてさ、トイレ掃除させられてたんだ。今やっと終わったところ」

「え……何したらトイレ掃除になるの……」

「バスケのボールを蹴ったら、先生に当たって……」

「……あー……」

「とにかく、セイタならすぐ出てくると思うよ。

 俺たちが掃除終わって出てきたとき、まだ後片付けしてたし」

「そっか。教えてくれてありがと」

「じゃ、俺たち先行くね」

「……また明日」


シュレンは、片思いの話題にはあまり興味がなさそうだったが、

アツキは誰よりも名残惜しそうな表情を浮かべながら校門を出ていき、

振り返ってイナオカに手を振った。

イナオカも軽く目を細め、微笑みながら手を振り返す。


二人と別れ、ベンチに座ってしばらく待っていると、

校舎の玄関から慌てて飛び出してくるセイタの姿が見えた。

外に出たセイタは周囲をきょろきょろと見回し、

イナオカを見つけると、そのまま一直線に駆け寄ってくる。


「イナオカ」

「来た?」


これ以上遅くならないよう、

俺たちは急いで山にある公園へ向かった。


学校から公園までの距離自体は、それほど遠くない。

だが、道はずっと上り坂になっており、体感的にはかなり長く感じられた。

坂を登るだけで、すぐに汗が全身を濡らす。


本来なら軽々と登れるはずの道も、

鞄の中に教科書や着替えを詰め込んだ状態では、

次第に体力の限界が近づいてくる。


静まり返った道に、

荒い息遣いと、地面を踏みしめる足音が重なり、

まるでひとつの音楽のように響いていた。


どうにか坂を登り切り、

目の前に公園が見えた瞬間、

俺たちは同時に芝生へ倒れ込んだ。


しばらくの間、言葉も交わさず、

ただ仰向けのまま、必死に呼吸を整える。


やがて、セイタが先に身体を起こし、口を開いた。


「俺、先に水入るわ」


制服の下にあらかじめ楽な服を着ていたらしく、

セイタは上着だけ脱ぐと、そのまま渓谷へと足を踏み入れた。


冷たい水に大げさに騒ぐセイタの姿を見て、

イナオカは小さく笑い、

自分もゆっくりと立ち上がる。


鞄から着替えを取り出し、

簡易トイレの方へ歩き出した――そのとき。


森の奥から、かすかな光が、イナオカの視界を刺した。


突然のまぶしさに、反射的に手で目を覆い、

光のした方へと顔を向ける。


それは微弱だったが、

確かに太陽光ではない。

何かが太陽の光を反射している――

そんな異質な輝きが、はっきりと目に飛び込んできた。


「セイタ……あの光、見える?」

「どの光?おい、ちょっと、どこ行くの!」


イナオカは、何かに導かれるように、

先ほど小さな光が見えた森の奥へと歩き出した。


その様子に驚いたセイタは、慌てて水から上がり、

濡れたままの姿でイナオカの後を追いかける。


少し進んだ先で、

イナオカがしゃがみ込み、何かを見つめているのを見つけ、

セイタもその隣にしゃがみ込んだ。


「……何だよ、それ」

「指輪と……ネックレス」

まだ日本語が下手で翻訳機に依存して文を書いたので、誤訳があるかも知れません。 多少変な翻訳部分があっても些細なハプニングだと思ってくださって面白く見てください。

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