表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/100

87 狩谷高校へ潜入

 岬のように飛び出た建物群に辿り着くと、そこに見覚えがあることに気がついた。

 狩谷駅と、その周囲の商業ビル達。狩谷町アーケード街と書かれたアーチ状の看板。そしてその向こうに見える建物は……。

「狩谷高校だ」

 私達は顔を見合わせた。

「ここは内藤殿の夢の中なのに、なぜ高校があるのじゃ?もしかして、涌井さんの夢と合体したのか?」

「ええ。恐らく混信の影響で融合したのだと思います」

「学校の中に涌井殿や内藤氏、関谷もいる可能性はある。探索してみよう」

 我々は顔を見合わせて頷き、先へ進んだ。


 無人の狩谷町アーケード街を用心深く進み、校舎のすぐ側まで来た。

 校庭には帝国軍のマッチョ集団が百人以上もいて、正面玄関へは安易に近づけない雰囲気だった。体育館横の出入り口へ回ってみたが、やはり連中がいる。

 彼らはマネキン人形のように立っているだけ。しかも、判で押したように同じ顔つきだった。

「気持ち悪いな」

「神社で戦った時と同じモブキャラです。やはり関谷課長が関与しているのでしょう」

「まるで案山子だ。近づけば動き出して戦闘になるかもしれない」

「戦いの準備なら万端じゃ。いつでもいけるぞ」

「多勢に無勢です。いくら私達でも、これだけの人数を相手にするのは危険です」


 他に出入り可能なところは?と、記憶を探る。この様子だと、職員玄関や用務員室なども近づく事すら無理だろう。

 そうだ。

 生徒会室の窓が古く、ガタついている事を思い出した。休日の学校で映画を撮る際、ここから仲間達と忍び込んだのだ。

「部活棟まで行こう。こっちだ」

 2人を誘導しながら歩いた。

 校舎の裏側へ回って部活棟の裏側まで来ると、皆で塀を登り、屋根を歩いて生徒会室の窓へ向かった。

「こいつは立て付けが悪くて、いつも無施錠だったのさ」

 窓を押すと、あの時と同じように簡単に開いた。


 書棚に校内の見取り図があることを思い出した私は、A1の青焼き図面を探し出し、作業テーブルの上に広げた。

「涌井さんと内藤さんは安全で落ち着いた場所にいるはずだ。僕の予想だと、保健室か校長室だ」

 私はそれぞれの場所を指でさした。

「あまり派手に動いて関谷に逃げられでもしたら、また厄介なことになると思う。だから、ここはゲリラ作戦でいきたい」

「静かに忍び寄るんですね」

「そう。ただ、ケンカを売られた場合は、遠慮なくやっつける」

「御意」

 チィが拳を作って手の平へパチンと当てた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ