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第49話 リディア杯 2回戦の第3試合(龍王 vs セラフィム)

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ストックが無くなりました。ここから週3回の更新となります。

ご迷惑おかけして申し訳ありません。今後ともよろしくお願いいたします。

 第49話 リディア杯 2回戦の第3試合(龍王 vs セラフィム)


 龍王とセラフィムが戦闘の準備を整え、互いに睨み合う。観客の歓声が会場に響き渡り、二人の緊張感がピークに達した。


「行くぞ、セラフィム!」龍王が叫び、猛然と突進した。その動きはまさに風のように速く、セラフィムは瞬時に防御の体勢を取った。


「どうぞ、お手柔らかにお願いします、龍王。」セラフィムも丁寧に応じ、迎え撃つ。


 二人の拳が交錯し、激しい衝撃波が周囲に広がった。龍王の拳は岩をも砕く力強さを持ち、セラフィムはその攻撃を華麗にかわしながら反撃の蹴りを放った。セラフィムの蹴りは龍王の側頭部に直撃し、龍王は一瞬怯んだが、すぐに体勢を立て直した。


「その程度では私は倒せない!」龍王は嘲笑を浮かべながら再び攻撃を仕掛けた。セラフィムは空中に飛び上がり、翼を広げて龍王の攻撃を避けた。


「私は回復の力だけではありませんよ。」セラフィムは空中から龍王に向かって急降下し、拳を振り下ろした。龍王はその攻撃を受け止め、二人の力が激突して地面に大きな亀裂が走った。


「お前の力は認める。しかし、俺の力には及ばない!」龍王はさらに力を込めてセラフィムを押し返し、そのまま一気に間合いを詰めて強烈な膝蹴りを放った。セラフィムはその衝撃で後退し、地面に膝をついた。


「まだ終わりではありません。」セラフィムは立ち上がり、再び龍王に向かって突進した。彼の拳と蹴りは風のように速く、龍王も全力で応戦する。


 二人の戦いはまさに壮絶だった。龍王の力強い拳がセラフィムの防御を破り、セラフィムの華麗な動きが龍王の攻撃を避け続ける。しかし、龍王の一撃が決まり、セラフィムは大きく後退した。


「お見事です、龍王。しかし、私も負けてはいられません。」セラフィムは全力で反撃し、再び激しい戦闘が繰り広げられた。


 龍王とセラフィムの戦いは、ますます激しさを増していた。セラフィムは、その優雅な動きで龍王の強烈な攻撃をかわしつつ、光の力を用いて反撃を試みた。


「ライトランス!」セラフィムは高らかに叫び、手から放たれる光の槍が龍王に向かって飛んでいった。龍王はその攻撃を素早く避けたが、セラフィムの速さには驚かされた。


「ライトバレット!」次の瞬間、セラフィムは連続して小さな光の弾丸を放ち、龍王を攻め立てた。龍王はその弾幕を拳で打ち落とし、前進し続けた。


 しかし、龍王の攻撃もまた一層激しくなった。「ファイアランス!」彼の手から炎の槍が飛び出し、セラフィムに直撃した。セラフィムはその衝撃で後退し、炎の熱さに身を焼かれた。


「まだ終わりませんよ…」セラフィムは息を切らしながらも、自らの体に回復魔法をかけた。「ヒール!」その光が彼の体を癒し、再び戦う力を取り戻した。


「その力、見せてもらおう!」龍王は挑発的に笑いながら、再び攻撃を仕掛けた。セラフィムは光の防壁を張り、必死にその攻撃を防ごうとした。


 しかし、龍王の力は圧倒的だった。「衝撃波!」彼が地面を叩くと、強烈な衝撃波が発生し、セラフィムを吹き飛ばした。セラフィムはその衝撃で地面に叩きつけられ、痛みに呻いた。


「ライトランス!」セラフィムは再び光の槍を放ち、龍王に反撃を試みた。だが、龍王はその攻撃を受け流し、逆に自身の力を増していった。


「ファイアランス!」龍王の炎の槍が再びセラフィムに直撃し、彼の体を焼き尽くした。セラフィムは必死に耐えながらも、回復魔法を自らにかけ続けた。しかし、そのダメージは次第に積み重なり、彼の体力を削り取っていった。


「セラフィム、まだ戦えるか?」龍王は冷笑を浮かべながら問いかけた。


「まだ終わりではありません…」セラフィムは辛うじて立ち上がり、最後の力を振り絞った。「ライトバレット!」彼は再び光の弾丸を放ったが、その力はもう限界に近づいていた。


 龍王はその弾丸を避け、「これで終わりだ!」と叫びながら、全力の拳をセラフィムに向けて振り下ろした。セラフィムはその攻撃を受け、再び地面に倒れ込んだ。


「力尽きたか…」龍王は勝ち誇った表情で言った。


 セラフィムは地面に伏したまま、息を切らしていた。「私は…まだ…」彼は何とか立ち上がろうとしたが、その体はもう限界だった。


「試合終了!」リリィが高らかに宣言した。観客からは大きな歓声と拍手が湧き上がった。


 セラフィムは敗北を認め、龍王に向かって頭を下げた。「お見事でした、龍王…」


 龍王はその礼を受け、「よく戦った、セラフィム。その力、見せてもらった。」と称賛した。


 この激しい戦いは、観客の心に深く刻まれ、彼らの興奮はしばらく収まることがなかった。


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