表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

下車

作者: まえとら

決められたレールの上は歩きたくない。つまらない抵抗をして就職もせずアルバイト。

楽しくないならやめてしまえばいい。やりたいことも夢もない。目標のない生活費を稼ぐ毎日。


地下鉄の窓ガラスの真っ暗な黒い背景に、しけたツラのしょぼい自分の姿が映る。このまま日々歳をとって死ぬのは嫌。

いつも降りない駅で降りてしまおう。さぼってしまおう。自分がいなくても支障ないと決めつけバイト先に体調不良の電話。


途中下車すると公園に出た。雀が囀り芝生に腰を下ろした。寝転ぶと青い空に白い雲が流れてゆく。心地のよさにうたた寝してしまった。

鳩のフンが額に命中憤慨。夢からさめた。


次の日。

地下鉄の終点まで行ってみると海に出た。トンビが鳴き砂浜に腰を下ろした。寝転ぶと青い空に白い雲が流れてゆく。

心地のよさにうたた寝してしまった。

カモメのフンが額に命中憤慨。夢からさめた。



さめない夢から覚めたような心地。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ