表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/53

第七話 冒険者

ネタ切れたので結構話を進めちゃいました。

あれから時が経ち、俺が5歳になった頃。

この2年間は、街に出たエンペラーベアクラスの魔物をすべて任されてること以外は特に何も無く、戦闘訓練と勉強しながら生活していた。

しかし、父との模擬戦の勝率がついに50パーセントを超え、座学も一通り終わってしまった。

なので、ちょっと提案をしてみることにした。


「学校のためのお金自分で稼いでいいですか?」


まあ学校のためのお金ってのは名目上で、ただ冒険者になって魔物を倒したいってだけだが。


「稼ぐ?何をするんだ?いくらハヤテが天才でも5歳でつける職なんてないだろ」


ちなみに、座学を暗記のスキルで全部1回やっただけで記憶したらいつしか天才と呼ばれるようになっていた。


「冒険者です。登録に年齢制限はなかったはずです」


「そういえばそうだったな。剣も魔法も使えるお前にはピッタリな職だな」


っというわけで決定した。

その後、冒険者になるためにいろいろ準備した。

いちおうヘルムに紹介状を書いてもらい、服装を冒険者っぽいものにして、冒険者ギルドの位置を確認した。


「冒険者になるのはいいけど、夜までに帰れる依頼を受けなさいよー」


えー、野営とかしてみたくない?

って言うか家に帰るのは冒険者っぽくない気がする。

まあ5歳だししゃあないか。

っというわけで屋敷を出発し、ギルドへ向かう。


「いろいろスキルとか創っとくか」


『魔法創造、転移魔法』

これは一度行ったところか目視している場所に転移できる魔法だ。

これさえあればどんなに時間がかかる依頼でも毎日帰ることができるだろう。

あ、アイテムバッグもらい忘れた。

スキルで代用できるかな?

『スキル創造、アイテムボックスS』

出来たみたいだ。

触れたものに対してしまう!と強く念じれば収納することができる。

ランクが上がれば上がるほど容量が大きくなるらしい。

後は武器か。

『万物創造、剣』

出来たのは片手剣。5歳の俺からしたら長剣だが。

性能を鑑定で見てみる。


名称:なし

等級:B

製作者:ハヤテ


等級Bというのは上級鍛冶師の自信作レベルらしい。

やりすぎたかな?まあいいだろう。

そんなことをしながら歩いていると、ギルドに到着した。

ギルドの中は、たくさんの冒険者で賑わっていた。

俺が入っていくと、場違いだと言わんばかりの目線が向けられた。

そんな中俺は、目線は気にせず堂々と受付嬢に話しかける。


「冒険者登録をしに来たんだが」


「え、えっと、冒険所登録ですか?えっと、何歳ですか?」


「5歳だ。紹介状があるぞ」


そう言ってヘルムに書いてもらった紹介状を見せる。


「えっと、!!はい、分かりました!冒険者登録ですね!こちらの紙にお名前などを記入してください!」


そう言って1枚の紙を渡された。

俺はたくさんある項目の中から必須項目である名前だけを入力して受付嬢に手渡した。


「えっと、はい、登録完了しました。こちらがギルドカードになります。ギルドについての説明は必要ありますか?」


「ああ、頼む」


「はい、説明します。冒険者ギルドは、登録している冒険者たちに依頼を斡旋する施設です。ランクはGから始まり、実績次第でF、E、D、C、B、A、Sと上がっていきます。依頼には通常依頼、常駐依頼、指名依頼、緊急依頼の4種類があります。通常依頼は依頼掲示板に貼ってあるものをこのカウンターに持ってくることで受注できます。常駐依頼は受注する必要がなく、達成報告だけで大丈夫です。指名依頼は高ランクの冒険者を貴族などが指名し、依頼するものです。原則は受けるか受けないかは自由です。原則は。緊急依頼は強力なモンスターの襲撃などの緊急時にギルドから出されます。説明は以上です。質問がありましたらどうぞ」


「最初には何を受けたらいい?」


「そうですね、登録したての方は基本、薬草採集を受けていきますね」


「わかった、じゃあ俺もそれを受けることにするよ」


「分かりました。常駐依頼にありますので薬草を持ってきていただければ大丈夫です。あと、薬草の選別にはこちらをお使いください」


そう言ってハンドブックのようなものを渡された。

薬草の図鑑らしい。

鑑定あるからいいんだが。

まず俺は探知魔法を薬草を対象に展開。

すると、いくつかの群生地を見つけた。

転移もあるので近いほうから行って、転移で帰ってくることにした。

っというわけで一番近い群生地に向けて歩く。


「っと、ここか」


着いたのは、森の中にぽっかりと空いている木がないところ。

途中何度か魔物に襲われたが、ゴブリンやスライムなどの雑魚なので問題なかった。

にしてもめちゃめちゃ生えてるな。

鑑定と探知によると全部薬草らしい。

うーん、全部手で取るのは怠いな。

ここは魔法で行くか。

『魔法創造、エア・カッター』

この魔法は、空気の刃で一定の位置を切り裂く魔法。


「エア・カッター!」


地面ギリギリをエア・カッターで切る。

全部切れた。

これを風魔法で俺の前に集め、アイテムボックスに収納する。


「よし、これで全部だな。次行こ次」


そう言って歩き出す。

次の群生地は、森を抜けたあたりだった。

さっき程ではないが結構な量が生えている。

これもエア・カッターで切り、アイテムボックスに入れる。

これを繰り返す。

気づいたら暗くなっていた。

ちなみに昼飯は万物創造で作って食った。

よし、帰るか。

俺はギルドの近くの路地裏に向けて転移を発動した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ