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第三十七話 精鋭

「倒せました」


リリーが報告してくる。

うん、全く問題なく倒せているな。

まあコアが前線維持したおかげってのが大きいだろうけど。

そんなことを考えていると...


「ふむ、千のマンティコアとマンティコアの上位種をこうも簡単に人間の力を少々見くびっていたようだな」


ボスがいたさらに奥から声がした。

目を向けると、奥から魔族が向かって来ている。

今回は一人か。


「このマンティコアの大群がここにいたのはお前の仕業と言うことか。こいつらは王都に向かっていたようだが何のために王都に向かわせたんだ?」


「情報を明かすのは良いことじゃないが、今回は死にゆく人間達に特別に教えてやってもいいか。俺達は人間を滅ぼしに来た。そのための一群と言うことだ。他の魔物も大量に派遣している。人間は滅びるのだ」


見くびっていたとか言ってるくせにまだ見くびっているのか。


「死にゆく?このマンティコアの大群を潰した俺達に魔族とはいえたった1人で勝てると?」


前魔族を2体倒してるし負ける気はしない。


「俺は普通の魔族じゃない。俺は魔王の配下に百人といない精鋭だ。人間数人に負けるような者ではない」


百人といない、か。

前の上級魔族を名乗っていた奴らよりも強そうだな。

それに魔王の配下ってことは魔王が誕生したのか。


「お前は上級魔族2体が王都の魔法学校にてたった1人の生徒に倒されたことを知らないのか?」


「そう言えば上級魔族の中でも底辺に近いやつらが魔法学校を襲撃しに行ったっきり帰ってこなかったが、生徒一人に殺されたのか。ふむ、人間にも幾分かマシな奴がいるようだが...それがお前だとでも言いたいのか?」


なるほど、魔族はこっちの情報はあまり入らないのか。

まあ、襲撃に言った魔族が死んだんだからそうだよな。

遠距離通信魔法みたいなのがあってもおかしくないのだが。


「さあ、どうだろうな。まあ、あまり人間を舐めるその魔族みたいになるぞ、とだけでも言っておくぞ。それでどうするんだ?戦うのか?一騎打ちも受け付けるぞ」


そもそも俺の動きについてこれるのはコアくらいだろうから一騎打ちであってもなくても3人は見てることになるだろう。


「ほう、魔族に一騎打ちか。いいだろう、あいつらとは違うということを教えてやろう」


そう言うと魔族が消えた。

正確には、消えたように見えるくらい速く動いた。

まあ俺には見えるんだがな。

俺は瞬時に剣を生成し、俺の後ろにそっと()()

この間、僅か0.1秒にも満たない。


「グアッ!くぅ、この速度に付いて来るか人間!」


魔族は勢いよく俺が置いた剣に突っ込んだが、無理矢理踏みとどまって致命傷は避けたようだ。

凄いブレーキ力だな。


「その程度の速度なら余裕で見えるな」


っと思ったらまだ上がるか。

ギリギリ見えるな。

ただもう少し速くなったら何か対策をしなければ見えないだろう。

まあ、それは後でいい。

敵の動きを読んで剣を置く。

ギリギリで止まったので2本目を出し、斬る。

うーむ、耐えたか。

0.1秒で魔力を練り上げ、広範囲魔法を撃つ。


「なんだと!?これほどの魔法を無詠唱で!?グアアアァァァァ...」


魔族は断末魔の叫びを上げ、死んだ。


「これが100人程度しかいない精鋭か。魔族はそんな強くなさそうだな」


「それはハヤテが強すぎるだけでしょ...」


まあそうかもな。


「ほんとにおかしいですよね...」


「まあそれは置いといていいだろう。それでこの後どうする?他にも魔族率いる魔物がいるみたいだがそっちを殲滅しに行くか?」


早いうちに潰しとかないと王都が危ないな。

それにせっかく後3日に迫った学校がまた休みになりかねない。


「それがいいと思いますが、どこにいるのでしょうか?」


フィアが言った。


「王都の周辺に探知魔法を使ったから近い奴から探知できる。この近くにももう一つ群れがいるらしいからまずそれから()るか」


そう言って俺は全速力で走る。

1秒ほどで到着したので転移で戻り、範囲化転移で移動する。

これからはこれが行ったことのないところへの移動法になりそうだ。


「よし、殲滅開始だ」


こっちにいたのはサイクロプスの大群。

威圧感がすごいな。

体も1つの目もでかい。


連鎖感電(チェーン・ショック)


この魔法は敵を伝って攻撃する魔法。

敵がぎゅうぎゅうにつまっているほど効果が高くなる。

今回のようなデカい魔物の大群には効果が高い。

かなりの数のサイクロプスが感電し、動きが止まった。

剣を横に一閃する。

斬撃が飛び、大量のサイクロプスを真っ二つに切り裂く。


「ファイアフィールド」


「ウィンドフィールド」


「アースフィールド」


3人が同時に魔法を放つ。

このコンボ、強いな。

高熱を持つ石や岩が舞い、サイクロプスを攻撃する。

サイクロプスは火傷を負い、飛んできた岩に体を貫かれて絶命する。

しばらくすると、サイクロプスが全滅した。


「お前ら、なかなかやるな。俺は魔王軍序列四位、マックス・バイアー。人間達、いざ尋常に勝負」

これ書くの忘れてたんで書きます。



フィア

年齢:12歳

髪:金(黄)

身長:普通

胸:普通

性格:優しい。リリーと被り気味。


敬語キャラが多くなってしまった...

次のヒロインは敬語じゃない人がいいかな。

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