第三十四話 準備
店員となる奴隷を購入した俺は奴隷たちのレベル上げをするべくナビゲーションが言う場所に転移した。
「え!?なんですかこれ!?...ってあ、すみません!」
「ん?なんで謝ったんだ?」
さっぱり意味が分からないんだが。
「勝手にしゃべってしまったので...」
この世界の奴隷って発言すら許されてないのか。
「自由にしゃべってもらっていいんだが...むしろ意見なり何なりがあったらどんどん言って欲しいんだが。そんでこれは俺のスキルだ。口外禁止案件な」
奴隷たちが頷く。
「よし、行くぞ。付いてきてくれ」
わざと少し離れたところに転移したので少し歩く。
するとサソリのような魔物がいた。
一応宇宙の魔物らしい。
奴隷たちに結界を張る。
ただ、完全な結界ではなく経験値等は通す結界だ。
そうだな、新しい魔法でも試すか。
っとその前に奴隷たちに獲得経験値上昇と必要経験値減少を付けて置く。
『キルtype1』
ネーミングセンスなんて知らない。
自作即死魔法である。
空間魔法の『物質を入れ替える』と言うものを応用したもの。
空気や地面と敵の脳や心臓に当たる部分を入れ替えるという感じだ。
これで大抵の敵は殺せる。
ただ、チート過ぎる気がするので本当にピンチになった時以外は使わないようにしよう。
ちなみに魔石が残ってれば経験値が入るらしい。
『キルtype2』
自作即死魔法その2。
こっちは風魔法の応用で、対象の周りから酸素を消し、二酸化炭素で囲うという物。
ただ即死に含まれるかが微妙だ。
死ぬまでに数分かかる。
なのでこの魔法には追加で対象の生理的活動を1000倍速にする魔法を組み合わせた。
生理的活動のみを加速させるので思考したりすることを加速しているわけではない。
そのため実質ほぼ即死魔法である。
さらにtype1とは違い範囲で即死させることもできる。
これも封印案件だな。
よし、検証終わり。
『千本の雷』
殲滅完了。
「...僕はとんでもない人に買われてしまったようだ」
「ご主人様は私が思ってたよりも圧倒的にすごいみたいですね」
奴隷たちがいろいろ言っている。
「なんかすごいからだが軽くなった気がします」
そういえばレベル上げが目的だった。
奴隷たちのステータスを見ると、Sランク冒険者(俺を除く)を優に超えていた。
さすが宇宙の魔物。
圧倒的経験値。
これなら魔力枯渇には困らないだろう。
「よし、戻るぞ。腕に触れてくれ」
全員が触れたことを確認し、転移を発動する。
醤油生産部屋に戻った。
「よし、じゃあみんな試しに魔力を込めてみてくれ」
魔力掌握のスキルを譲渡しながらそう言う。
「えっと、どうやるのでしょうか?」
「やろうと思えばできる」
魔力掌握のスキルを渡したからな。
しばらく見ていると、醤油がボトボトと出てきた。
容器ごと。
そして容器に入った醤油は受けを転がり無限収納に入る。
「できました。これならできそうです」
大丈夫そうだな。
「よし。いつから営業できるか?」
「明日からでもできます」
早いな。土地を買って次の日に開く店。
速すぎだろ。
さすがチートスキル。
「じゃあ今日はある程度並べたら上にある皆用の居住区でゆっくりして明日に備えてくれ。ほとんど宣伝してないからあんまり人はこないが大物が来ると思うからな」
大物とはもちろん王城からの人のことである。
下手したら王族自ら来そうだな。
さすがにそれはないか。
ってか魔族来て休みになってんのにこんなことしてていいのか?
っと思ったがいつでも駆け付けられるようにしてれば大丈夫だよな。
そんなことを考えつつ俺の部屋に向かって転移を発動した。
「帰ったぞ。商人の所に行くのは明日でいいか?」
「もう暗くなってきていますし、それでいいでしょうね」
と言うわけで超特急で店を創った。
発案から開店まで1日と明らかに過去最速での開店だろう。
「夕食は醤油を使った料理にするか」
「賛成です」
「楽しみです」
「同じく」
賛成多数により可決。
じゃあ今日は刺身にするか。
料理じゃない気がするが。
~十数分後~
「よし、できたぞ」
「えっと、これは?」
リリーが俺に問いかけてくる。
「生の魚だ。醤油をつけて食う」
3人が驚いた顔をする。
この世界には生魚を食べる文化はないようだ。
「新鮮な魚だ。美味いぞ」
恐る恐ると言った感じで3人が魚を醤油に付け、口に入れる。
「あ、美味しいです」
「魚ってこんなおいしかったんだ...」
「こっちもお店を開けそうですね」
うーん、それは新鮮な魚をどうやって仕入れるかが問題だな。
まあ刺身とかはあとでいいだろう。




