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第三十二話 土地

「えっと、付与って初級魔法と生活魔法だけではなかったでしょうか?」


「良い魔石を使うと上級とかも付与できるぞ。今回使ったのはジャイアントオーガの魔石だ」


子供の頃(今もまだ子供っちゃ子供だが)に殲滅したジャイアントオーガの魔石が大量に残っているのでどんどん使って大丈夫だ。


「あ、あとこれもだな。二人にも渡してるが緊急時に魔法が発動するようになってる」


そう言ってペンダントを渡す。


「ありがとうございます。精一杯お役に立たせていただきます」


「よし、武器作成終わりだな。これから何する?」


「そろそろお昼じゃない?」


今そんな時間か。

今日は何作ろうかな。


「昼食、誰が作りますか?」


フィアが問う。


「もちろんハヤテくんですよ」


何が勿論なんだろうか。


「ハヤテ様は料理もできるのですか?」


「まあ、一応な」


少なくとも前世では普通に調味料の力で料理してたと思う。


「あんなに美味しいのに一応だったら料理人が泣くわよ」


これが料理スキルの力。

あとこの世界って調味料が少ないんだよね。

だから余計美味しく思えるのだろう。


「そ、そんなになのですか。食べてみたいですね」


「分かった、作ってくる」


ほんとに今日何にしようかな。

うーん...

よし、ラーメンにしよう。

ラーメン嫌いな人はほとんどいないだろうしな。




「よし、できたぞ」


健康のことを考えて野菜を多めに入れた塩ラーメン、所謂野菜たっぷりタンメンってやつだ。


「これはスープ...ですか?」


「これはラーメンという料理だ」


「美味しいです。王城の料理よりも好きですね」


ドンマイ、王城の料理人さん。


「あ、私もこれ好き」


「私も同じく」


お、大好評。

まあラーメン美味いもんなー。

今度別のスープも作るか。

あ、ちなみにスープは時間魔法ってやつで一瞬で作った。

一瞬で作ったのにちゃんといい出汁が取れている。

さすが時間魔法。

ただこれ自分に使うとその分寿命を食うらしい。

今回は出汁を取るためにしか使ってないから問題ないが戦闘に使うとなると老化対策が必要そうだな。


「ハヤテ様、レシピを頂けないでしょうか?知り合いの商人に料理店を開きたいと言っていた方がいたので紹介したいんです。売り上げの一部をハヤテ様に入れるようにしますので」


なるほど、それは有りだな。


「いいぞ。あとこれのほかになんかあったほうが良いメニューあるか?」


「そうですね、これの多少違う感じのやつを幾つかとそれに合うサイドメニューがあるといいと思います」


それならラーメン屋に有ったものを幾つか適当に出せばいいか。


「よし、レシピこれだ」



そう言ってレシピが書かれた紙を渡す。


「えっと、鳥の骨を煮込んだ煮汁を使う...えっと、このギョーザ?のたれに使われているショウユとはなんでしょうか?」


「あ、それのレシピも渡しとく。ただ作るのに時間がかかるからできるまでは俺が納品するぞ」


醤油はやっぱりないのか。

まあ俺が全力で探してもなかったからな。


「えっと、こちらは普通に販売しては?」


あー、そうしたほうがいいか?


「なるほどな。だがどうすればいいんだ?」


「商業ギルドに行って商会を立てればよいと思います。今回の商人に宣伝して貰えばすぐに客が来ると思いますよ」


なるほどな。


「じゃあそうするか。よし、商業ギルドに行くか」




商業ギルドは冒険者ギルドの結構近くにあった。

見た目は冒険者ギルドよりも商館っぽい感じだ。


「こんにちは、今回はどのような御用でって王女様!?」


あー、そうなるのか。


「今日は魔法学校の一生徒として来ていますのでそれ相応の対応でお願いします。それと今回用があるのはこっちです」


フィアはそう言って俺を前に出す。


「は、はい、わかりました。どのような御用でしょうか?」


「俺の登録と店用の土地を買いたい」


「はい、ではまず登録からですね。こちらに必要事項を記入してください」


そう言って紙とペンを渡された。

内容は名前、年齢、商人以外での職業等の項目があった。

特に書きたくない項目はないので全部埋めて出した。


「はい、ありがとうございます。登録完了です。では次は店の土地ですね。どの程度の規模の土地がよいでしょうか?」


コンビニくらい...って言おうとしたけどこっちでは通じないよな。


「普通にその辺の魔道具店とかの広さで頼む」


「それでしたらこちらはいかがでしょうか」


そう言って受付嬢は紙を数枚取り出す。

ふむ、市場周辺、学校周辺、ギルド周辺に住宅街の入り口近く。

他にもたくさんある。


「フィア、良さそうな土地あるか?」


「そうですね、こことかどうですか?」


フィアはそう言って紙の一部を指す。

王城の目の前か。


「ここなら人も多く、お父様たちも買いやすいと思うのですがどうでしょうか」


たぶん後者が本心だな。

まあ特に問題なさそうだしそれでいいか。


「そうだな。とりあえず1回見に行くか」


「そうですね」

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