第二十八話 クトゥルフ2
『魔法名:災害神の大嵐を創造しました』
なんかすごそうなのができた。
...災害神ってなんだよ。
まあ強そうだし使うか。
大量の魔力を込め、さらにクトゥルフの場所に1点収束させる。
本来なら超広範囲にわたって圧倒的攻撃力の嵐で破壊する魔法なのだが、それを1点に収束させると威力は大変なことになる。
「災害神の大嵐!」
俺がそう叫ぶと、クトゥルフが魔法の嵐に包まれた。
数十秒経ち嵐が晴れると、そこには地面に倒れているクトゥルフの姿があった。
それと同時に大量の経験値が流れ込んできた。
なんか前の滅国龍の時より経験値多くない?
『細かい理由は分かりませんが宇宙の魔物は経験値が多いようです』
おっそうか。
まあ経験値は多いに越したことはないだろう。
ってかあんなの倒れてたらすごい邪魔だろ。
これ市街地戦とかだったら倒したことによってもすごい被害が出てただろうな。
平原でよかった。
俺はクトゥルフの死骸をアイテムボックスに仕舞い、ギルドに転移した。
「でっかいの殺ってきたぞ」
「ハヤテくん、倒せたんですね」
「まあハヤテだから大丈夫だろうと思ってたわよ」
心配すらされてないらしい。
俺は受付嬢に話しかける。
「指名依頼達成だ。処理してくれ」
「えっと、本当に倒してきたんですか?」
「なんか捨て駒が帰ってきたみたいな目で見てるが倒してきたぞ。証拠はこれだ」
そう言って俺はポケットからクトゥルフのタコ足のような髭を数本覗かせる。
「は、はい、わかりました。少しお待ちください」
そう言って奥の方に入っていった。
じゃあ俺はレベルアップしたしステ確認でもするか。
名前:ハヤテ
種族:超人族
年齢:12歳
レベル:1946
体力:14975631
物理攻撃力:13999964
物理防御力:13064935
魔力:15664932
魔法攻撃力:14091345
魔法防御力:12976456
速さ:14864325
魔法適正:火 水 風 土 光 闇 特殊
スキル:翻訳 スキル創造 魔法創造 万物創造 訓練効率上昇S 不眠不休 剣神術S 魔力掌握S 無詠唱 魔力変換効率上昇S 魔力回復速度上昇S 取得経験値上昇S ステータス上昇量上昇S 完全隠蔽 鑑定S 解体S 並行思考S 魔法改変S 暗記S アイテムボックスS 限界突破 必殺の一撃S 剣神技S 嘘看破S ナビゲーション 射撃S 思考加速S 自動創造 確立操作 料理S スキル譲渡 挑発S 物質合成 重力操作S
宇宙の魔物は経験値が多いって言ってたけど半端ねえな。
前見た時と桁が違うんだが。
これ宇宙に遠征したらすごいレベリングできるんじゃ?
まあその前に圧力だとか酸素だとかを解決しなきゃいけないな。
この世界の宇宙が地球の宇宙(?)と同じような感じならだけどな。
ってかこんなに強くなって良いことあるのか?
『宇宙は広いので何とも言えませんね』
分からないこともあるんだな。
まあいいか。
そう言えばすんごい今更だけど取得経験値上昇とは別にレベルアップ時必要経験値減少って別だよな?
『そうです』
やっぱな。
これ、2個付けられるパターンや。
『スキル創造、必要経験値減少S』
はいチート。
『これ、もうちょっとチートにできますよ。屁理屈みたいなものですがここでは有効です。スキル創造にリンクの許可をお願いします』
ん?そう言えばリンクしてなかったのか。
『ナビゲーションにスキル創造、万物創造、魔法創造へのリンクを許可』
これで大丈夫だろう。
『スキル名:ナビゲーションによってスキル名:ドロップ経験値上昇Sが創造されました』
確かにこれは屁理屈だな。
ドロップするときに増やしたうえで取得するときにも増やすのか。
ドロップ経験値上昇ってことはパーティーメンバーに渡る経験値も上昇するっぽいな。
良いスキルだ。
チート過ぎなスキルともいえる。
こういう屁理屈を生かせば大量のスキルが作れる気がする。
まあ思いつき次第作っていくか。
「こちらが報酬になります」
そう言って大きな袋が置かれた。
これもう金に困る未来が見えねえ。
「よっし、じゃあ帰るか」
「うん」
「はい」
っというわけで帰宅した。




