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第二十六話 ヒュドラ

あれから3日が経過した。

ちなみにさすがにちゃんと夜は寝ていた。

今日は休日なので二人が無詠唱魔法の練習をしている。

ここでこの世界の曜日や1年について解説しておく。

この世界は火、水、風、土、光、闇の曜日があり、光の日、闇の日は基本休日だ。

とは言っても冒険者は休みの日を自分で決められるし騎士団や店などは休みがないのでこの休みの日の概念が使われているのは学校のみだろう。

そして5週間で一か月、そしてそれが12月まであり、1年は360日となっている。

日本とほとんど同じだな。休日の割合がちょっと高いが。

今日は闇の日で、昨日も休みだった。


「!できた!」


突然ミリアが声を上げた。


「ん、そうか。じゃあ確認するからそのままこの棒に向かって前の魔力弾を放ってくれ。その属性の球をイメージするといいぞ」


するとミリアは少し集中し、魔力を丸めて炎の球を発射した。

炎の球が木に当たると、木は焼け焦げて崩れ落ちた。


「お、ちゃんとできたな。おめでとう」


そして今のを見て何かひらめいたのか、リリーがさらに集中した。


「できました!見てください!」


リリーがそう言うと、木の棒に向かって水の球を発射する。

水の球は木の棒に当たるとパシャンと音を立てて弾けたが木の棒はコテっと倒れた。


「お、リリーもできたな。おめでとう」


「ありがとうございます!それで次お願いします!」


すげえ向上心だな。


「よし、じゃあ次なんだが、多分もう使えるぞ無詠唱」


「え!?本当!?」


「ああ。じゃあ適当な魔法を想像しながら魔力を指先に込めて放ってみてくれ」


そう言うと二人は集中して魔力を是区政に変換して指先に集め、発射する。


「ファイアアロー!」


「ウォーターアロー!」


二人がそう唱えると、火、水の矢が発射された。

成功だな。

無詠唱って1週間もたたずに覚えられるのか?普通。

『無理です。普通にやった場合早くても数年、長い人だと一生できません』

じゃあなんで二人はこんなすぐできたんだ?

『マスターの教え方がよかったのと彼女達の才能、あとはマスターの役に立ちたい!という強い思いですね』

なるほどな。


「ほ、本当に使えました...」


「やった!これでハヤテの役に立てる!」


めっちゃ喜んでるな。だがそんなに俺の役に立ちたいのか。

何故だ?

まあいいか。


「あとはこれを無意識のうちにできるようになれば完璧だな。無詠唱だと込める魔力の量を調整できるから威力を上げたり抑えたりできるぞ」


「はい!ありがとうございます!」


「ありがとうハヤテ!」


っというわけで無詠唱を二人に教えるのは一段落着いた。


「俺はこれから依頼受けようかと思うが二人はどうする?」


「もちろんついていきます!実戦練習です!」


「私も行くわ」


「そうか。じゃあ行くぞ」


そう言って俺達はギルドに向かって歩き出した。



数十分後。

俺達はヒュドラの討伐の依頼を受けて、目的地に向けて歩いていた。

ヒュドラは、9つ首の蛇のような龍で、ランクは限りなくSに近いAランクの魔物らしい。

同じAランクでもこの前の炎蛇龍(ニーズヘッグ)とは比べ物にならないくらいに強く、圧倒的な再生能力を持つ。

つまりいいサンドバッグだ。

まあヒュドラをサンドバッグに使う奴俺以外にいないと思うけども。

そんなことを考えながら歩いていると...


「GAAAAAAA」×9


居た。


「よし、じゃあ武器の性能チェックと二人の無詠唱実戦練習やって行くか」


「ハヤテくん、危機感無いですね...」


「Aランク最上位で性能チェックって...」


いつも通り呆れられてる。

この反応ももう慣れた。


「ほらはよ来い、行くぞー」


そう言ってヒュドラに向かって突撃し、首を一つ切り落とす。

すると切り口から2本の首が生えてきた。


「こんな感じで再生能力がすごいからいくらでもサンドバッグにできるぞ」


ってかこれ再生の域を出てるよね。

2倍になるってエグイよな。

てかこの再生ってスキルか?

『はい、超再生と言うスキルと強化再生と言うスキルのコンボです』

ってことは俺もこれができるのか。

『脳は再生しませんがそれ以外であれば問題なく再生されます。ただ、腕を切ったら腕が増えるということはなく、強い腕が生えてきます』

うーん、増えるのは種族特性か。

まあいいか。

後で取得しておこう。


「え!?これってどうやって倒すの!?」


再生した首を見たミリアが驚いたように叫ぶ。

確かに何も知らずにこれを見たら驚くだろうな。

まあ体ごと消し飛ばせば大丈夫だろうけど正攻法は何なんだ?

『ギリシャ神話によると首の切り口を松明の炎で焼き焦がすことで再生を阻止し、真ん中の不死身の首を切り落として岩の下敷きにしたそうです』

なるほどな...ってギリシャ神話だと?

お前地球の情報もあるのかよ。

『はい、有ります』

なんだよ、それなら料理するときもレシピ聞いたりすればよかった。

まあいいか。


「首の切り口を焼けば再生しないから性能チェックとか終わったら焼けばおーけーだ」


「ほんとに性能チェックするんですね...」


っというわけでヒュドラ戦が始まった。

せっかくのヒロインなのに容姿等について全く触れていないということに気づいたのでここに書かせていただきます。


ミリア

年齢:12歳

髪:赤髪

身長:普通

胸:ほぼ壁

性格:明るく元気


リリー

年齢:12歳

髪:ピンク

身長:普通

胸:普通

性格:優しく丁寧

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