第十九話 コア、夕食
更新がまた遅くなってしまって本当に申し訳ございません。
生活系書くの苦手なんです...
『あなたが私を呼び出したんですね』
喋った...だと?
「お前喋れんのか?」
『魔力に声を乗せて送っているんです。3人程度なら簡単に送れますよ』
「それ、結構難しいって聞いたけどなんでそんな簡単にできるのよ...」
結構難しいらしい。
まあ、魔力に声を乗せるなんてイメージしずらそうだな。
それに、魔力で攻撃ではなく送るって言うのも難しいそうだ。
まあ俺の場合はそういう魔法を創ればいいんだが。
「そんでさっき鑑定したら縮小形態ってあったんだが、普通の形態に戻すとどうなるんだ?」
『じゃあちょっと戻ってみますね』
ケツァルコアトルがそう言うと、だんだん大きくなっていく。
少しすると天井に頭が当たった。
メキメキ...
「ちょ、ストップ!」
このまま寮を壊すわけにはいかないので止める。
って言うかでかいな。
この状態でも全長10Mくらいある。
ちなみに今鑑定したらケツァルコアトル(変化途中)だった。
『戻ります?』
「ああ、戻ってくれ。室内での巨大化禁止で頼む。戦闘シーンがあったら巨大化してもらうことにするよ」
『わかりました』
ケツァルコアトルはそう言って小さい姿に戻っていった。
『そうですよ、名前つけてください』
あ、そう言えば付けてなかったな。
どんな感じがいいかな。
「性別は?」
『声の通り雌ですよ』
まあ確かに女性の声だし喋り方も女性だな。
うーん、そうだな。
「コアでどうだ?」
「コアちゃん、いいんじゃない?」
『なんかそのまま感が否めませんがまあそれでいいです。では改めてよろしくお願いしますね』
「ああ、よろしくな」
というわけでコアに決定した。
だがコアはリリーたちの狼と違って隠れられないので普通に連れて生活する感じになるだろう。
「そういえばコアは何食うんだ?」
食うもの次第では買いに行かないといけない。
「私はご主人様から魔力を頂いてますので食事などは必要ありません。まあ、食べようと思えば食べられるんだすけどね」
食事はいらんのか。
吸われてる魔力も自動回復で全然追いついているので全く問題なし。
って言うか俺の呼び方ご主人様なのな。
まあ確かに形式上は俺が主人だから別にいいんだが。
「それで何の話してたんだっけ」
「ハヤテくんにいろいろ聞いてたんですよ」
もう雑談って言うのやめたのね。
「そうだったわね。ってそういえば家族の情報聞いてなかったわね」
「家族か。家族は父がヘルムで騎士爵、母がユーリアで元宮廷魔導士だ。他に兄弟が兄1人姉1人いるが二人とも学生だな」
「あ、国最強の騎士の称号を持つヘルム様と元宮廷魔導士精鋭部隊長のユーリア様が親なのですね。なんかあの強さにちょっと納得した気がします」
国最強ってマジ?
もうすでに模擬戦で勝てる俺は真の国最強かもしれない。
母の元宮廷魔導士精鋭部隊長ってのも今聞いたぞ。
俺の親は俺が思ってたよりも大物らしい。
しかもなんか変に納得された。
「ハヤテはその二人より強い?」
「父は模擬戦では勝率80%あるな。小さい頃は負けまくってたなー。あの頃が懐かしい。母は戦ったことないから知らん」
「国最強の騎士に対して勝率80%っておかしいでしょ...」
なんか驚きを通り越して諦めとか呆れになってる気がするんだが。
そしてこんな感じでこの後夕食まで質問攻めにあった。
なんで質問のネタ尽きないんだか。
なんか途中で婚約者はいるの?とか初恋は?とか聞かれたが「ない」と答えておいた。
そうしたらなんか二人の目がちょっとだけ輝いた気がするのは気のせいかな?
何でこの年で婚約者?と思ったが貴族の子供は小さいうちから婚約者がいるのは別におかしくないらしい。
人によっては生まれる前から婚約者がいる場合もあるようだ。
これらは次男三男や一代限りの騎士爵も例外ではないらしい。
そんなこんなで今夕食を作っている。
今日の夕食はハンバーグだ。
この世界にはさすがに肉を細かくしてからもう一回くっつけるとか言う考えは存在しなかったらしい。
ちなみに卵は高級食材っぽいので今回は黙って万物創造で創った。
ソースは自力で頑張って似たものを集めて作った。
「よし、出来たぞ」
「肉の塊?」
「まあそんなもんだ」
一回崩してからもう一回固めた肉の塊である。
「お肉の塊なのに柔らかくて美味しいです!」
今更だがこの世界にはいただきますとかの文化はないらしい。
あと、柔らかい肉が美味しいとされる世界で良かった。
欧米などでは固い方がよいとされていたのでそっちだったら悲しかったけど問題なかったようだ。
このあとは部屋の風呂に順番に入って、寝ることになった。
明日から本格的に授業が始まるから楽しみだな。
そう思いながら、俺は眠りに落ちた。