第十八話 質問タイム、眷属召喚
合作の小説を書いていたので遅れてしまいました。申し訳ございません。
「よし、できたぞ」
リリー達に地球の料理を食べさせるために俺はチャーハンを作った。
料理のスキルを取ってあるので、パラパラにできた。
「ほんとに見たことない料理だけど...」
この世界では米より小麦のほうが多いから米料理自体少ないからな。
米も食べられてはいるのだが。
「ん、すごく美味しいです。食べたことない風味がしますがそこもいいです」
鶏がらは珍しいらしい。
まあこの世界には出汁を取るって言う概念はないっぽい。
「これからハヤテはご飯係ね」
マジか。
まあいいや。
喜んでもらえたみたいだし。
「んでこの後どうする?」
「雑談でいいんじゃない?」
「ハヤテくんのこと知りたいです!」
リリーからの熱がすごい。
まあ雑談でいいか。
こっちもリリーたちのことは何も知らないし。
「じゃあ雑談だな」
というわけで雑談、まあおそらく質問タイムになった。
「じゃあハヤテ、質問」
でしょうね。
予想通りの質問タイム。
「あの料理はどこで手に入れた知識?」
まずそっからかよ。
まあ別にいいが。
「人から教えてもらった」
前世の子供のころに親から教えてもらったものなので全く嘘はついていない。
ただこの世界の人には教えてもらってないってだけ。
「誰から教わったのですか?」
今度はリリー。
お前もこの話題なのな。
「家族だな」
これでこっちの世界の家族に被害が及ばないことを祈る。
「店出したら?」
唐突だな。
地球料理の店?
売れそうだけど、少なくとも今は無しかな。
将来的にも夢世界最強とか言っちゃったし全力で強くなりたいから多分やらないと思う。
「学校を普通に登校したいし無しだな。ただ、調味料とかを売るのは有りかもしれない」
考えてるとこだと出汁関係、定番のマヨネーズ、醤油、味噌などが濃厚かな。
「じゃあ商業ギルドに行かないとね」
「さっきも言ったが学校に普通に登校したいんだ。今は無しだな」
まあこっちの世界の学校にも長期休みがあるからその間に量産態勢が整えられれば売るのも有りだが。
「そうかぁ、あ、そういえばハヤテ、冒険者登録してる?」
唐突な話題転換だな。
「まあしてるぞ。なんか冒険者がかかわるようなことがあるのか?」
「いや気になっただけよ」
「私たちも登録してるんですよ」
そうなのか。
まあほかの生徒より全然強そうに見えたからな。
登録しててもおかしくない。
「私たちCランクなのよ」
そう言ってギルドカードを見せながら、エッヘンと胸を張る。
「ハヤテくんは何ランクなんですか?」
これ素直に答えるべきか非常に困る。
まあCランク程度で胸を張っているミリアに現実を見せてやろうかとも思うから見せちゃうか。
そう考えたのでギルドカードを取り出し、二人のほうに向ける。
「え!?Sランク!?」
「Sランク...ですか。ハヤテくんならありえそうですね」
ミリアには驚かれたが、リリーは謎に納得された。
なんか納得いかんがまあいい。
この年でSランクは異常だもんな。
驚いたり驚きを通り越して何故か納得するのもあり得る...のか?
「ハヤテくん何してSランクになったんですか?」
「何してって言われても、ジャイアントオーガの群れを殲滅したり、ダイアモンドリザードの変異種の首切って倒したり滅国龍ディザスター=ドラゴンを不意打ちで倒したりしただけだが」
「あのね、ジャイアントオーガは簡単に殲滅できるようなものじゃないしダイアモンドリザードの首を斬るなんて普通に無理だし滅国龍は倒した前例がないんだよ?それを倒しただけって何よだけって」
そんな異常か?って思ったが滅国龍を倒すのは確かに異常っぽいな。
でもジャイアントオーガの殲滅は簡単だったぞ?
仮に難しいとしたらそれを押し付けたギルマス何やってんだって感じなんだが。
「ジャイアントオーガは魔法ぶっぱしたら死んだしダイアモンドリザードは剣でスパって斬れるし滅国龍は気配消して近づいてザクってやってどっかーんで終わったからなー」
とは言っても滅国龍は正面からやったら勝てなかったと思うのでこんな軽いノリで話すもんではないと思うが。
「そういえばハヤテペットとかいるの?」
またまた唐突な話題変換。
「ペット?いないぞ。テイマーじゃないしな」
「テイムじゃなくても召喚魔法で召喚できるんですよ。私たちはこの黒い狼の魔物がいるんです」
リリーがそう言うと、陰から真っ黒な狼が出てきた。
召喚魔法ね。俺もやってみるか。
「じゃあちょっとやってみるか。これかな?召喚魔法・眷属召喚」
すると俺の目の前に魔法陣が現れ、その中から鳥のような魔物が現れた。
かなりミニサイズだがなんか神聖な雰囲気がする。
「これはなんていう魔物?」
ミリアに聞かれた。
鑑定してみるか。
種族:ケツァルコアトル(縮小形態)
常態:ハヤテの眷属
レベル:594
体力:2649354
物理攻撃力:1999648
物理防御力:1984653
魔力:3964831
魔法攻撃力:1945367
魔法防御力:2234659
速さ:7984623
魔法適正:火、風、地、特殊
スキル:ブレスS 縮地S 飛行 形態変化 主人ステータス補正
なんだこれ。
ステータス、速さがバカげてる。
でもこれ縮小形態だからおそらく普通の形態に戻ったら前ステータスが速さ級になるんだろうな。
ってことは俺より強いんじゃね?
なんで俺が呼び出せたんだ?
って言うか主人ステータス補正か。
俺も強くなってんのかな?
『あなたが私を呼び出したんですね』
喋った...だと?