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キバごん 近況報告  作者: キバごん
96/111

近況報告114

 遥かな高みへ、キバごんです。


挿絵(By みてみん)


 まだまだ高い山をのぼれるはず。 そうなんです、僕はもっと成長できる人間なんです。

......などと、たえず自分を鼓舞してきました。 しかし、これはある意味では無意味なのではないかと思い始めてきましたでござい。 急な自分語り、失礼いたします。

 まだいけるはず、もっと創作の回転数はあげられるはず──などと言い、この近況報告でも似たようなポジティブ文章をつづっていましたが、しすぎもよくないですねと。


 そうおもったのはたったいま。 いままで僕は早く作品を仕上げようとばかり思ってきました......が、それは違うと、なかば諦めのような感情とともに浮かんできました。

 なんだか、焦って完成形にさしせまろうとするのは疲れました。 創作がおもしろくなくなってしまったわけではなく、いまのスタンスを改めなくてはならないと思いました。まる。


 なので、余裕のあるときにがんばります。 もっと遅くなること請け合いですが。


 まとめると、社会人になってからの創作活動難しいね。 大学生に戻りたいです。


 たぶんこれ、いまの思いを書きなぐっているだけなので、あとで読み返したら顔真っ赤にするほど恥ずかしい文章なのでしょうね。 それでもいいんだ、僕ちん近況報告なんて全部はずかしくて読み返してねーから。


 では、今週のペン画コーナーです。


挿絵(By みてみん)


 私が住む世界の真反対に、湿りを感じさせぬ大森林があると、小さい頃より祖母から聞いていた。 雨が降ってもすぐにカラッと晴れる土地で、山火事などの災いもめったにないという。 そんな土地など周りにない子供時代を過ごしていたせいか、将来必ず訪れたいと夢見ない日はなく、大人になるのが楽しみでしょうがなかった。

 そして今日、願いは叶った。 大森林は私のまわりに広がっている。 肌を撫でる風はさわやかで、ついさっきまで雨がふっていたとは思えなかった。

 見上げれば、目の前に大きな気がある。 枝を、龍の頭に見えるように成長した木が。 昔から周辺に住む人からは、守護神として親しまれているのだと。 山に起こりうる災いから守ってくださっているのは、この木のおかげなのだとも話してくれた。

 私は、写真におさめようとカメラを手に持ったのだが、なぜだかその気持ちは喉元で止まって、しばらく、木を見上げ続けていた。



 この作品もそこまで急がずに、あいた時間でちょこちょこ描いていたものなんです。 やはり焦るのはよくありませんね。 時間短縮にはなりますが、かえって毒になるところがあると、わかっているところもありましたが、やっとすとんと腑に落ちた気がします。

 だって焦って描いた最近のペン画よりもいきいきしてる感じがしますから。


 え、あ、小説。 小説......小説............いります?





 今週の平日に改稿予定どぇす。

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