近況報告98
あれ? また新しい一週間かよ。 キバごんです。
最近、部屋の中を整理するのがすごい楽しいんです。
そこまでがっつりとやっているわけではないのですが、ちまちまモノを捨てたり、大小様々な収納を買ってしまいこんだり......。 できるかぎり部屋をすっきりさせてみようと、いろいろしているのです。
それが楽しくてですね、つかれていてもやっちゃうときがあるんですね。 創作は疲れていたらできないくせに。
おいおいキバごんおいおい、いけないよキバごんだめだよ。
その流れで最悪な謝罪です。 毎週投稿することができませんでした......。 今週の水曜日には、一話だけ改稿いたしたいと思っておりますので、どうかそのときまでお待ちください。 よろしくお願いします。
イラストですか? 小説もできてないのにイラストなんてできるわけないでしょうが。
では、小説ちょい見せのコーナーです。 どうぞ。
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室内がぼんやりあかるくなったころ、海斗は目を覚ました。 しばらく仰向けで天井をみつめているばかりだったが、隣でうずくまるように眠っているエリメが寝返って、少し驚いた。
海斗は身を起こそうとすると、胸の痛みでくぐもった声が出た。 胸をさすると服がなく、包帯の感触があった。
身体のだるさがどっときて、でも喉のかわきもあって、顔をしかめた。
昨日どんな風に倒れたのか、あやふやで、思い出そうとすると小さな痛みのような、むずかゆさのようなものが胸にうまれた。 胸の、傷があるばしょに手をやると、痛みと一緒に、やわらかい、うれたトマトのような感触がして、ぎょっとして手を離した。
海斗は弱くまゆをよせた。
爪でさかれた痛みが、路地での光景をひきつれて、頭に響いた。
とにもかくにも、喉が渇いた。 扉の方を向くと、隣に小さな冷蔵庫が見える。
海斗ははやる気持ちをエリメを見て抑え、ベッドをゆらさぬようおりて、あけた。
冷蔵庫のひかりが光になれぬ目には苦しく、でも水が見えて、ペットボトルをつかみとって飲んだ。 きんと冷たい水が乾きにやけるのどをすべりおちていった。
苦しさがひとつ消えた海斗は、しばらく顔におだやかさがおりたが、身体のだるさが鮮明になって、小さくふらついた。 すぐにベッドに飛び込みたくなったが、エリメを見て、ゆらさぬため、はうように横になった。
海斗はエリメの寝顔をしばらく見つめていた。
呪われた子だと、商人は言っていた。 本人からも、自分を買った主人が不幸におとされていったことを告白して……。 買った時は、呪いなんて冗談半分に聞いていただけであったが、自分もいつか彼らと同じようになるのではないか。
そう思えば思うほど、エリメのことが少しばかり不気味に感じた。 眠っている顔はやすらかで、とても呪われているようには思えないのも不気味さを助けているように思えた。
ただ、やはりひっかかることもあった。 エリメが話していた主人の最期は、すべからく巨人に殺されている。 が、それらはすべて巨人側から主人本人の前に現れて──という殺され方であった。 しかし自分の場合は、なぜかまずはベリアルを襲ってきた。 自分が大きな国にいるということも理由になっているのかもしれないが、それならばへんげ能力を使えば簡単に侵入なんてできるだろうに。
海斗は、エリメの背中にへばりつく、黒いへどろを見た。 エリメ本人が背負おうとしていないのに、背負っている自覚もないのに背負わされているなにかが、見えた気がした。
まばたきをするとへどろは消えた。 それを皮切りに、眠気が強くなって、海斗は夢の世界へとまどろんでいった。
*
できるだけ短く、詳細に書こうとすればするほど小難しい表現になってるような気がします。 気がするって言うかなってます。
小説のウォーミングアップ的なやり方的なものもひらめいたりもしました。 だからそれをこの一週間はためしてみて、それがうまくいったら嬉しい的な、願ったり叶ったり的な感じになるので......。
来週まで、キバイバイ!




