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キバごん 近況報告  作者: キバごん
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近況報告94

 今回は月曜日に投稿できました。 曜日感覚が戻ってきたキバごんです。


挿絵(By みてみん)


 みなさん、目はいいほうですか? 僕は悪いです。 中学生くらいの頃から、僕の世界では月が影分身をつかっておりました。 たいしてうまくもないゲームをダラダラダラダラやっていたんですね。

 目、すなわち視覚は、人間の感覚のほとんどをになっております。 だいたい8割とか、5割くらいなんじゃね、とか、参考文献によってまちまちですが、だいたい半分以上という、他の感覚よりも飛び抜けて仕事をしてくれているわけですね。

 それは、小説でも、イラストを描くうえでも、とても役に立ってくれます。


 小説をおじょうずに書くためには、やっぱり人の作品を読んでいくというのが最高の近道なわけです。 自分1人のセンスだけでうまくやっていこうなんて、最初期のキバごんみたいなやつは実力を身につけられないわけですよ。

 イラストもそうです。 うまくなるためには、描きたい! と思ったものを、何回も、見ながら描いてみる。 水に描く方がいいんじゃないの? すごいんじゃないの? とか言われたりしますが、そんな人は僕らが想像できないくらい、見て描いて見て描いてを繰り返しています。

 なにもかもを自分のセンスで描いてみようなんていう最初期のキバごんみたいなやつは、うまい人がいる場所に続く階段すら見つけられないわけですわ。


 見るのは大事。 見るのは大事。 見るのは大事ですよ。

 いいですか? 本当に大事です。 わかりましたねキバごん。 だからろくに小説と被写体を見ずにかくのはやめなさい。


 あんまりつながり無いですが、小説ちょい見せのコーナーです。



 中央街のファッションモールの屋根が吹き飛んだという報道を、海斗の部屋のテレビで知ったのは、曇り空に夕日のとろみが混じってきた頃だった。

 モールをはるか後ろに立たせた女性アナウンサーが、状況を説明しているのを海斗たちは見つめていた。


「煙の中には、巨大な人影が何体も見えたとの情報がはいってきております。

 彼らの声と思しき、低い叫び声も、たびたび聞こえているとのことです」


 眉間にシワを刻みながら、そうまくしてたるように言った。 直後、マイクが叫び声をかすかにひろった。 くぐもった声であった。

 すると、すでにもうもうとあがる黒煙を、その中から、より一層大きな煙がもわっとおしあげた。

 海斗は眉をひそめた。

 地球と魔界とで、起きる事件の差が、自分の常識とかけ離れてしまっていて現実味を抱けないでいた。 たまに強盗が押し入ったというニュースはあったし、テロまがいの行為も国際報道で目にすることは稀にある。 そんなニュース上での事件は、どこか対岸の火事状態であった。 いま、報道されているものは、それよりもはるかとおくに怒る、かすかに火の赤みが見える程度のもののように思えた。

 バルも、シウニーも、「うわー、こんなのまだやるやついるんですね〜」やら、「じゃあ当分中央街行くのやめておきましょうね姫」やら、慣れたような気分をそえて言うのだ。 バルはそのままコーヒーをいれた。


 エリメはベッドに腰掛けているだけで、ラーファの興味をかきたてている。 なにも反応せずにうつむいてばかりのエリメの顔を、ラーファはきらきらとした丸い目で何度も覗き込んだ。

 ほぼ無反応を貫いているエリメも、すこしだけ困ったのだろう。 まばたきが多くなっていた。

 海斗は振り向き、そんな子供たちの姿を見て、ほんとうに、水平線の火事どころではなくなってきていた。


 しかしその火の手は、突然の愛なの来訪により、一気に川を渡り、目の前にまで迫った。

 アイナはノックもせず、肩で息をしながら、「大変です」と消え消えになった声を絞り出し、テレビの映像を見て、眉をあげた。


「中央街で、正体不明の化け物があばれていて……」


 そして、画面を指さした。


「その、モールから、出て行ったバケモノの数体が、ベリアル殿の店を襲っている模様……!」


 無線が飛んできたのだという。 いくらかのノイズと、(おそらくは)ベリアルが走っている足音が混じった通信とともに、余裕がなさそうなベリアルの声で助けを求めてきたのだと。

 ベリアルの店には、強盗やテロ対策のために数十体の防衛アンドロイドを置いている。 しかしそのかずをもってしても、なかなかに厳しい状態が続いているのだと語り、通信が切れたという。

 バルはコーヒーカップを置いた。


「確かにあのモールの近くに、あの子の店がありますね。 すぐに編成を。 私もいきます」


「え、しかし、姫は……」


 アイナは言い詰まった。 自分は出る気満々だったわけだが、まさかバルまで出ようとするとは思わなかった。


「阿呆。 姫が出ていい場面じゃねェだろ。

 アイナ、俺が行くわ」


 海斗が言った。 そしてバルの横を通り過ぎざまに横目でバルを見、「お前は国を守っとけ」と続けた。

 アイナはそれに安堵したように、眉の緊張をといた。



 最近、イラストにばかり力を入れすぎているような気がして、今日は小説回です。 ご了承ください。 別にイラストがこれっぽっちもできていないというわけではないです。 はい。


 はい。


 遅筆な僕ですが、自分が「しっかりと」と思えるくらいには、「ここではこう書く」「ここではこう書いた方が読みやすかったりする」みたいに、小説の書き方が身についてきたように思います。

 調子乗ってますね、キバごん。

 でもいいんだ、たまには調子に乗ってみるっていうのが、成長には必要って思ったんだもん。

 とりあえず、自分が書いてて面白くない書き方はやめました。 まず作者がおもしろくなくちゃ筆が進まないですもんね。

 その中で気をつけてしている文章の紡ぎ方が、


・会話が多い部分では、「会話」→「言った人物の動作、感情の提示」といった単調な書き方だけでなく、どちらかの心中をピックアップして起伏をつける。

・戦いの中では、キャラの心境描写を3、動作を7で書く。


 この2つを絶対に気をつけて書くようにしています。 おそらくこの書き方が、いまの僕のレベルでいい作品を書くのに適している書き方だと思います。

 もっといい書き方がないかと、たまにこれを外した作品を書いたりしているのですが、やっぱりこれが一番いいのです。 現段階だとこれが一番いいのです。


 だからキバごん自分で書くより他の人の作品見て考えろってオラ。


 がんばりますキバイバイ。

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