近況報告77
みなさんと2月に、ハロー。 キバごんです。
てかもう2月なん? はやすぎない? 一ヶ月くんはリニアモーターカーにでも乗ってやってくるのでしょうか。 ぼくなんか万年自転車だというのに、ずるいですね。
そして開幕謝罪です。 明言した通りの日にちに開講できなくて本当に申し訳ありませんでした。 しかもイラスト挿入も別日になってしまい......これは失踪案件ですね。 おとなしくペンを床に置きましょう。
ただ、いまのところ筆がのっております。 かなり。 なんかいつもよりも、「楽しい」と思いながらキーボードをタッチしておるのです。
これも、先週の、基礎基本のやりなおしがいきている証拠でしょうか。 内容としては、本を読んだり、身体のつくりなどを勉強し直しておりました。
しかし開講のアスモイラストはあれで力尽きてしまいました。 本末転倒くんかな?
というか、これまでイラスト描く方が、おもしれー、ってなってたんですけど、いまは逆です。
その証拠にほら、一週間イラストもこんな感じなんですよ。
うわまっさら。 少し前から余白を意識してますとは言ってはいましたが、まさかここまでとは。 黒のことがキライになってしまったんでしょうか。
では次は、おもしれー、ってなってる小説のチョイ見せです。 どうぞ。
*
「はい、はい……すみません、こんなときに、留守にしてしまいますが……」
城門から顔出し、見送ってくれるシウニーに、エレイナは頭を下げた。 シウニーは、はにかみながら口を開いた。
「大丈夫ですよ! あの人無駄に頑丈なんでね! きっと1日寝たら治ってますって!」
そうでしょうか……、と心配を口にするエレイナは、頭悩ませながら国を出た。 今日は中央街で、週一でひらかれている、とある料理教室の講師として、エレイナが呼ばれた日であった。 彼女の不在により、彼女を班長に動く城の調理班は、今日1日休みということになったのである。
2人の護衛をつけて行ったエレイナの背中を見届けて、シウニーは城門をとじた。
「まさかあの人が熱を出すなんてねー。 魔王様あんまり病気にかからなさそうに見えたんだけど」
自室に戻るシウニーと、時を同じくして、海斗はくしゃみした。 まだ朝早い。 海斗の部屋の近くで立つ木の枝に、鳥が数羽とまり、遊び鳴いている。
「39度6分。 今日は安静に、ですね」
バルは体温計から、苦しそうな海斗の顔に視線をうつした。 口を布団にうずめて、力なく、細くひらいた目は天井に向けられていた。
この人が熱にかかるとは、思っていなかった。 いつもの振る舞いから、病気とは悪魔を差し置いて最も縁遠い存在だと思っていた。 適度に真面目に、適度に手をぬいてきた人だ。 体調管理は頭ひとつぬけていると、勝手に思っていたが……魔王になってからそう経たずして、こうして床に伏せた。
案外弱い人なのかもしれないと、バルはうっすらと浮かばせそうになった微笑みを胸に閉じ込めた。
「では、仕事は私がやっておきますので、ゆっくり休んでくださいよ」
海斗は、目を閉じて「んー」と言った。 荒いやすりの上を転がせたような声だった。
「あとは飲み物とかここに、それとタオルは……」と、バルが、ある程度自分がいなくともいいようにものの説明をしだすと、海斗は布団から出した手を、彼女を追い出すように動かした。
「いいから、わかってるから、はやくどっかいけ。 お前にうつりでもしたら俺が大変になるわ。 俺の仕事のかわりをやってくれるのはいつでも大歓迎だけどよ、お前の仕事、俺やれねーから。 はやくいけ」
自分に背中を向けるように寝返った海斗を、少しのあいだだけ見て、静かに微笑んだバルは席から立った。 いつもは大きく見えた海斗の背中が、どこか情けないほど小さく見えた気がした。
「いわれなくとも、早々に退室いたしますよ。 確かに、私のお仕事はめんどうくさいことこの上ありませんので、私以外がやらなくても良いように、今日1日ここには近づきまーせん」
どうか、安静に頑張って──そう言い残し、バルは部屋から出て行った。
海斗は意味もなく見つめていた壁を見つめていたが、しばらくしてから飽きが来たように目をとじた。 喉は熱く、指の先までだるかった。 持ってきてくれた冷たい水が、どんなにこの喉を楽にしてくれるかと胸に期待を抱いたが、水が満たされた陶器の急須のような容器に、手を伸ばすことすらだるかった。
しばらく海斗は、睡眠欲と、焼けるような呼吸による覚醒のはざまにいた。
そんなつらそうな海斗を、翼をひろげたサタンとルシファーが窓の外から見つめていた。
*
クオリティはさておき、ここまで書くのに30分ぐらいだったと思います。
そんなこんなで、今週中の改稿を目指しております。 今回こそは宣言通り、約束通りにしたいです。
投稿期間を短く、クオリティ高く、読みやすく見やすい作品を作っていきたい所存。 これからもお願い致し申す。




