近況報告74
みなさん、キバごんですよ。
一年の初めというのは、「今年は、〜〜をやるぞ」なんて、1人静かに決心したり、身近な人に報告のように宣言したりするものです。 僕はしました。 みなさんは、どうでしたか?
そして今日は、これを見てくださっている皆様に、手短に報告したいことがあるのです。
その前に、いつもの2つのコーナーです。
まずはイラスト見せ〜。
今回描いたのはこれです。 いままでに描いてきたイラストほぼすべて、黒が多く、非常に見にくい印象がありました。 それを今回はやめ、白を多くすることを意識して、描いてみました。
内容は......ただ女の子が起きて、外出しようとするところです。 ただ、それだけです。 インドアも大概にせなあかんな〜、みたいなノリで描きました。 はい。
タイトルは、「NOD」です。 眠気おさえてどっか行こ、イラストの下方部に描いている言葉の頭文字をただくっつけただけです。 非常にシンプルで雑。
ただ、非常にみやすくはなったと思います。
お次は、小説ちょい見せのコーナーです。 どぞ。
*
海斗はじっと、できあがった書類の束を見つめていた。 気難しそうな顔の彼を、お茶菓子をもってきたシウニーは目を丸くさせてじっと見た。
いつものように、椅子に座っているバルもそれに気づいて、本から視線をずらし彼を見た。 どんどんと眉間のシワが深くなるのはなぜだろうと。
「もうすぐお昼ですから、空腹でそんなに不機嫌にならないでくださいよ」
バルが口をあけた。 なんでそんな難しい顔を、と言いかけたシウニーはそれを飲み込んだ。
すると、海斗は気難しさをみるみると溶かしていって、無気力そうな顔をした。 そしてめんどくさそうに声を出すのだ。
「こんなに一生懸命やっても、給料が少ないんだって思ったんだよ。 ほっとけ」
あぁ、それであんな顔を。 バルは本を閉じ膝上に置いた。
確かに、彼の給料は少ない。 やっている仕事は主に書類整理などの、国の決め事や行動を認可するためのサイン記入だけだが。 それでも、10万を超えることはない。 子どもをバイトとして雇っているような給料である。 そう思うと、バルは心のすみっこをつねられたような気がした。
ときに、彼は命を投げ打つような行動をしている。 それで自分が救われたことも事実だ。 だからどうにかしてあげたかったが……なかなか難しいものであった。
「……経済的にはそこまで良い、なんて言えませんから……輸入品や販売は、ほぼベリアルの機械類でまかなっているようなものですので」
そう言うしかできないことに、小さな歯がゆさを覚えた。
しかも海斗も、
「そんなん知ってらァ。 忘れろ、何の役に立ってるのかわかんねェ仕事やってるだけで金貰えてんだ。 ただまぁ……ちょっと思っただけ」
と、手を振って頭の後ろで手を組んだではないか。 明らかにいまのは失言だったといっているのだ。 それがバルには、自分が言わせているような気がして、さらに強くつねられたような気分になった。
「じゃあもし、お金があったら何に使うんですか」
胸にお盆を抱きしめたシウニーが、いつもの調子で問うた。 彼女の雰囲気が、今のバルには小さなやすらぎに思えた。
海斗は片目を開いて、足を組んだ。
「え? そりゃあ……なんだ。 魔界でもちょっとは遊びたいじゃんかよ。 ほら、中央街とかでさ……」
シウニーは、まばたきした。
「遊びたいって……アダルトグッズで、ですか?」
海斗は、次に出そうとしていた言葉がのどにつっかえて、えずいたが、シウニーは構わず言葉を継いだ。
「見ましたよ私は。 中央街のアダルトグッズ売り場に入っていくところを。
まったく……なにしてるんですか。 まだ魔王様17歳でしょう? まだ1年早いんです。 いまからコツコツと貯金していけば来年にはパーリナイできるじゃないですか」
海斗は机を叩いて前のめった。
「なんで見てんの!? ストーカー!? お前まな板キャラにストーカー属性ぶち込むつもりなの!? いまからでも遅くない、消し去れ、綺麗さっぱり忘れてしまえ」
「私だってショッピングモールにぐらい行きますよ。 だからたまたまです、見たのはたまたま」
「……あぁそうかい。 行ったよ! あぁ行った! そしてイった! お前ら淫魔ばっかりだってのにエッチなイベントが1つもありゃしねェ!! あるのはお前みたいな色気もねェまな板淫魔と会話することだけ!! それだったら自分で処理するしかねェだろ!!
あーあー! メインキャラ変えてー! お前と巨乳女騎士とを交換してェー!」
「はいセクハラー! いくら私相手だからと言って限度がありまーす! 私も魔王様変えてもらいたーい! もっとイケメン高身長ダンディズムな人にしてもらいたーい!」
顔そのもので睨み合うように近くに寄る2人を見て、バルは口元がゆるんだ。 給料問題が解決したわけではないが、普段のような生き生きとした海斗の姿を見ることができて、よかった、と思ってしまったのだ。
ただ、いつかは解決しなければ、と思案していると、テレビから高い男の声が聞こえてきた。
*
うーん、イラストに対して小説のレベルの上がり方が遅すぎる。 これは昔、僕が漫画家を目指していたことのなごりがそうさせているのでしょうか。
ここからどうなるのか......まぁ、頭の中では完成していますので、今回は早いですよ! 多分ね、多分。
そして、最後は冒頭に言っていた、報告です。
このたび、キバごんは、「Booth」でイラストショップをひらきました。
ドメインは「ttps://kibagonbooth.pm」となっております。(頭にhをつけてください)
いままでここで発表してきた一発描きイラストをラミネートし、みなさまのご自宅にお届けする次第。 毎日少しずつ商品を追加する予定なので、ぜひ、覗いてみてくださいませ。
今日はすっごい簡潔にまとめられました。 もともとのレベルが低すぎてレベルアップが早く見えます。




