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キバごん 近況報告  作者: キバごん
35/111

近況報告53

 あれは、もしかすれば、ブラックホールから漏れ出した愛情かもしれません。

 どうも、キバごんです。


挿絵(By みてみん)


 みなさんは、ギャップというものに惹かれますか? 僕は、適度に惹かれます。

 例えば、めちゃくちゃ態度わるいやんコイツ、と思っていたキャラが戦いで苦戦する主人公を助けたり。 良い子ぶっていた男の子が、誰かを守るために、狂気を覚え、まったくキャラが変わってしまうなど、そんなギャップに惹かれてしまいます。

 普段無愛想で、パッとしないキャラが、誰かを助けたりする......しかも、お礼はいらないと言わんばかりに、さっさと帰ってしまう。 それが、吸い込むだけでは無い、たまに愛情をこぼすブラックホールにしか思えないのです。

 そんなキャラを、書いてみたいですね。


 そんなことよりも、僕、最近一発描きにハマっています。 前回の報告で、漫画風のイラストがあったではないですか。 あれ、一発描きなんです、あんまりレベルは高くないんですが。

 で、創作風景? というんですかね、よくわからないんですが、ありえないような景色とか、物体を描くのが好きなんです。 例えば......見ていただけますか、こちらです。


挿絵(By みてみん)


 これです、こういうのが好き。

 いやぁ〜、一発描き、いいですね。 レベルはまだあれですが、下書きをしなくて良いので、時間は短縮できますし、発想を新鮮なまま絵に起こせるので、モチベーションを高く保つことができます。

 これを極めて、挿絵の方にも活用できれば、とてつもない速度で改稿が進むのではないか、と思います。 そうなりゃいいんだけどなキバごんがんばれよ。


 あ、あと、次の短編も書いていますよ〜。 その回では、あの子が登場です。 では、ちょい出しです、どうぞ。



 夕餉を食べ終えた花音かのんは、自室の勉強机で、熱心に絵を描いていた。 黒い跳ね気味の短髪男の背中にもたれる、花音によく似た白髪ショートの女が、読書をするという、横から見た構図を。 ひとまず満足できるところまで描け、一息つき、体重を支えた椅子の背もたれがギギッと音をたてた。

 心に、なにか、違和感のような悩みを覚えて、カーテンの方を見た。

 また、海斗の部屋に、電気はついていないのだろうか……。

 最近、海斗の部屋は誰もいないかのようにまっくらで、膝でベッドを歩き、カーテンをよけ見てみると、はたして今日もついていなかった。

 海斗の家の夕餉の時間は知っている──だいたい6時過ぎである。 そしてどれだけかかっても20分くらいで食べ終わり、部屋に戻る。 だが一度、その時間に観察したのだが、少しのあいだだけ電気がついたかと思えば、すぐに消えたのだ。

 花音は、カーテンを閉じ、ベッドに横になる。

 これは……絶対なにかある。 最近、学校ではしんどそうな顔をしているから、はやく眠っているわけではなさそうだし……必ず、なにかある。 それを、いち早く解明しなければならないと、花音は、しばらくのあいだ目を閉じた。



 雲ひとつ被らぬ空から、月が、アリフトシジルを薄く照らしていた。

 昼よりもだいぶ落ち着き始めたが、それでも国から賑わいが絶えることはなかった。 大通りを挟む小さな飲食店やバーなどの小さな店から、光と賑やかな声が漏れる。 広場や道には悪魔たちの健やかで朗らかな姿が多く見れた。


「魔王様、なにしてるんですか」


 そんな外の空気を吸い、海斗の部屋に入ったシウニーは、書類では無い紙に大きく文字を書く海斗の姿を見た。

 海斗は、そんなシウニーに目もくれず、だるそうな声を出した。


「願い事書いてんだよ」


「そんなことしてどうするんですか……」


 近づいて覗いてみると、「仕事が減りますように」と書き終えたところだった。 その横には、「もうちょっと仕事がどうにかなりますように」や「ダメインヒロインが仕事を持ってこなくなりますように」など、似たようなことが書かれた紙が雑に積まれてあって、そこにまた積んだと思えば、新しい紙にも同じような内容を書き始めた。

 シウニーは眉を呆れたように落とした。

 海斗は手を止めることなく口を開けた。


「こいつらを木にはっつけてお祈りをすんだよ。 なんか願い叶いそうだろ」


「七夕の季節はもうちょっと先では?」


「願い事に季節も時期もあるかよ。 誕生日とかクリスマス以外にも、ガキん頃はおもちゃが欲しかったら、アホほど親に願ってきたんだ。 いまさら追加で願ったってバチなんか当たんねェだろ」


 シウニーは微苦笑を浮かべた。


「バチは当たらなくとも国の大損にはぶち当たりそうなんですが。

 一応魔王様の許可があって初めて国の内部は動けるんです。 だから、仕事が多いということは、それだけ国が活発というわけですから、いいじゃないですか」


 そんなことを言ったシウニーに、海斗はすっと顔を上げ、まぶたが半分降りた目で見つめた。 シウニーはピクッとなって固まった。


「その代わりに1つの尊い命が傷られても仕方がないと?

 仕事があまりにも多すぎるんだよ!! 仕事があるのは仕方ねェけど! こっちは学生! 友人との付き合いもあるし課題もあるし! なにより実家での暮らしもある!

 どうする!? いまのところバレてねェけど親にバレたら!! 普段は入ってこないけど、もし、夜中俺がいねェ部屋に入られたら……どうやって言い訳ができる!?」


 いままで胸にひめていた思いが、海斗の中から爆発した。

 前々からおかしいと思っていた。 いくら自分が魔王だからといって、まだ子どもで、しかも人間。 国の大切なことなんて、むしろわからない。 そんな人間に、一々許可を取ること自体、どこか間違っているような気がするし、非効率的だとも思う。 それなら、難しいことをバルが、簡単なことを自分がやればいいと、思い始めていたのだ。

 そんな海斗の濁流のような言葉を、シウニーは苦笑いで「まぁまぁ」と相手をしていると、三度ノックされて、バルが入室してきた。

 かなり脱力した顔の彼女を、海斗は見るや否や「元凶来たぞこれ!!」と言い放ち、一枚の紙を彼女のおでこにぺたっとはっつけ始めた。


「木にはるよりも元凶にはった方が叶いそうだな。 よし、多分これで大丈夫だろう!」



 以上となります。 いやぁ〜、短編書きやすいですわ。 長編はあの時間にはこいつらはこうしてて、そのあとの展開にこの行動が伏線になってて、なんて緻密に考えていかなければならないのですが、短編ならそんな複雑なこと考えなくてgood。 Alwaysアホなことやってる海斗たちを書くということだけを意識してますんで、筆が進むこと進むこと。 この速度のまま、今週中には改稿を目指します。


......あかん、調子に乗って創作をナメくさってるわ。 たぶん今回もキバごんはダメですね。

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