後日談
白斗君のその後になります(*^_^*)
白い羽を見つけて数日後、俺はまたいつものように散歩へ出かける。何をする、と言うことはないが今日は散歩に行きたい気分だった。俺は財布と携帯を持ち家を出た。フラフラと歩き回っているなか細い路地が視界に映る。そこにはガラの悪い男子数人と頭を庇ってうずくまっている男子が1人いた。
…いじめ。それは力が弱い者が強い者の気に障って起こるものだ。正しい事を言えばターゲットにされる。そんな世の中だ。自分もターゲットにされたくない、だから誰も助けないのだ、大人だって見て見ぬフリ。俺も面倒事には首を突っ込みたくはない…だが、俺の足はその路地へ向かっていた。いつもなら放って置くはずなんだが…。今は放って置いてはいけないような気がした。
俺はガラの悪い男子の1人の肩に手を置き
『なにしてんの?』
全員の視線が俺に集まる。
『あ?誰だお前』
笑いながら言う。どうせ止めれないだろう、逃げるだろうと言っているかのように俺には聞こえた。
『ただの通りすがりの一般人だが?お前らこそこんな薄汚い路地で何をしてたんだ?』
男たちは目を合わせ笑っていた。何がおかしいのだろうか?
『なるほどそう言うことか、お兄さんも俺たちと遊びたいんだな。』
『だったらお望み通り遊んでやるよ!』
男子の1人が俺に向かって殴りかかってきた。喧嘩はした事ないがその男の動きは遅く感じられた。
俺はその攻撃を軽く避けると男の顎に向かって全力で殴る。…一発KO…。
それを見ていた他の男は驚き逃げて行った。気絶した男は若干引きずられながらだった。
俺はうずくまっている男の子に手を差し伸べた。その手を取り立ち上がった男の子は俺に聞いてきた。
『どうして僕なんかを助けてくれたんですか?』
すごく怯えていた…相当怖い目にあったのだろう。少しの沈黙の後俺は口を開きこう言った。
『…ただの暇つぶし。しいて言うなら見過ごせなかった。これだけだ。』
男の子は不思議そうにこちらを見ていたが俺はその場から立ち去った。
彼はまだ知らなかった。自分の目が薄く赤く輝いていることに…
これで本当の完結になります!
ここまで読んでくれた方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
脱線せずに全て書けました!本当にありがとうございました╰(*´︶`*)╯