終焉の時
やっと終わった( ´△`)
夜になると頭が働かなくなってくるからねぇ
さて、どうぞ最終章をお楽しみください!
俺はその言葉を聞きバッと顔を上げた。島谷は少しビクッってなっていたがすぐに笑顔になった。
まるで別人のようだな。またあの平穏な日々を取り戻せるかはわからない、失敗してしまうかもしれない。
だが、俺はその方法を信じる事にした。
『えっとその方法はね?私の力を使って貴方を空間移動させるの』
『空間移動?』
『そう、小さなものだったらすぐに転送できるのだけれど人ひとりだと数分かかっちゃうけどね』
こう見ると明るく元気な女の子なんだけど今の状況が状況だしなぁ。
『だったらさっさと行こう』
島谷は何か言いにくい事があるのだろうか顔をしかめている。
『どうしたんだ?ほら早く来いよ。』
他人とは干渉はしない、だけど今の状況下そんな事を言っている場合ではない。俺は島谷に手を差し出した。だが、島谷は首を横に降る。
『ごめん私は行けないの。だから私に出来ることは今しておくから少し目を閉じて…』
俺は言われた通り静かに目を閉じた。…数十秒の沈黙
『いいよ、目を開けて』
何が変わったのかはよくわからない。
『貴方に防御魔法を使えるようにしたの、過去に戻って仲間を助けて上げて』
『おう』
俺は一言そう返した。島谷は少し悲しげな表情をしていたが、今は仲間を助けることだけを考えていた。
俺は自分自身でかなり変わったと思う。前までだったらここまで他人を思わなかった。
自分の下にコアが出現する。転送されるのか…。俺は島谷に向き直り
『また会おうな』
一言言ってニカッと微笑んだ。笑うのは久しぶりだ…。島谷は小さな声で
『うん…またね。』
と、言った。そして俺の視界は瞬く間に白くなって言った。
『また会おう…か。約束破っちゃうな…』
私は静かに1人で笑った。涙を流しながら…。果たせない約束をしてしまった事、そして…
『私のせいで貴方達を巻き込んでしまってごめんなさい』
私の頰には大きな雫が滴り落ちている、何度拭っても溢れ出してくる。
その場にサッと風が走り抜けて行った。そして彼女の姿はどこにも無くなっていた。
俺は瞼を開ける。そこは化け物の親玉がいる家の目の前だった。
戻ってこれた…のか?
俺は周りを見渡し確認していた。
『どうしたの?何かあった?』
平井さんの声だ…。泣きそうになったが今は堪える、泣くのは全てが終わった後でいいだろう。
『いや、なんでもない。行こう』
俺の決心は前よりもずっと硬くなっている。
2度目は失敗しない。絶対に守ってみせる、その気持ちを胸に親玉とご対面した。
爆発するコアが出現するまであともう少しだ…。俺は同じように戦闘をしていた。
………来た!銃声がやむと同時に爆発のコアが出現した。俺はそのコアに向かって剣を振る。
パリーン!という音とともにコアは粉々に砕け散った。そのままの勢いで俺は化け物目がけて剣を振り上げる。100パーセント…いや、120パーセントの力で剣を扱う。ザクッと言うと同時に化け物は大きな声で苦しみだす。俺は他の箇所も次々斬り刻む。
『…もう…失わせない…!』
俺の今の最大の力で切っていく。もうあたりは化け物の血で染まっていた。そして中心に刺して化け物は絶命した。見るも絶えない姿で…
『し、新咲、君?』
木原さんが血塗れの俺に話しかける。
『何?』
木原さんがいつもよりオドオドしているようだ。俺はどうすれば良いか考えていると森雲さんが話しかけて来た。
『あんた、ここまで強かったの?それに…』
と続けようとしたところで俺が口を開いた。
『全力で戦うのは当たり前だ。下手したら全員死ぬんだぞ?』
『そうだね、新咲君の言う通りだよ。』
と、平井さんが明るい声で言ってくれたので空気は幾分軽くなった。さてと…
『コアを破壊しよう…こんな悲劇は2度と繰り返さないように』
俺は剣を真上に持ち…そして振り下ろす。コアが破壊され真白な光が俺たちを包み込む。
そして…意識を手放した。
・・・・・
俺はゆっくりと瞼を開けた。いつの間にかベットで寝ていたようだ。
『あれ?俺っていつ寝たんだっけ?』
伸びをしながら呟いた。そして手に何かの感触があった。視線をそちらにやって見ると手の中には形の整った綺麗な白い羽があった。
『羽?』
どうして羽があるのかわからないが何かこれは大切なものだ、と言うように体の内側から訴えかけられているような気がするので俺はその羽を丁寧に机に置いた。さぁて今日は何をしようか…。
END・・・
ここまで読んでくれた方々ありがとうございました(*^_^*)
皆様には伝わったでしょうか?人によって感じる感情は違うと思いますけど
楽しんでくれたら何よりです(*^_^*)