瞳に宿った力
次話投稿なんとか出来ました( ´△`)
暇なときにでも見てくれたら嬉しいです(*^^*)
風呂から上がり、鏡でじっくりと自分の顔を見る。こんなにじっくりと見たのは初めてだよ…。
『にしても本当綺麗な赤だな。』
自分で言うのもなんだがルビーのように綺麗だ。まぁ本物のルビーなんて見たことないんだが
さて、これからどうしたものかな。
グゥ〜
なんだ?この音、近くで聞こえたような…あ、そうか俺まだ晩御飯食ってないんだった。
俺はキッチンへ向かい晩御飯の準備をする。
『今日はカレーだな。』
冷蔵庫の中身を確認するとちょうどカレーの材料が入っていた。調理時間は約40分
そそくさと食べ終え食器を洗う。カレーの良いところは作り置きが出来るとこだなw
明日もカレーに決定だとして食器を洗い終えた俺は部屋に戻る。
そしてパソコンを開き【目が赤くなる現象】と調べた。
『これで引っかかってくれれば良いんだけど…』
だが、そこには【目が赤くなったらそれは充血した証拠!】等、充血すること以外はなにも引っかからない。イライラしてしまい机を思いっきり叩いた。
バキッ
『…え?』
すごい音を立てて机は2つに割れた。
『いやいやいやいや、おかしいだろ!?俺の力こんなにないぞ?え、え、え』
現在パニック状態、なぜこんなに簡単に壊れたんだ。まだ買ってから一年程度しか使ってないはずだ。
それに本気だったとはいえ机を壊すつもりはなかった。あぁ…さようなら俺の机…。
どうしてこうなったんだ、もしかしてこの目に関係するのか?
ベランダにある洗濯物をかける棒…なんて言うんだろう?まぁそれを持つ。
普通の人なら折れないし曲げれない。曲げれたとしてもほんの少し程度だ。
少しだけ力を入れる。するとなんてことでしょう、曲がらないはずの棒が簡単に曲がってしまいました〜
じゃねぇよ!
『なんで…なんでこんなにも簡単に曲がるんだよ!おかしいだろ!ハッこれはきっと夢なんだ。
夢だったら夢の世界で寝れば現実世界に戻れるんだよな?よし、寝よう。』
これが俗に言う現実逃避というものだ。ここテスト出るからしっかり復習をしろよ〜by主
次の朝俺はすぐに洗面所へ向かう。お願いだ!消えていてくれ!神様!
さぁ皆んなはもう分かっているんじゃないかな?そぅ…
『な、なんで色が変わってないんだ!』
色は赤色のままきっと力だって残っている。昨日あの羽に触らなければ、昨日出かけてさえいなければ…
後悔の渦が彼を飲み込もうとしていた。だが、ここで飲み込まれ何も出来なくなるよりも
行動に移した方が良い、俺は立ち朝食も取らないまま部屋に戻りパソコンを開く。
こう言った時はよくネットで知り合った人を頼る。色々な所からの情報を得られる。
俺はすぐに【聞きたいことがある!早く来てくれ!】と言う動画を出した。今日は休日なのですぐに集まってくれた。俺はすぐに要件を伝えた。
「…こういう状況のやつがいるんだ。何か知っているやついないか?」
「知らないかな、て言うかお前ってそんなやつだっけ?」
「私も知らないかな。」
「本当なのかよ?お前らしくない」
などと言うコメントがどんどん来た。こう見ると俺は周りから見れば他人に無関心に見えているのだろう。
いや実際無関心なのだが…そんな事はどうでも良い
『やっぱり知らないかぁ』
俺は一言「ありがとう」とだけコメントしてパソコンを閉じた。
1人くらいは知っているかと思ったけどやっぱいないか。これからどうすr
【スマフォの着信音】←思いつかなかったんだよ!
俺はスマフォを取り電話に出る。
《新咲くんだね?今全生徒に来てもらうよう頼んでるんだ。だから君も来てくれ》
《・・・》
この目では流石にまずい…だが、先生には恩がある。仕方ない
《わかりました。すぐに向かいます》
《ありがとう》
と言われ電話を切った。こんな日に何の用なんだ学校に呼ぶなんて…。こんな忙しい時に
俺はタンスにしまっていた制服を着て学校へ向かう。家から徒歩10分の距離だ。
他にも渋々といった感じで学校へ向かう生徒を何人か見かける。教室へ行く間生徒の視線が痛い…。
何か小さな声で話しているのも聞こえる。
『カラコンしているのかな?』
『でも流石に学校ではなくない?』
何の事情も知らないで…て、何で聞こえるんだ?また目の力なのか。ここは学校なので動揺を見せないようにする。制御がきかないってこう言うことを言うのかな、あちらこちらで俺の目の話をしているやつが何人もいる。教室に入り自分の席へ着く、する事もないからうつ伏せる…。
・・・・・
『皆さん今日ここに集まってもらったのは…』
どうやら先生の話が始まったようだ。俺はうつ伏せたまま聞くことにしよう。
『…であって…だから…【皆さん落ち着いて聞いてください!】
どうやら放送によって教室がざわめいているようだ。俺は起き上がり放送を聞く。
【この学校内に化け物が現れました!先生の指示に従って避難してください!】
切羽詰まっている声で話すから教室内がパニック状態になるんだよ、大人なんだから落ち着いて話せよ
俺以外の生徒は全員屋上へ行ったようだ。普通に考えて今の放送で全員が屋上に行ったんだろうな。
格好の獲物だろうに…。俺はこれからどうすべきか考える。選択肢は3つ…
1つ.化け物と会わずに逃げる
2つ.俺も屋上へ行き助けを待つ
3つ.この意味不明な能力を使い化け物を倒す
1つ目は難しいだろうな、化け物の場所がわかれば出来るが放送している大人が焦っていたようで詳しい事は言っていなかった。
2つ目は結果的に同じことになるだろう、格好の獲物となり殺される。
そして3つ目、制御も出来もしないのに無謀に突っ込むなんて命を捨てるものだ。
…でも、他の2つでも化け物と会えば終わりだ。だったらここにいて一体だったら勝負を仕掛けるか…。
屋上に行っても戦う場所は無いし、逃げている途中…そうローカでバッタリ遭遇なんてしたら回避なんてとてもじゃないが行えない。
『見た目も言わなかったな…まったく使えねぇな。』
人間って危機的状況になっていても冷静にいられるんだな…まぁ昨日の事が衝撃すぎたから何も思わないのだろう。数分後…ドシンッドシンッ、と何か重たいモノがこちらへ向かう音がする。
近くに来るまで分からなかったって事は能力が発動する場合としない場合があると言うことか?
だとしたらかなりまずいことになるんだが…。
俺は近くにあった机に思いっきり拳を叩きつけた。バキッ!
力の方は常時発動っぽい、だったら問題ないな。俺は掃除用具入れに入れてあった放棄を取り戦闘体制に入る。ドシンッドシンッっと音が近づき…教室に入って来たモノ…それは
『な、んだよこれ…マジモンの化け物じゃん』
冷や汗をかきながら俺は呟いた。大きさはこの教室のドアよりも少し大きい。
色は藍色、その爪で教員を殺したであろう鋭く尖った赤く染まった爪、それに大きな口には血が付いた牙が覗いている。
『はは…こんなん勝てるわけないだろ…。』
見た目さえ言ってくれれば選択肢は有っただろうに…。この状況もう戦うしかないか、この教室は三階にあるため跳び降りようにも高すぎる。俺は意を決して化け物と戦う事を選んだ。この先の未来なんてわからない、生きるか死ぬかの簡単なゲーム。生きたいなら勝つしかない!
勇気を振り絞り放棄を構えた…。
To Be Continued・・・
ここまで読んでくれてありがとうございます!
これって何話まで続くんだろ…
まぁ気長に頑張ります(*^^*)