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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

日々

作者: 小外


 瞼を開ける。


 周りは暗い。


 そして、寒い。


 携帯電話を手に取り、側面の謎ボタンを押す。


 時間が表示される。


 午前二時。


 布団を出る。


 靴下を履き、いつものジャージを着る。


 コートを羽織り、靴を履く。


 冷たいドアノブ引き、玄関のドアを開ける。


 やはり、寒い。


 外は静かだ。


 街灯の明かりも静かだ。


 いつものコーヒーを買いに行く。


 缶コーヒー。


 時折り、遠くに車の音。


 遊歩道を歩く。


 人間の気配は無い。


 人間は眠りの中。


 少し遠くの自動販売機。


 缶コーヒー。百円。


 あったかいヤツ。


 二本買う。


 いつものヤツと気分のヤツ。


 空を見る。


 辛うじて、星座が見える。


 オリオンだったか?


 感慨は無い。事も無い。


 缶コーヒーの熱で、手はあったかい。


 顔は、冷たい。


 耳は、痛い。


 手を耳に当てる。


 しかし、寒い。


 家が見えて来る。


 玄関のドアを開ける。


 靴を脱ぐ、次いでコートも。


 手を洗う。


 いつもの場所に座る。


 缶コーヒーの蓋を開ける。


 気分のヤツ。


 合格点。


 パソコンの電源を入れる。


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