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第四十四話 二人で奏でる

ラブシーンがあります。

頑張ってR15以内に収めたつもりですが……

苦手な方はご注意ください。

「やっと……できた」


 minaと二人で作った曲が、なんとか形になった。

 minaから話を聞いて、歌詞を練ったり、

「こんなに長い歌詞じゃ曲に収まりきらない」とかminaのダメ出しを受けたりしながら、ようやく完成した。


「カズくん、お疲れ様。あと……本当にありがとう」

 minaは自分の想いを吐き出したからか、どこか晴れ晴れとした表情を浮かべていた。


「曲作りって初めてだけど、充実した時間だったよ。mina、こちらこそ、貴重な体験をさせてくれてありがとう」


「あとは、プロデューサーさんに見てもらって、編曲すれば、本当に完成だね」

「えっ、あのプロデューサー……mina以上にダメ出し多いんだけど」


「私、そんなにダメ出ししてた?」

「いや、さっきまで、『こんな歌詞ってありふれてない?』とか『こんなんじゃメロディに収まりきらない』とか、色々……」


「それは、二人でいいものを作ろうと思って言ったのに!」

 minaがふくれっ面をした。


「わ、わかってるよ。そんな指摘もしてくれて、ありがとう」


 二人の間にしばし流れる、心地良い沈黙……そして……


「あ、あのさ、じゃあ……そろそろ……寝よっか?」

 minaが急に照れたような表情を浮かべた。


「そ、そうだね」

 なぜか、釣られて、照れるオレ。



 二人で手を繋いでminaの寝室に移動した。

 照明を薄暗くして、minaと一緒に、ベッドに入る。


 壁際にminaが横になって

 その隣にオレ。

 右手で、昨日と同じようにminaに腕枕をした。

 minaの美しい黒髪が、オレの腕に絡んで。

 甘い香りが、オレの鼻をくすぐった。


 minaはゆったりとしたニットのワンピースタイプの部屋着を着ていた。

 膝丈のスカートのようになっていて、minaの生足がオレの太ももにスエット越しにあたった。

 なんか……ドキドキするな。


「カズくん……」

「どうしたの? mina……」


「あのさ、今日はさ……」

「ん?」


「しよっか?」

 薄暗い照明に照らされる、恥じらう表情のmina。


 オレも耳まで真っ赤になった。

 そして、夕食の時の雨宮さんの発言を思い出した。この状況で、するって、一つしかないよな。


「う、うん」


 minaはオレの口を塞ぐように情熱的な口づけをしてきた。

 minaの可愛らしい腕がオレの背中に回り、部屋着越しのお互いの体が密着する。

 minaを求めるように、オレも舌を絡めた。


 minaに誘わせてしまった分、オレがリードしなきゃ。

 そう思いながら、体を移動させて、仰向けのminaを見下ろした。

 もう一回、激しく口づけを交わす。


 そして、minaの首筋を、優しく愛した。

「あっ……カズくん……」

 minaの切なそうなため息が、漏れる。


 そうしながら、minaのとろけるように柔らかい太腿をゆっくりと、なでた。


 さらに吐息が重なる、mina。


 minaの甘く美しい声を聞きながら、オレの鼓動もどんどん高鳴っていった。


 もっと優しく、そして、情熱的に……


「mina……服、脱がせてもいい?」

 minaがもっと欲しい! 

 オレは想いをそのまま口にした。


「う、うん……。あっ!」

 minaが少しだけ大きい声を出した。


「どうしたの?」


「カズくん……今日は、私がしてあげる」

 伏し目がちに、ためらいながらオレを見る、mina。

 長いまつげの奥の瞳が、扇情的に潤んでいる。


「えっ?」


「私に、まかせて」


 minaはそう言うと、オレの体からゆっくりと抜け出て、オレに横になるように促した。

 今度はオレが仰向けになって、minaに見下される形になった。


「カズくん、服、脱いだほうがいい?」

 恥かしげにそう聞いてくる、mina。


「う、うん。お願い」

 minaの綺麗な体を、もっと見たい。


 minaはうなずくと、ゆっくりと部屋着のワンピースに手をかけた。


 まず、細い腕をワンピースの中に通して、スカートの方から恥かしそうに脱ぎだした。minaの白雪のような太腿がすっかりとあらわになり……


 そして、白いレースに包まれた下着が、はっきりと見えた。

 

 ごくり、とつばを飲み込むオレ。

 普段、明るく元気に歌う歌姫の、少し妖艶な表情。


 minaはこちらを向いて微笑むと、ワンピースを首からすっぽりと脱いで、ベットの下に落とした。

 minaの美しい黒髪が乱れて、艶っぽい白い下着姿があらわになった。


 胸元の膨らみ。可愛らしいおへそと、少ない布地に包まれた部分。

 オレの視覚をこれ以上ないくらい刺激する。


 minaはオレの上に覆いかぶさって、優しく口付けをしてくれた。


 そして、その口づけは徐々に激しいものになっていった。

 お互いを求めるように、激しく、舌を、腕を、体を、絡める。


 minaの舌が、徐々に、オレの首筋へと、移動してきた。

 

「カズくんも、脱いで……?」

 かすれた声でオレを誘う、mina。


 オレも、寝間着を脱いで、トランクス一枚で横になった。


 さらに情熱的な、minaとの口づけが交わされる。


 minaの柔らかい太腿が、オレの太腿に直に触れて……

 オレはさらに高揚した。


 そしてminaは、オレの首筋から、さらに下へと徐々に攻めてきて。

 思わずオレは、声を出した。


「ふふっ、気持ちいい? カズくん?」


「うん……、mina、とってもいいよ……」


 minaはその言葉に満足したのか、オレのおへその辺りを優しく愛してくれて……

 


 そして、いたずらっぽく笑うと、ゆっくりとオレのトランクスに手をかけた。

 全てあらわになって、少し、恥ずかしいな。


 minaは手で、優しくオレを愛してくれた。

 小さな可愛らしい手で、オレのおへその下の所を扱いながら、色々な箇所に優しくキスをしてくれた。

 さらに高まる、オレ。


 我慢しようとしても、オレの声が、漏れてしまう。


 その様子を見て、乱れた黒髪を掻き上げて、艶っぽい表情を見せる、mina。

 

 そして、ゆっくりと、オレの下の所に顔を埋めてくれた。


 そのまま、優しく、そして情熱的に、オレを愛してくれるmina。


 このまま、ずっと味わっていたい。

 これ以上ないくらいの甘美な刺激が、オレの頭をジーンと突き抜けていった。

 

 どれくらい、minaの愛を味わっただろうか……


「mina……オレも、してあげたい……」

 オレは、そうminaに促したのだが。



「カズくん……私……もう準備OKだから」


「えっ?」


「だって、もう……私……こんなに……」


 minaは荒い吐息で、そう言うと、体をオレの方に沈めてきた。

 夏の外房以来……minaと再び想いを遂げた。


「カズくん……どう?」

 切なそうな声を上げながら、オレの方を見る、mina。


「mina……すごく、いいよ」


「ほんと……? わ、私……、上手く出来てる?」

 minaは長い髪を乱して動きながら、潤んだ瞳でオレを見つめた。


「うん、こんなの初めてで……最高だよ」


 minaが……オレのために……ここまでしてくれるなんて。


 minaのくびれた可愛らしい腰に手を当てて、オレはminaの想いを受け止めた。


 体中が、頭の先からつま先まで……このままとろけてしまいそうだ。


 minaと交わす、永遠にも似た、契り……

 確かにオレたちは、想いを遂げていた。


 minaの甘い、切ない声が、オレの脳を甘美に刺激する。


 どれくらいそうしていただろうか……


 繋がったまま、minaが少し疲れた顔で、オレの方に体を預けてきた。



 オレは体を起こして、そのままminaを抱きしめた。

 minaの汗ばんだ肌が、オレの肌に張り付いて、minaの体温がこれ以上ないくらいの距離で感じられた。


 甘い……とても大好きな、minaの香りが、オレの間近で漂う。


 そのまま、熱い抱擁と、もう何十回目かの口づけを交わす……


 何度も体を交えながら、オレと歌姫との熱い逢瀬は、いつ果てるともなく続いていた……

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