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異世界コミュニケーション


…………。迷った。あれ?おかしいな、道は大通りをあるいてたはずだし、露天に商店といろいろあったはずなんだが。


 ふむ。まぁいいか、とりあえず喧騒を頼りにスラムにだけは、近寄らないようにしなければな。

とよくわからない建物を記憶しようと練り歩いていると、先ほどの活気あふれる通りに戻れたようで安心をおぼえた。


 そんなわけで今度こそ、迷わないように露天に書かれている文字(記号か?)を見ているうちに、商品らしきものの近くに書かれている文字が類似しているように思える。規則性としてもローマ数字に近いようだただそのせいで5と10の区別が付かないのが困りものだが。


 と、そんなことを考えながら歩いていると威圧感のある細身の露天に見覚えのある商品が無造作に置かれていることに気がついた。


「おいおいおい。あれ、はこっちの世界のものじゃないだろうに。なんでこんなところにあるんだ?」


「???」


 店主はこちらの言葉がわからないのか訝しそうに此方を見てくる。いや、まぁ自分のことながら怪しい奴だって自覚はあるんだがな。ってそうじゃない。みた感じそれほど貴重なものとして扱われてはいないし、実際そこまでレア度の高いものでもないが。これは手に入れるべきだと俺の勘が言っている。うん、関係なくても精神安定的に欲しいしな。


 とはいうものの。話もできなければ金も日本の小銭位しかない。ギザ十コレクションもないし、金属片として売却もムズイだろうしなぁ。とバインダーから色々とメンコを出し入れしながら考えていると何やら話しかけてきた。


「Ωon't you h∀v€ ∀ minΩ to s€ll th∀t ?」


ん、何言ってんだろうな?ほんと、ってこれに興味を示してるのか。あーーー、。通じないとは分かってても「HELLO!」万能説とか、筋肉言語をしたいけどなぁ。まぁそんなに筋肉ないんだが。くっ、こんなことならもっと鍛えていたら、アメフト部とか柔道部の奴らみたいに圧縮言語が使えたかもしれないのに。


 ~~20分後~~


 ボディランゲージってすげぇ。まぁ大体の価値を多少高めに設定したら何か勘違いしたのかこっちが提示した額よりも多い額だしてくれたよどうなってんだ?

 まぁこのメンコからビー玉を出したらそれに驚いてたようだが、ここに置いてある割とでかい宝石の原石よりも一個のかちが高いって…………。

 一応、一個銀貨8枚で買い取ってもらえた。いやぼったくりだって、こっちとしては、一個銅貨9枚くらいで売って、食事代位稼ごうかと思ってたんだが何故こなったし。

 合計60程売って銀貨480枚という大金を手に入れてしまった。あと、この店にあったメンコは大銅貨3枚で12枚の在庫があったらしく全部買い占めた。その際にも貨幣の種類を把握できず、ビー玉が銀貨8枚もしたんだしと40枚ほどを出そうとしたら、呆れたような表情でこちらを見られた。解せぬ。


 んで、何とか、悪戦苦闘しながらも、コミュニケーションをしつつ言葉を理解しようとしているもののノイズのようなものが入っていまいち理解ができないでいる。

 んでこっちが銀貨をいつまでも抱えているのをみて親切心なのか、財布用の袋を渡してくれた。どうやらバインダーに入れないのを訝しがってるようにも思うが。うん、気のせいだな。だってこの袋の代金に百枚ほどもっていかれたし、またおまけとばかりに手書きの汚い地図のようなものまで渡されて、大分世話になってしまったように思う。


 それを受けとって頭を下げ感謝を伝えようとして、やはり意味は半分くらいしか伝わっていないように感じた。

 

 

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