いつもの日常(敗北済み)
色々なご都合ものを読んでいたら、自分なりのものを書きたくなったので適当に書いてみることにしました。
主人公はランダム要素に対する嗅覚以外は一般人です。活躍は期待できないですね
ただこの異世界では鑑定を通常スキルにするつもりはないのでそこが読みどころですかね?
俺こと、鈴木健一は、小さい頃からとことん駄菓子屋でお金を使ってきた。うん、使ってきたんだ。ときに金券付の駄菓子で賞金の半額ほどを十円で当て続けたり、ガチャを回せば隠されたかのように嘆いてる奴らをしりめに大当たりを手に入れたりもした。
ただ、それ以上に普通の菓子は食べたしおもちゃにに関しては親が止めるのも気にせず買い込んでビー玉、おはじき、メンコも買い続けたん!!
特にメンコは、大変だった。他のものは大抵気になったものは手に入るもののこれは逆だった。ひたすらハズレのだ。本気でお小遣いを貯めて買占めの如く籤を引いた時ですら一つ二つ残っているのに他の連中が群がっていいるのをしれ目に開けていたが中くらいのサイズすら当たらずにひたすら欲しくも無い絵柄が被り続ける。本気で絶望したね、あの時はうん。
まぁなにが言いたいかというと、18歳の今になるまで貰った小遣いの9割以上を駄菓子屋に費やしてきたということだ。
後悔なんかは、してないんだけどな。むしろ何店舗も出禁を食らう程度にはあたりを引き続けている。そんな俺にも目標が有った。うん、有ったなんだ、高校最後の夏、誕生日を迎えるまでにとある駄菓子屋のメンコ籤で特賞を手に入れるというものだ。
これを俺は10年前に見つけて小遣いの総額の半分ほどは費やしてきたと思う。まぁ生まれる前のふっる~い種類や他の店舗ではもう無くなった大判メンコも多数ゲットできたので批判なんかできようもないのだが。
そして今日、8月5日バイトの給料を手に握りしめ最後の挑戦にきたのだ
「婆さん、これとこれ、あーついでに新作のこれを三回な」
まぁ、駄菓子は買わないとだし、新作の籤があれば適当にひくよね?
「はいよ、菓子が二つで33マン円に一回20円のが三回で合わせて100マン円だよ。はぁまたあんたかい、いい年なんだから駄菓子屋荒らしなんかしてないで勉強したらどうだい?」
「いいんだよ、推薦貰うから。うんで一っつ、二つ、三ィっつーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「うるさいよこのばかたれがっ!全く。落ち着くってことができないのかい。あんたは」
思いっきり殴られたイタい。まぁでも確認、確認っと
あーー。やっぱり全部に当たりマークはないか残念。まぁこの感覚が楽しめるここは貴重なんだけどなぁ。
「婆さん当たりだ。景品は?」
「これだよ。はぁ本当にどんな運を持っているんだい、こっちは商売あがったりだよ、インチキもしてないようだから余計にたちが悪いねぇ」
「よく言うよ。駄菓子も当たり付以外だって結構買ってるとおもうんだけどなぁ。特に例の籤の何万つぎ込んだことか。あれってはずれ籤何枚あるんだよ?」
「ん。あれかい、常に当たりとハズレの確立は一定にしているつもりだけど。そうさねぇ特賞は宝くじの一等よりも低いかもねぇ」
とは、いうものの壁に掛かっている景品リストには獲得マークが割と刻まれている。最初にこれを見たときは、確か一つか二つマークがあった程度だと思うと感慨深いものがある。値段が一回百円のメンコ籤にしては景品リストがあまりにも大きすぎる気がしないでもないが。
「なんだよ、それ。じゃあ今日こそ当てるっ!!!!500回ドンっ!!!」
ハズレ、ハズレ、あっこれ当たり、ハズレ…………。
~~~~100個経過~~~
この山は相変わらず壮観だなぁ、本当に。てか何故に昭和後期の商品が新品同様に景品としてでてくるんだ?まぁリストの一つだけど。
「てか、こんだけ引いてもリストは2個しかでないってどうよ?まぁふつうに引くと出てこないような珍しいのも時々混ざってたけど」
「何言ってるんだい、たったこれだけでリスト枠を2つも持っていっておいて。それひとつでも今回の代金なんて軽く飛ぶよ」
「まぁ物の価値よりもただ欲しいだけだから、良いんだけどな。んじゃ続きを」
~~~483個目~~~
ん?なんだ、この模様は。今まで見たことないんだが何々……。
「異世界旅行券三泊四日?」
ん、メンコは?
次ので、異世界に行ってもらいます。なお三泊四日の旅行券なので帰ってこられます。たとえ幽霊になっても。まぁその場合は所持金、持ち物ともに消えますが。