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寝不身  作者: 尚文産商堂
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第3話

ネロと呼ばれている男は、個別名がネロ・ケルビムと呼ばれる。

第36軍団第5歩兵連隊第3大隊の所属であり、研究所の西門を守ることを生業としている。

ネロの肉体は、研究所の主任研究員の一人であるアルファ・ガルマによって強化されている。

第5歩兵連隊に勤めている人は、総じて同様の強化をされている。

だが、強化と呼ばれるのは、アルファにとって不本意であろう。

彼らは、人造人間として、この世界に公表されているのだから。


Z機関、というのを知っているだろうか。

この機関は、数百年前に行われた戦争によって敗戦国となった国の研究員、戦勝国となった国の研究員が集められ、当時非合法であったさまざまな研究を行った機関である。

公式には、研究の失敗によって、建物が全焼したことによって消滅したとされている。

だが、その裏では各国政府が協力して隠ぺいし、Z機関は細々とであるが存続していた。

その研究を引き継いでいるのが、現在存在している国家研究所である。

そして、アルファによって行われているのが、人造人間についての研究であった。

遺伝子レベルでのデザイナーベビーは、倫理上の問題があるとして、国際連合決議A/RES/158/31によって禁止されている。

だが、決議は決議であるとして、無視するところも多い。

この国も、そのうちのひとつであった。

そもそも、決議には否決票をいれている。

そんな国の国家機関の一つだ。

当然、デザイナーベビーを創りだすのは気にしていなかった。

ネロをはじめとする彼ら兵士も、そのデザイナーベビーとして生まれたとしている。

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