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第22話
「ネズミのごとく、地下をたどって行こうが、どうしても外への排水管には出られない仕組みだ。どこもかしこも細かっただろ」
「……そこを退いていただけないでしょうか」
ネロは、連隊長に頼む。
だが、連隊長は首を振る。
「残念ながら、君はすでに敵として認識されている。ここから出すわけにはいかない」
本当に残念だが、と連隊長はさらに続ける。
そして、懐から拳銃を取り出し、ネロへと静かに向けた。
「……退いていただけないでしょうか」
「ダメだ」
それから、連隊長は発砲する。