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まっとうな人たちの中で、恵まれた中で過ごしているのに、僕は怠惰で愚鈍な人間になりました。誰かに望まれる姿を目指し、八方美人を貫こうとも思いましたが、それすら出来ない弱い人間になりました。
甘い言葉を掛けられると、すぐにそれに飛びつく、情けない人間になりました。そして、自尊心ばかり強くて、臆病で、自分の望みも口に出せないような、そんなものになりました。
姉と比較して、僕を恥ずかしい人間だと、皆が口々に触れまわっても仕方ないほどです。我を貫くことも、我を折ることも出来ない、中途半端な姿を残してしまいました。
それでも、僕は生れてしまいました。
自我が有るはずもなく、自らの望みとは乖離した、本能から、身体が生きようとして、この世に生存してしまったのです。
身体も精神もいかれている、だから、世界に何かを残していくことも出来ません。
それでも、僕は、生きています。
辛いと逃げたいと、いつも考えています。
それでも、生きています。
醜い感情が、生きている限り、存在もするのではないでしょうか。
すみません、けれど、どうか、諦めてもらえませんか。
それでも、生きているのだから、仕方がない、と。
以下、駄文のため、読まない方が吉です。
以前書いていた文章をそのまま切り貼りしているので、区切りが中途半端になってしまい申し訳ない。
気付いている方はいないとは思いますが、この小説はもともと大輝主役のハーレムラブコメを目指していたのですが、ヒロインの性格を考えているうちに、なぜかこの小説になっていました。本当に、不思議なもんです。
基本的に人にやさしく、純朴で、ついでに可愛い女の子なのに、なぜ自己肯定が低く僕っ子なのかと考えていたら、こうなってしまいました。僕っ子キャラが好きなのです。基本的に、ギャクが好きなのに、なぜこうなるんでしょうか。
ちなみに、自分は人の名前をつけること、タイトルを考えることが苦手のため、姉の名前やらなんやらは本当に考えていません。つけてしまうと中二病的な名前しか思い浮かばないので、極力名前を呼ばずにすむキャラクターには名前を付けないようにしていました。
まあ、どうでもいい話ですね。
さらにどうでもいいことと言えば、この小説で最も出したかった人物は安奈です。彼女はたいていの小説の中に、生徒1やら幼女1、友達の友達としてイメージには存在しているのですが、なかなか出すことが出来ませんでした。なので、今回がっつり出せたので、それで満足です。彼女が出せるなら、ぶっちゃけ河合とか大輝とか不要でしたけど、過去から考えた都合上仕方がないです。
この主人公はどうにも人に対する関心が薄いため、様々なエピソードを完全スルーしてしまいます。大輝主役で考えていたときは、人間関係やらもろもろ楽しかったのに、その中の一人として存在している主人公はあまりに無関心で、フラグがもろもろあっても気付きもしない。
どうでもいいことしか、書けませんね。
現在から過去を振り返るように書きたかったのですが、うまくいきません。過去進行形にもなりきれず、小説は難しいですね。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
本当に読んでいる方がいらっしゃったら、ありがたいですが、やはり、ちょっと恥ずかしいですね。
失礼いたします。




