序章
今 は不謹慎な内容かもしれませんが ご了承ください
『 ごとう とものぶ! ごとう とものぶ! ごとうとものぶ をよろしくお願いします!」
選挙カーの音が俺の部屋まで鳴り響く。
うるさいにもほどがあるだろう。
選挙活動は、もう少し静かに活動してもらいたい。
せっかく穏やかな週末を過ごそうと思っていたのにな。
そうぼやきながら、眠りから覚め 起き上がり 何か食べるものを模索する。
俺の名前は サトウ ヨシノリ。IT業界でシステムエンジニアとして働いており というのは嘘で、今はアルバイトをしながら休職中だ。なかなか仕事が決まらず、ストレスがたまるので、週末ののどかな時間は俺にとって大切な時間だ。
冷蔵庫の中を探しまわったが、何もなかった。一人暮らしはこれだから億劫だ。
コンビニ行こう。
身嗜みのため、ボサボサとした髪の毛をゴムで結び 鏡で洋服をチェックする。
自分の顔、体をじろじろ見つめてみる。
肌は蒼白、髭はのび放題だ。
身嗜みは面倒くさいのだが しぶしぶ 髭をそり落とす。
髪の毛も仕事のストレスのせいで はげ気味である。
(はぁ なんかこんな生活 嫌だな)
そんな戯言を呟きながら、深いため息をつきながら家を出る。
家を出ると 選挙の候補者が家前で演説をしていた。禿げ上がった中年議員である。
(将来 あんな風になりたくないものだな)
議員とのアイコンタクトをさけ コンビニつく。
お気に入りのカップラーメンをとり、レジの前に並ぶ。
(あ 目の前にいる奴 もしや 田中?)
田中とは彼の大学の頃の友人だ。共に大学で応用数学科をとっており 仲がよかった。
俺の記憶の仲の田中は 控えめで優しいいい奴だだったと思う。
『おい もしかして 田中?」
田中の肩を叩き呼んでみると 体をびくっとさせながら振り向いた。
『おっ お!!!!ヨッシーじゃん!」
ヨッシー。田中がつけた俺のあだ名だ。今俺も思い出した。
『すごい久しぶり! 大学卒業以来だから 5年ぶりかぁ!元気だった?今仕事なにしてるの?ヨッシー」
『そんあ前か。時間経つのはやいよな。今は、、、 エンジニアとして会社で働いてる』
『へぇ どこの会社?」
なぜ会社名を言わないといけないのか
さっきの台詞は嘘である。本当はアルバイトをしているのがが そんなことは俺のプライドが許せなかったのだ。
『、、、コタカ製品』
この前面接で落ちた会社名を言ってみた
『え!?マジで!?俺は今 サニーで働いてる。部下もできて 大変だけどやりがいあるよ! ヨッシー、なんでそんな3流会社働いてるの!? ヨッシーならもう少しいい所いけるんじゃない?俺の会社みたいにさ」
田中は顔にえくぼを作りながら そう 言った。
俺の頭の中の田中のイメージが崩れた。こんな自慢する奴だったか?
『あ うん まあ そうかもな。久しぶりにあえて よかったよ。またな』
そう言い残し 逃げるように 外へ。
、、、、、、、、、すると
『ガタガタガタガタ!!!!』
それは突然に起こった。 地震だ。 商店街が悲鳴を上げるかのように 物音がし、人々も悲鳴をあげながら 店の外へ飛び出していく
俺は外にいるから安全だろうと道路の真ん中で地震が収まるのをまっていた しかし
グギグギ!!! グガー!!!
『え!? あ あああああああああああああああああ ああああああああああああああ』
突然道路にヒビがあき ヨシノリを飲み込む。 そう地割れだ。
『ああああああああああああああああああああ』
俺 は 、、、、、 死ぬのか、、、、、
そう思うと 落ち着いてた。悟りというものなのか。 だんだん 空が狭くなり 光が消えていく。
暗闇の世界に進んでいく。