偶然の一致
俺は、過去に飛ばされた。八十年前の世の中だ。
テラという人物の力で。俺の名前は菅波秀樹。
俺は医者の手伝いをしていた。高原陽子と共に。
この時代は、孤児が多くアメリカ軍人は、チョコレートをあげたり靴磨きをさせて、お金を払っていた。医者も貧乏人の治療ばかり行い、貧乏医者ばっかりだった。
俺は先生の手伝いをするうちに医者になりたいと思うようになった。陽子とは一緒に暮らすうちに、仲が良くなっていった。
医療専門学校を目指して死に物狂いで勉強し、先生に教えてもらいながら、ついに合格した。
陽子は、明るい太陽みたいな子で、彼女は自分の事のように喜んでくれた。
俺も嬉しかった。陽子の方からキスされた。
「ご褒美」と笑顔で言った。
「ありがとよ。陽子」
先生もやってきて
「良く頑張ったな。偉いぞ」そう言って肩を叩いてくれた。
そして、医専に入ると同時に、陽子は結核にかかってしまった。彼女は、俺の前では調子が悪いところを見せなかった。そのおかげで、勉強だけに集中することができた。テラと一緒に現れたあの陽子の気持ちが、良くわかった。俺が過去に来なければ、彼女と出会うこともなかった。
お金は先生が出してくれた。俺はトップの成績で突き進んだ。
彼女の見舞いは続けた。
「毎日、来なくてもいいんだよ」
「俺が、必ず陽子を助けてやるからな。問題なくトップの成績だ」
「ありがとう。秀ちゃん」
「ああ、頑張れよ」
「うん。頑張る。秀ちゃんが医者になるのを見届けないとね」
そして、俺は医者の国家資格に合格した。
これで先生の恩と、彼女を救うことができる。
しかし、彼女はその日に息を引き取った。
俺は泣き崩れた。「陽子、何でだよ!せっかく合格したのに、それを見届けるんじゃなかったのかよ!」
先生は、「秀樹、陽子ちゃんから手紙がある」
そこには、彼女の字でこう書かれた。
ありがとう。秀ちゃん。これを読んでるってことは、私が死んじゃったってことだよね。ごめんね。あなたの医者になる姿が見れなくて。それと、毎日のようにお見舞いに来てくれて。生まれ変わっても、秀ちゃんに会いたいな。
こんな残酷な話しじゃなくて。
そして、俺は元の世界に戻った。テラがそこにいて
「何故、自分が過去に行ったかわかったかな?」
「よーくわかりましたよ。俺にとって陽子は全てだった」
そして、学校で陽子と瓜二つの人物がいた。




