5話 ミリスと魔女ミラの2人旅で盗賊に絡まれました
私とミリスは森の中を歩いていた。隣を見るとどうしても目に入る大きめな胸が揺れてる。
「なんで私にはないのかしら?不公平だと思うのよ」
自分の胸を触っても少しあるくらいでなんとも言えない気持ちになるわね。
「ミラ様どうしたの?どこか怪我した?」
「どこも怪我してないわ...ただショックを受けてたくらいよ。きっと成長すれば大きくなるはずなのよ...」
心配したのかミリスが私に抱きついてきた。やっぱり胸が大きい子に抱かれると落ち着くのね...。
「えへへ...ミラ様これで元気!」
元気にはなるけどミリスは本当にいい子ね。
「もう大丈夫よ。そろそろ森を抜けたいのだけどまだ長いかな?」
もうかなり歩いたと思うけど全然森を抜けないわね...私方向音痴なのかしら?
「歩き疲れてくるわね...あれって道じゃない?」
私が見つけたのは森の先に舗装してある道でした。あの道を通って行けばどこかには着くでしょ。
「ミラ様何見つけた?ミリスにも教えてください!」
私の裾を掴んで小さく引っ張るミリスに道を見つけた事を伝えた。そもそも道が何かわかるのかしら?
「道わかった!ミリスはミラ様守るね」
守ってくれるのは嬉しいけど常にバリアがあるから安心ではあるのだけどね。
「ありがとう。私もミリスを守るからね?大切な私の家族なんだから」
初めてちゃんとこの世界で話せた子で名前も私が付けた。言わば私の子って言っても過言じゃないよね?
「えへへ。うれしいです「」
無邪気でかわいいわね。少し話してたら道に出るわね。
「これが道ね...ただ平にして固めた感じね」
てっきりタイルとか埋めてあると思ったけど...そもそもそれして意味があるのかしら?あれの意味知らないのよね。
「ミラ様!なにかこっちに来る気配がします!」
ミリスには感知するスキルがあるのね...5人?多分人だよね。警戒した方がよさそう、変な人なら困るし。
「ミリス?フードを被って相手の目を見ないで進むわよ、わかった?」
ミリスは小さな声でわかったっと答えたのでフードを被り進んでいく。
「魔力はそこまで無さそうだけど人だから絡まれるとめんどくさいわね、このまま抜けれるかしら」
そう思っていましたが無理だったようです...。私は運がないのかしら?それともあの人達の頭がおかしいのかしらね?
「おい、あんなところにガキ2人いるぞ。1人は...男か?もう1人はなかなかいいもん持ってんな」
いまの言葉...ちょっとムカついたんだけど?
「私のどこが男に見えるの?ちゃんと目ついてるのかしら?」
やばっ...つい言葉でちゃった。
「男じゃなくて女だったかすまんなぁ。どちらにしても着てるもん全て置いてこの袋に入れ!」
本当に意味がわからない人達ね...。ミリスは...地面に絵を描いてるわね。
「ミラ様見て!上手に描けた!」
満面の笑みで私に伝えるのは嬉しいわよ?でも今じゃないのよね...。
「上手に描けてるわね、それって私?」
うん!っと言われ嬉しくなった。でもその前にこの人達を何とかしないとよね?
「ミラ様怒ってる?この人達ミリス嫌い」
ハッキリ言えて偉いわね。私達の話を聞いて武器を手に持ち始めたわね。
「その手に持ってるものでどうするの?私達はただこの道を通りたいだけなのだけど?」
出来たら森の中に逃げた方がいいわよね...子供と大人...しかも女と男じゃ力が違いすぎる。
「まさか森に逃げようって考えてねぇよな?この森の中は1度踏み入れれば帰って来れねえって噂だぜ?」
他の4人はクスクス笑っていた。でも私達この森から出てきたのよね...。
「ミラ様はすごい強い魔女様だからそんなのに負けない!入っても出てこれるもん」
ミリスの頭を撫でて少し落ち着かせる。
「それは怖いわね...あなた達はこの森が怖いのね?こんな事してないでちゃんとに働いたらどうなの」
相手の男達は私の言葉にイラッと来たらしく襲いかかって来ました。
「それが出来れば盗賊なんてしてねぇよ!殺すなよ全部脱がしてから犯してやる」
背筋がゾワゾワした...逃げるのも無理そうだから戦うしかないわよね...。
「そのローブ切れば少しは大人しくなるだろ!おりゃあ!」
私にナイフを振り下ろすとパキーンっと弾かれて困惑しているみたい。私は常にバリアを張っている。
「そんな攻撃じゃミラ様を傷つけられないですよ?ミラ様を傷つけようとしたからこの人達悪い人!」
ミリスは襲ってきた1人のお腹に石を投げた...すごい勢いで投げられた石で着ていた装備が砕かれた。
「ミリスってそんなに強かったのね...私ビックリよ」
私も相手の男達もびっくりしていたがナイフをミリスに投げてきた。
「これで死にな!」
投げナイフには大抵何か塗ってある...私はミリスにバリアを張った。
「なっ!どうして当たんないんだよ!一体何がどうなってんだ?」
この人達はバリアも知らないの?それに魔法を使ってる人がいない。魔力はあるのになんで?
「ミラ様この人達なんで魔法使わないのです?」
それ私も思ってたのよね...聞いてくれてよかった。
「あぁ?魔法は使えるけどそんな魔力ねぇから使わねぇだけだ!」
なるほどね、いざと言う時の切り札的な感じで使ってるのかしら?
「それなら私でも何とかなりそうね...少し怖かったけど安心もしたわ」
土魔法で相手の足を拘束した。土魔法は粘土のように考えればある程度自由が効くみたいね。
「そこのあなた?街はどっちかしら?」
杖を相手の顔に向けて優しく聞いてみました。なぜか身体をブルブル震わせてたけどなぜかしら?
「命だけは助けてくれ...まだ死にたくないから話す。俺らが来た方向にサミリスの街があります...見逃してくれますよね?」
「情報は感謝するわ。でもそれが真実かは私では確認できないの、だからみんな一緒に付いてきてもらうわね?」
男達は逃げる事は諦めて付いてきてくれました。脅しで逃げたらお腹に穴開けるよ?っと言うと大人しくなりました。
「ミラ様その人達どうするのです?いらないなら森に置いて行くのですよ!」
無邪気に怖いこと言うわね...男達涙目になってるじゃない。
「街なら衛兵とかいるでしょ?その人に引き渡すのよ」
ミリスがこちらに来る魔物の反応を感知したみたい。私もなにか来るのはわかったわ。
「ミラ様魔物きます!突っ込んでくる」
イノシシ系の魔物ね。あれにタックルされたら骨が折れそう...。
「ミリスは男達を見張ってて。私が倒してくるわね」
〘クレイバレット〙で攻撃するも毛皮が硬くてあまり効いてなさそうね...〘ファイヤーボール〙!魔力を多めにしてから放つと巨大なファイヤーボールがいのししに命中し爆発した。
「俺たち...運がよかったみたいだな...。あの嬢ちゃんが本気だったら骨もなかった」
「お頭...俺もそう思います」
盗賊の男達は何故か青ざめていました。なんで?
「魔物も倒したし行きましょうか」
私が行こうとすると1人の男が話しかけてきた。
「魔石は取らないのか?取っておけば色々使えるのにな」
魔石?何かしらそれ...。
「そんなのがあるのね。ミリス取ってみる?」
ミリスは倒れてるイノシシに男達のナイフを使って魔石を取り出した。グロかったので私はちょっと目を背けました。
「ミラ様なんか取れた!あげる!」
「いっ!今はいらないからミリスが持ってて?」
そんな血みどろの物持ってこられてもどうすればいいのよ...綺麗にしないとね...〘クリーン〙
「綺麗になったのです!魔石は紫色してる」
これでよし...臭いも落ちたけどお風呂入りたいわね...。
「何で神官や聖女が使う魔法が使えるんだよ...何もんなんだ?」
「この世には知らぬが何とかって言葉があるのよ...知らない方が身のためよ?」
男は黙って頷いた。
「街まであとどれくらいかしら?」
少し足が疲れてきたわね...お腹も空いてきたし。
「あと少しだ...それより漏れそうなんだがしてきていいか?」
そんなの勝手にしてほしいわね...私に見せなければいいもの...。
「どうぞ...下手な事したらその時は...ね?」
「わかってるよ...ちょっとしてくる」
私は反対の方を向いてるけど少し気になって後ろをチラ見してみた。...男の人って立ってするのね...。
「終わったかしら?っ!早くしまいなさい!」
振り向くとした丸出しでいた。私はすぐに目を逸らしました。
「なんだ?男の見るの初めてか?ならもっと見せてやろうか」
近づいてくる男にミリスが股間を蹴り上げた。
「ばっちいミラ様に近づけるな!」
ミリスの足に〘クリーン〙をして汚れを消した...でも本体は蹴りたくないわね...悶絶してるけど自業自得ね。
「あが...あぁ...いてぇ死ぬ...」
私はそれを無視して男の仲間に引きずらせた。
「あれがサミリスの街ね。大きな城壁ね」
あとはこの男達を引き渡さないとね。
「ミラ様あの街大きいですね!」
ワクワクしてるみたいで私も嬉しいかな。街の近くまで行くと衛兵さんみたいな人が近づいてきた。
「君達、その男達は何かな?」
私はこの男達に襲われた事を報告して引き取ってもらうことにしました。
「了解しました。あとはこちらで引き受けます、初めて入る方はあちらの門で検査をしてからになります」
検査って何かしらね?行けばわかるかしら。
「わかったわ、その人達お願いしますね。ミリス行くわよ」
ミリスの手を引いて門まで向かった。
「君達はこの街に来るのは初めてかな?」
「初めてなのです!ミラ様と頑張って歩いてきた」
衛兵の人は、そうかそうかとなんか微笑ましい顔で聞いてくれてた。
「入るには検査が必要なのよね?どんな検査かしら?」
「この街に入るには持ち物検査と犯罪検査などをしますね。持ち物検査は身体検査もあるので個室で行います。君達は女の子なので女性の人が担当するので安心してくださいね」
優しそうな人でよかった...。
「わかったわ。個室で待っててもいいかしら?」
どうぞと個室に案内された。ちゃんと綺麗な個室なのでミリスと椅子に座って休憩した。
「ミラ様おつかれ?私がミラ様守っておくのです」
「まだ平気よ...お腹すいただけ。ミリスも食べる?」
パンを2つ取り出してミリスにあげた。
「パン美味しいのです!」
モグモグしながらパン屑がポロポロ落ちていく。食べ方も教えないとダメそうね...。
「美味しいならよかったわ...いただきます」
やっぱりパンだけだと味気ないわね...後で甘いの食べようかな。
「失礼するわね...あらお食事中だったのね。私は貴女達2人を検査するギルド職員よ」
1人は子供っぽいけど胸は大きい子ね...もう一人の子は...頑張ってね...。
「ごちそうさま...今なにか失礼な事考えなかった?」
私の言葉に少しドキッとするギルドのお姉さん。
「別にそんな事は...あはは。では身体検査から始めますね。服と下着は脱いだらテーブルの上に置いてくださいね」
「脱がなきゃいけないの?ちょっと恥ずかしいのだけど...」
「ごめんね、これもお仕事なのよ。特に女の子は色々持ってたりするからちゃんとチェックが必要でね。これは私しか見ないから平気よ」
お仕事なのはわかるけど恥ずかしい...でもこれも我慢しなきゃよね...。
「ミリス脱ぐのです!」
服を脱ぎ出しその場に放置してる。私は拾い上げちゃんと畳んで置いた。
「私も脱ぐわ...恥ずかしい」
全て脱ぎテーブルの上に置いた。
「それじゃ検査始めるわね、触るけど安心してね」
身体を上からゆっくり触られていくのがわかる...くすぐったい...。ミリスは私の方を見てるけど早く終わって欲しいわね。
「お姉さん少しくすぐったいです」
「我慢してね、魔法で肌と同じにして隠す人もいるからちゃんと検査しないとなのよ。ごめんね?」
胸を触られて何も無いかチェックされた...少し変な気持ちになるけど何かしら?
「ミラ様頑張れなのですよ!」
ミリス口調が変...少し可笑しい。笑いそうになるけど我慢。
「次は下をみますね、触るから我慢してね」
触られた時に変な声が出てすごく恥ずかしくなりました...。
「開くね...少し我慢してね」
指で下を開かれて何も入れてないかチェックされてるけど変な気持ちがどんどん強くなって私は粗相をしちゃいました...。
「お姉さん...ごめんなさい...」
私は目の前で漏らしちゃいました...お姉さんはそういう子も居るからと慰めてくれました。すごく恥ずかしい思いよ...。
「大丈夫だから泣かないで。初めての子はよくしちゃう子がいるからね」
お姉さんは手馴れた手つきで身体を拭いてくれた。ミリスにも見られちゃった...。
「服着て平気よ、あなたには何も無かったみたいだからね。ここで起こったことは特定の事以外は報告しないから」
まだ下がムズムズする...あんなに触られたの初めてでその影響かな?
「次はミリス?」
「ミリスちゃんって言うのね。そうですよ、検査しますね」
この子の胸...弾力すごいわね。私が小さい頃でもここまではなかったわよ?何を食べたらここまで...はっ!
「じー...邪な事考えてない?」
「そんな事ないわよ?」
ミラって呼ばれてるこの子は体つきは子供だけど少し大人っぽいわね...ふふっ背伸びしてるのかな。
「ミリスの胸はミラ様のです!」
そうだけどそうじゃないでしょ...。
「仲良しなのね、それじゃ下触るから我慢してね」
私と同じように開かれて中を見られてる...私と形違うのね...。
「検査終了よ、2人ともよく頑張りました。これは私からの協力してくれたお礼ね」
クッキーを1枚ずつ貰えた。ちょっと嬉しいかも。私が微笑んだのでミリスもつられて微笑んでくれた。
「街に入るには銅貨1枚必要だけど持ってる?」
私とミリスは首を振った。銅貨があるのね...。
「それじゃここはお姉さんが出してあげるから後で冒険者ギルドにいらっしゃい」
「わかりました。ありがとうございます」
私が頭を下げるとミリスも真似して頭を下げた。
「おねがいします!」
何とか待ちに入れたけど色々恥ずかしい思いもしたわね...。出来たらもう人前であんな事にはなりたくないわ。恥ずかしすぎるもの。
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モチベが上がるので...!
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