48話 女の子の生活は色々大変です
今回は少し内容に刺激があるので読む際は注意してください。
ドウェグさんと別れた後小屋に入り色々話をしました。ミラちゃんにこの世界の文字の書き方や読み方など、ミリスちゃんとリィアちゃんは二人で何かを話しています。
「こんな所ね、あとで何か聞きたいなら部屋まで行くから」
「わかりました、それにしてもミラちゃん教えるの上手いよね」
「だよね!まるで先生みたいだもん」
「先生…ね…そう言えばあの人にも教師に向いているって言われたかな」
「歳の差はあるけどここじゃあまり意味無さそうだしな」
「だね…ミラちゃんには色々聞いてみたい事とかあるんだよね!」
「私はいいけど?」
「僕も色々聞いてみたいかな」
「聞くとしても一人一人ね?私の体は一つだから」
「はーい」
見た目はお兄さんお姉さんなのに子供っぽくてちょっと心配になっちゃう…もし私が悪意があってこの小屋に入れたとか思わないのかしら?まぁ悪いとかないのだけど…。
「本当に心配になっちゃうわね…」
「ミラなにか心配事?」
「ちょっとね…この子たち私をすんなり信用しちゃってるから色々心配になってね」
「確かにそうですね、普通はもっと警戒しておかなきゃいけないと思う」
「リィアそう思う?まぁ今は見逃してあげましょ」
「ここから出たらたぶん警戒はすると思いますよ」
「それもそうね」
リィアとの話を終えるとみんな部屋に行き文字の勉強をしているみたいです。部屋の扉にはみんなの名前を教えてもらい名前入りのプレートをはめてあります。
「さてと…私はあの子の部屋に行って調べなきゃね、二人はここで待っていていいから」
「わかりました!」
「ミリス姉さんと待ってますね」
私は雫の部屋に向かいました。ちょっと知りたい事もあったので。部屋の前に着きそっとノックをしました。
「雫?今いいかしら?」
「ミラちゃん?いいですよ?」
「入るわね、この部屋はどうかしら?」
「とても居心地がいいです…僕の家よりずっと…」
「そう…部屋は一つ一つ丁寧に作ったからね、雫は…なにか隠しているわよね?」
「…っ!な…なんの事ですか?」
「大丈夫よ…他の誰かに言うつもりは無いし安心して?それに私には嘘は効かないのよ?」
「そう言えば言ってましたね…」
少し間はあったけど少しずつ話してくれました。でも顔は少し暗くいい話ではない事を悟りました。
「ミラちゃんは僕を見て違和感を感じたんですか?最初の時に…」
「まぁそうね、私は普通ではわからない事まで鑑定できるから」
「そうだったんですか…僕の体の事も…」
「えぇ…すぐに雫が女の子って事もすぐにわかったわ、なんで男の子の格好を?」
「それは…パパから身を隠すためにした事なんです」
「……話してくれる?」
雫の顔は辛そうな顔をしていました。私もわかってはいます、触れてはいけない事だって…。でもこっちで生きていかなければいけないこの子はいずれどこかで問題が起こる。
「はい…僕…私は家はかなり面倒なお屋敷でした…そこでママとパパ…パパの祖父と祖父母と暮らしていたのですが…私とママはパパからよく嫌味や虐待を受けてきました」
「酷い事をするものね、自分の娘に…」
「そうですよね…でも私が男に産まれなかったのが悪いんです…パパは男なら家を継げるのにと…私も限界でつい反抗してしまったんです…でもそれがいけなかったんですよね」
「一度話すのをやめて休んでもいいのよ?辛い事を話させちゃってるし…」
「いえ…聞いて下さい…ミラちゃんには隠していたくないので」
でもその声は震えていて目には涙を溜めていました、そんな彼女をみて私は最後まで聞く事にしました。
「わかったわ…最後まで責任をもって聞いてあげるわ」
「ありがとう…私はパパに反抗したら顔を殴られ体を殴られ…着ている物全て脱がされて吊るされました…ママは助けに入ろうとしたのですが祖父祖母に押さえ付けられてて助けには来れませんでした…ママの目の前で私は何度も殴られてあちこち痛くて死にそうでした…」
聞いているだけでも酷い人って言うのがよくわかる…。
「そんな酷い事を…痛みがすごくて色々出しちゃいました…そうすると汚した罰としてまた殴られました…何度も何度も…やめてって言ってもやめてくれず最後は意識が無くなりました…」
「雫のお父さんはよくそんな酷い事出来るわね…自分の大切な娘じゃない……」
「パパや祖父祖母は私が男じゃないから相当嫌だったみたいです…」
そんな酷い事をする親も居るのね…すごく不快だわ…。
「私が次に起きたのは病院でした…」
「病院?」
「えっと、病院って言うのは身体とか精神とか治すところって説明でわかる?」
「何となく…かなり重傷だったのね…」
「うん…目が覚めてからママに聞いたらパパと祖父祖母は警察に逮捕されたそうです、近所の人が私とママの悲鳴を聞いて通報したそうです」
「そうだったのね…警察って人は衛兵のようなもの?であってる?」
「あってます、それで私は病院でママと看護師さんにお世話されながら無事復帰できました」
「それはよかったわね」
たぶんその病院や看護師さんって人のおかげなのね。雫のお母さんも大変だったのだろう…。
「その後私とママは一度嫌な家に戻り必要な物だけ持って出ていきました。しばらくはママの実家でお世話になると」
「ママの両親はいい人なのね」
「はい!とってもいい人たちです」
「そっか」
「ママの実家でしばらく暮らして私は新しい学校に入る事にしたんです、男として扱ってもらえるように先生たちにも事情を話して許可もなんとかもらえました。まぁ特定の行事がある際は女子として扱う事になっていますけどね」
「なるほどね、でもなんで男装だったの?」
言うか迷っている顔でしたが意を決意して話し始めました。
「パパが釈放されると聞き私だってバレたらまた酷い事をされるって思ったから…それで男装をして姿だけで持って…」
「そうだったのね…」
「それからはバレないようにいっぱい頑張りました!」
「でもよく今までバレなかったわね」
「まぁ…でもこの世界に飛ばされてからたぶん女子の子達には薄々バレてるんじゃないかなって…」
「どうして?なにかバレるような事しちゃったとか?」
「その…生理用ナプキンが入った袋を部屋に忘れちゃっててそれを見られちゃったから…」
「あ…なるほどね、確かにそれを見られたらね…」
「それで私はこの先どうしようかなって…男子にはバレたくないって思ってて…」
確かに男の子たちにはまだ話すべきでは無いと思うわね。
「それなら、女子には話しておいたらいいんじゃないかしら?その方が色々フォローもしてくれるはずよ?」
「そうでしょうか…今まで黙っててちょっと勇気が…」
「私も一緒に話してあげるから…ね?」
「…はい…ミラちゃんは優しい先生になれると思うよ」
「それはいいわ…それじゃこの部屋に集まる?それとも別の子の部屋に集めておこうか?」
少し迷った感じだったけどその迷いはもう無くなったみたいで他の女子の部屋で話す事に決まりました。
「わかったわ、それじゃ…隣の遥の部屋に集めておくわね?男の子たちには知らせないから安心して」
「お願いします」
私は雫を抱きしめてから少し落ち着いてから部屋を出ました。私に出来ることはそれほど多くないからね。遥の部屋の扉をノックした。
「遥、今はいいかしら?」
「はい、ミラちゃんだよね?どうぞ」
「今からここに女子だけを集めたいのだけどいいかしら?」
「いいですよ?なにか大事な話ですか?」
「そうね、かなり大事な話よ。男の子には教えないで欲しいかな」
「わかりました…」
遥は何かを察したのだろうか?なぜか真剣な眼差しになっていた。私は1度部屋を出て男子以外を遥の部屋に集めました、その後雫を部屋に入れたのでみんな少し困惑してます。
「雫くんはいいの?」
「雫の事で私から話があるのよ、いい?」
「わかりました…聞きます」
「私も聞く…たぶんだけどなにか大事な事なんだよね?」
「うん、みんなには話しておきたいから…」
雫の事について私が色々話した、もちろん雫もこう言うわけがあった事も話た…その酷さにずっと耐えてきた雫に泣きながら抱きしめる子たち…。
「話してくれて…ありがとう…ぐすっ…」
「うんうん…そんな辛い過去があったんだね…」
「私たちの前なら男なんて偽らなくていいからね?雫は女の子なんだから…」
「うん…ありがとう…みんなに話せてよかったしわかってもらえてよかった…」
「これからはお風呂も一緒に入れるね」
「それは…まだ少し恥ずかしい…」
「入っちゃえば平気平気!ミラちゃんも一緒に入る?」
「私も?別に入ってもいいけどミリスとリィアもお風呂に入れなきゃだから」
「ミラちゃんは本当にお母さんみたいね」
「もしかして経験…は流石にないよね?歳的に」
「あったら色々まずい気がする…」
「なんの経験?」
「あ、これわかっていないみたい。ミラちゃんは別に知らなくてもいいよ?」
「そうそう!」
私の中には疑問符でいっぱいになりましたがお母さんや経験…歳…何となくわかってしまった。わかってしまうと顔が熱くなるのを感じました…。
「これ…たぶん気が付いちゃったよね?」
「たぶん…なんかごめんなさい」
「謝らないでいいわよ!私だって知ってるし!嫌な意味で見た事もあるからね…」
「それってなにかの依頼とか?」
「詳しい事は話せないけど犯された子たちを助けた事があってね…すごい酷かったわ…色んな匂いで吐き気もしたもの」
「そんなに…その子たちは大丈夫だったんですか?」
「一応はね?でも…中に出された物を掻き出したりしてあげたわ…」
「そ…それって…その…あそこの?」
「みんなが思ってる通りよ…まだ自分のですら入れた事なんて…」
「ミラちゃん!?心の声漏れてるよ!」
「はっ!今のは聞かなかった事にして!忘れなさい!」
「忘れるから落ち着いて!別にする事は悪い事じゃないから…ね?してる子はしてるんだから」
「それはそうだけど…はぁ…妊娠しにくい子たちだったけど掻き出す事になったのよね…もちろん掻き出している時色々大変だったわ…」
「…何となく想像出来ました…指を入れて掻き出してたって事だからまぁ…しょうがないよね」
「こんな話男の子がいる前じゃ話せないからね…」
「確かにそうね…下手すると鼻血出してるかもしれないわ」
「ありえそう…思春期もあるからね…話して私たちが襲われたら困るからね」
みんなでうんうんと頷きました。男の子は男の子で大変なのかもしれないと思うミラでした。
「でも私たちってこの世界に来てよく犯されなかったなぁって思うよね」
「確かに!結構怖かったもんね…男の目線とかかなりいやらしくて襲われるんじゃないかって思ったもん」
「僕は平気だったかな?たぶんこの格好をしてたから」
「確かに見た目は可愛いけど男の子の格好だもんね逆に付いてても雫ちゃんならまぁって思ったかも?」
「付いてないからね!?」
「それはわかってるから…でも両方付いてたらお得かなって?両性類てきな?」
「犬や猫でたまにあるよね確か?」
「へぇ…私は詳しくないかな?記憶があればもしかしたら知っていたかもしれないけど…」
「ミラちゃんは純粋のままでいいんだよ?まぁ…あ…今思ったけど言うのはやめとくね」
「えーめっちゃ気になるじゃん!話してよー」
なぜか桃花は私の顔をチラチラ見てくる…なんで?私に関するなにかなのかな?
「私の顔になにか付いてる?」
「付いてはいないよ?でも…ある事を思っちゃって…話したら絶対怒るかなって」
「?私だってそうそう怒りません!話せるなら話していいですよ?」
「そ…それなら…さっきの話に戻っちゃうんだけどいい?」
「さっきの話ってどの話?」
「犯されたとかの話」
「あー別にいいけど、それがどうかしたの?」
「いや…ミラちゃん指は入れた事ないって言ってたけど触る事はあるのかなぁって……」
「………っ!」
「ちょっとどうするのよ!ミラちゃんの顔真っ赤じゃない?目も涙目だし謝った方がいいって…」
「ミ…ミラちゃん?えっと…ごめんね?悪気はなかったのよ?」
「…てない…」
「なんて言ったの…?」
「私別に触ってないもん…!変な感じとか別にないし!……」
「ミラちゃん!?落ち着いて!言わなくていい事喋ってるから!!」
その後私は…めちゃくちゃ後悔しました。ここに男が居なかったのが一番の救いです…。
「ミラちゃん元気だして?それに…眠る前にするとよく眠れるって言うじゃん?私もよくしてるから…あはは…は…」
「雪ちゃん…別に暴露になくてもよかったんじゃ?顔赤いし…まぁほとんどの人はしてると思うしね」
「そうだね!もうこの話はやめよう!誰も幸せにならないから!それに幸せになるのは男子たちだけだから!」
「それもそうね…この話はおしまい…」
そこで部屋がノックされました。一瞬男子たちか!?と思ったがすぐに違うとわかりました。
「ミラ居る?」
「リィア?居るわよ?どうかしたの?」
「ミリス姉さんがそろそろの魔力をお願いしたいって」
「そう言えば補充してなかったわね」
「ミラちゃん魔力の補充って?」
「うーん、まだ詳しくは言えないけどご飯のような?」
「なるほど?ミリスちゃんは魔力を食べるの?」
「まぁ、魔力も食べるし物も食べるわよ?リィアもね?それじゃちょっと行ってくるから」
「はーい、私たちはどうする?」
「私は部屋に戻ろうかな?ちょっと体が熱いから…」
「…まぁ…声には気おつけてね?」
「!?別に何もしないよ!」
「それじゃ解散って事で!」
「僕も部屋に戻るね、本当に話せてよかった」
「そうだね、私たちも聞けてよかったよ。また後でね」
私たちは各部屋に戻り私はミリスの方へ行った…。
「ミリスお待たせ、今から補充するからね?」
「お願いします!ご飯でも少しずつなら溜まるけどすぐに無くなっちゃうので…」
「ミリス姉さんのどうにか改良できないかな?私は魔力を周りから集められるから平気だけど…」
「そうね…色々試してみるわ」
「ミラ様お願いします」
「任せなさい!っと言ってもできる範囲だけどね」
私も万能じゃないからね…どこまで出来るかわからないわ。それに成功するのかもわからない…。色々試してみないとよね。
触らぬ神に祟りなしですね…少しの間勇者たちは鉄木樹の森で暮らしますが文字を覚えたらすぐに出ていくのでしょうか?それまでは色々大変な事がありそうですね。




