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43話 旅の勇者とドワーフの街

いつも読んでいただきありがとうございます!これからも読んで下さると嬉しいです。


ミラたちが冒険者を追い返して一週間後になっています。

今回はミラたちは出てきません。

どうしてこうなったのだ…勇者たちは(みな)この国から出て行ってしまった。何が悪かったのだ?それとこちらにはわからない言語を使っているようだったな。メイドたちに見張らせていたがメイドの前ではこちらの言語を話していたと報告を受けている…。しかし隠密どもに監視させたところ異世界の言語でなにやら話していたと…。


「はぁ、確かに勇者たちには自由にして良いと言ったがこの国を出るとは思わんだろ!」

「アカラント王よ落ち着いてください。彼らは確かにこの国を出ましたが執着する事も無いでしょ?ここは我々勇者崇拝者に任せていただきたいと思います」


この私ですらこの者たちの勇者崇拝者という宗教を初めて知った。かなり前からあるらしいが今はどうでもよいか…勇者たちがこの国に戻って来てくれるだけでこの国には勇者がいればそうそう敵国もせめては来れまい。


「うむ…確かにお前たちならばどうにか出来るかもしれんな?絶対にこの国に連れ戻すのだぞ!!」


やはりこの王は勇者の価値をわかっていない。我ら勇者崇拝者の信徒が勇者様たちを見つけだしこの世界にとどめておかなくては…失敗すればレストレイ司教様からのバツが下る…それだけは避けねばならない。


「わかりました勇者様を必ず連れ帰ります。それでは我々はこれで失礼します。」


誰もこの国に連れて帰るとは言っていないがな。王の間を出て去っていきました。


「しかしあの者たちに任せたがよかったのか…まぁ何とかなるであろう…最悪はまた召喚出来ればいいのだが」


アカラント王はかなりの気分屋なのである…。国民はかなり困っているが王に意を唱えることはできない。昔それをした者は王が不快に思いその場で打ち首となりそれからは誰一人として王に近づかなくなった。ちなみに少しずつこの国から人が出て行っているのを本人は全く気が付いていない。気付いたとしても国民ならばまた集めればよいなどと言いそうだ。


「兵よ我は自室におるので何かあれば騎士団長のアルバスにでも言ってくれ…緊急でなければ部屋に入るでないぞ」

「わ…わかりました!」


そう言うと王は自室に向かい消えていった。王がその場からいなくなれば兵はため息を(こぼ)し不満を言っている。


「まったくこの国は大丈夫なのかね?俺が思うにこの国より王都サミリスタールの方がましだと思うね」

「確かにそうだな…俺の家族もこの国を出て王都サミリスタールに今は住んでるよ。たまに手紙が来るが俺もそろそろこの国を出て行こうと思っているよ」

「そうか、俺の親は黒竜骨村に住んでるよ…もし行くなら親も連れて行きたいもんだよ」

「お前黒竜骨村の出身だったのかよ!?昔勇者が黒竜を倒した場所だろ?」

「そうらしいな、でもよ昔の勇者はどこに行ったんだろうな?」


こんな話をしていると騎士団長が歩いてきているのが見えたので話をやめました。


「お前たちは今日も見張りご苦労!アカラント王は自室におられるか?」

「はい!今の所自室から出てもおりませんので中に居るかと!」

「そうか、引き続きここを見張っているのだぞ?」

「「はっ!!」」


挨拶をし終わり騎士団長は去っていった。さっきの会話を聞かれていないかヒヤヒヤしてました。




―――3日前にアカラント王国を後にした勇者たちは…




「なぁ光輝(こうき)…俺たちこの世界でやっていけると思うか?」

「どうだろうな…ユニークスキルはみんな持ってるが使い方がまだわかってないからね」

「そうなんだよなぁ…俺のユニークスキルが〘インビジブルアサシン〙だぞ?これスキルってより職業だろ…彼方(かなた)もよくわかんないよな」

「まぁな…俺のユニークスキルは〘コピー〙だぞ?調べてもらったら50%の確率で相手のスキルをコピーして永続的に使えるらしいけど本家の半分の力しか出ないみたいだ」

「二人のユニークスキルもよくわかんないけど私のスキルは役にすら立たないのよ?」


話に入ってきたのは一緒に行動している女子の(すい)だった。彼女はユニークスキルで〘予言の書〙が使えるがここにいる誰一人として文字が読めないのだ…。


「私の予言の書たぶん便利だと思うんだけど文字が読めないんだよね、それに予言の書は読めないから今はただの読めない本だし。文字読めるスキルとか欲しいよ」

「俺のスキルの上位互換のような下位互換のような感じだよな?」

晴斗(はると)くんのユニークスキルは…未来視だっけ?」

「そうだよ、〘未来視(みらいし)〙はこの先の未来を見る事ができるけど行動一つで変わる可能性があるからあまり信用出来ないけどね?俺のスキルと違って予言の書は確定した未来とか書かれているんだろうな」

「そのスキルも使いにくそうだよね…でもそのおかげであの国から離れたんだけどね」


アカラント王国に残った勇者12人は晴斗(はると)の未来視でこの国の王が滅ぶ未来が見えた事で立ち去る事にしたのだ。何で滅ぶかはよくわかっていないがそんな未来が見えたらしい。


「私たちまだ高校生なのにどうしてこんなことになっちゃったのかな…」

桃花(ももか)ちゃん元気だそ?この状況じゃ無理かもだけど…私も色々フォローするから」

「ありがと(みどり)ちゃん…」

「まぁ一番困るのはアレ(生理)が来た時だよね…」

「そうだね…お店で買えるだけ買ってきたけど日本のより質はどうなのかな?そう言えば美里(みさと)ちゃん試してみてたよね?着け心地とかどうだった?」

「正直に言うと…結構いいかも?異世界の物だからどうかなぁって思ったけど吸収率も良いし着けてても不快にならないもん!でも蒸れるところは変わらないかな…」


女子たちの会話には俺たち男は入れないな…聞こえてくるがこんな事聞いてていいのか?それにしても女子は男より大変なのによく頑張ってるよな。俺たちも頑張らなくちゃな!と言うか…生々しい話が聞こえてくるが聞かない方がいいよな…。


「今女子だけで7人いて男子は5人だから色々男子たちには迷惑かけるかもだけど…」

「気にするな、何かあれば俺らがフォローするからよ」

「男の中で僕だけ力ないから力になれるかどうかだね…」

「まぁ(しずく)くんは見た目女の子だもんね!最初見た時女の子と間違えたもん」

「あはは…まぁ髪長いし声高いからね。学校じゃいつも手芸部に服の上から着せ替え人形にされてたからね」

「確かによく見かけてたかも?可愛くて男女両方にモテてたもんねぇ」


苦笑いをする雫だったが嫌そうな訳では無いようだった。その理由は不明だが雫なりに苦労したのだろうか?


「晴斗くんこの先何が起こったりする?」

「ちょっと見てみるよ……うーん見た感じ 危険ではなさそうだね。でも未来は変わる可能性があるから警戒してくれ」

「「了解!!」」


今はお金がそんなに無いからヤバいかもな…モンスターじゃなくて魔物を狩って売れば少しは稼げるよな?今全員のお金を集めても大銀貨5枚と銅貨20枚しかないからな…。


「私の予言の書読めればいいんだけどこのふにゃふにゃした文字がわからなきゃダメなんだもんね…鑑定とかで読めないのかな?」

「どうなんだろ?鑑定って読むために使えるのかな?」

「わかんない…でも使えたらいいよねぇ」

「たまに来る商人さんからスクロールとか買っておけばよかった……スクロール…そう言えばスクロール作れる人いなかった?」

「それ私のスキルだね!でも文字わかんないからスクロール書けないや…書けたとしても使用方法わかんないし」

「そう言えばそうでした…桃花ちゃんごめんね」

「気にしてないからいいよ!誰か文字教えて…スクロールの使い方もついでに教えて…」


アカラントでは文字とか教えてくれなかったので勇者たちは仕事をする時かなり苦労しました。


「まぁ文字は後々頑張って誰かに教えてもらいましょう!あと少し行けば白霊鉱山(はくれいこうざん)だからそこに着いたら一度休憩しましょう」

「でもそこって街あるの?私ちゃんと調べてないんだよね」

白霊鉱山(はくれいこうざん)に街はあるから安心してくれ!主にドワーフ族が住んでいるらしいんだけど詳しくは知らない」


ゲームや小説とかでたまに出てくるなぁってくらいしか知らない。これならもう少しファンタジー系のゲームや小説を読んでおくんだった…。


白霊鉱山(はくれいこうざん)…そこには伝説の怪物の住む場所…だが俺にかかれば一撃で倒す事が出来る!俺の…俺の腕が疼く!」

「あー(たき)くんはいつも通り厨二病?なのかな?」

「ちゅっ!厨二病ではない!これは俺と奴が契約した為に腕が疼くのだー!」

「あぁ…えーっと…そうなんだ…ね?」

「こんなんでもかな強さはマジなんだよなぁ」

「フハハハっ!この俺にキズを与える事は誰にも出来んのだぁ!ハーッハッハッハ!」


そう…滝は厨二病だが本当に強い…護りに対しては。滝のユニークスキルは〘絶対防御(ぜったいぼうぎょ)〙は使用すればその場からは動けなくなる代わりにどんな魔法も攻撃も弾く事が出来る。もしかしたら例外もあるかもしれないが今のところはなさそう。


「それにしてもここら辺は岩だらけで歩きにくい!」

「みんな転ばないように気をつけてくれ、白霊鉱山(はくれいこうざん)の街に着いたら休憩と情報集めだな…」

「早く休みたいけどお風呂入りたい…シャワー浴びたい…」


男子と女子ではストレスの溜まりも違うんだろうな…男の俺たちはその辺で色々すませられるが女子は違うもんな…まぁ本人たちの目の前では言えないけどさ。下手な事言って亀裂が入れば取り返しがつきそうにないしな…。女子の団結力とかは舐めると恐ろしいからな。


「おっ!なんか見えてきたぞ!」

「本当?!お願いだから安全でありますように…!」

「それはみんな思ってるよ」


かなりの距離を移動し要約白霊鉱山(はくれいこうざん)の街に到着した。街の外には全身鎧に身を包んだ小柄な人が見張っておりこちらを見つけると話しかけてきた。


「ん?こんな所に人間が来るとは珍しいな!迷子にでもなったか?」


話を聞いたところここには滅多に人族は来ないらしい…。この街で好きなようにしていいと許可をもらいました。


「まずは宿に泊まるか…」

「宿って…どこだろ…文字も読めないから誰かに聞こ?」

「俺の感ではあの黒と緑の建物だと思うぞ!俺の感…じゃなくて過去の俺がそう言っているのだ!」

「あのすみませーん!」


ちょうど近くにいたドワーフの人に宿を聞くと町中央の時計塔の横が宿屋だと教えてくれた。ちなみに滝が言っていたあの建物は倉庫だったようです…。


「そ…そんな…俺の感が…ハズレた…だとっ…!くっ!まぁそんな時もあるか!さて宿に行くぞ!」

「滝ってメンタル強いよね…私ならたぶんしばらくその場から動けないよ…」

「私もよ…滝が特殊なだけかも?」

「そうかもしれないね」


雑談をしながら宿のある場所に向かい何とか泊まることが出来ました…。ここの宿はかなりいい宿らしく大銀貨2枚もしたがしょうがない。


「私たちはお風呂行ってくるからね!」

「早く行こ!やっとお風呂入れるからすっごい嬉しい!」

「だね!着替えは後でなんとすればいいよね!」


女子たちは部屋に入るや否やバタバタとお風呂に入る準備をしているようだ…。男の俺たちは隣の大部屋で取り敢えずくつろぐ事にした。

勇者たちは色々大変そうですね。いいスキルを持っていても使い方がわからなければ使えないのがこの世界の使用みたいな物ですからね!


厨二病ってよくわかりませんね。

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