40話 魔導具と付与魔法は難しい
闇鴉が帰って来てから私は空から見た街の状況など教えてもらいました。あまり変わってはいないようですがなんで私が探されているの?って思いました。ミラは自分が探されていることももう忘れていました。
「報告ありがとう。それにしても闇鴉は一日で行ききできちゃうのね!とってもすごいわ!」
「お嬢さまに褒めていただけるとワレも嬉しいです。もしよければなのですが種族名ではなく名前を付けてくださいませんか?」
「そうね...わかったわ。どんな名前がいいかなぁ?」
「すぐに欲しいわけではありませんので、あとででも平気です」
「ダメよ!今決めないと私が忘れちゃうかもしれないでしょ?...闇鴉の名前はアルゲン!」
「アルゲン...気に入りました!これからはアルゲンと名乗ることにします」
気に入ってくれたみたいでよかった。これからもアルゲンも一緒にここで暮らしていきます!新しい家族が増えると嬉しいですね。
「何かありましたらこのアルゲンにお伝えください。荷運びはできませんが空からの情報などはお伝えすることが出来ます」
「それだけでも嬉しいわ、でもこの森に入ってくるものはいないとは思うけど…念のためこの森と周囲の警戒をお願い」
「お任せください。〘眷属召喚〙」
100羽の鴉がその場に召喚されちょっとビックリしちゃいました。みんなおとなしそうね、アルゲンの眷属なら頭もよさそうだし?体は黒いけどツヤツヤしててとても綺麗ね。
「ワレの眷属は話せませんがお嬢さまの命令も聞くようにしておきます。これくらいの群れであればすぐに情報も集まるかと思います。もしも何かありましたらすぐにお伝えします」
「お願いね?それとアルゲンの眷属もよろしくね」
「カーカー!」
「こちらこそよろしくと言っております」
「私にはわからないけどみんな可愛いわね」
「カー!?カー…」
「可愛いとは初めて言われました…と言っていますね。ではそろそろお前たちこの森と周囲の警戒にいくぞ」
「カーカーカー!」
アルゲンの眷属たちは一斉に羽をバサバサと羽ばたかせ空に飛んでいきました。近くで見るとかなり迫力がありますね。続いてアルゲンも飛び立ち周囲に散りました。
「アルゲンの眷属は召喚されてもよくこの中で生きられるわね…」
「ミラ様と眷属になっているからそれが適用されているのではないかと」
「なるほどね…ってミリスいたのね。鍛冶はどう?」
「納得いくものはまだまだ作れなさそうです…でもいつかはすごい武器とか防具を作りたいです!」
「ミリスならできる気がするわ、頑張ってね」
「たくさん頑張ります!」
「私は魔導具を頑張って作らなきゃね、今できている物が火の魔石を埋め込んだ指輪を作ってみたけど使い方がわからないゴミが出来てしまいました…その他も色々な属性の指輪を作ったけど反応すらしません!色々調べてからまた作ろうかな」
少し落ち込む私ですがこんなことで諦めませんよ!でもこの見た目だけの指輪は保管しておきましょ。
「火の魔石を持っても熱くもなければ暖かくもない。〘鑑定〙…火の魔石ね…魔力値は0?もしかして魔力を流さないと機能しないの?」
試しに火の魔石に魔力を少し流すとほんのり暖かいです。ステータスをみながら魔力を込めているけど魔力が全然減りません。消費ではなく私の体に流れている魔力を通して効果が表れているのね。
「という事はあの指輪も頑張れば...火の魔石や雷の魔石ってそのまま使ったら絶対私も巻き込まれるわよね?なにか対策を考えないとね...」
サミリスの街だと簡単調理をする時は火の魔石を使っているみたいだけど実際に見てないからわからないのよね...まぁ改良していけばいいかな?火の魔石を二つ錬金釜に入れて魔力を流せば…。
あとは少し待ってみようかな?…魔力を流しながら少し待つと何かの魔石が完成しました。
「これは何かしら?〘鑑定〙これ炎の魔石なのね、さっきの火の魔石の上位互換かな?でもこれならもっと強い火がでそうね!」
ミリスからもらった失敗の武器に炎の魔石を魔力を込めながら合わせていくと武器に吸い込まれていきました。〘鑑定〙炎の剣(失敗)なるほど、剣がしっかりしていないとだめなのかな?
ステータスを開くと新しく〘付与魔法〙が追加されていました。なんで覚えたのかな?と不思議でしたが特に気にしませんでした。
「新しい魔法覚えたけど〘付与魔法〙はどう使えばいいのかな?今ある失敗品の炎の剣にしてみようかな?〘付与魔法〙!」
魔力も減っていないし何も起きませんでした。どうやら何かが違うようですね…この魔法も調べていかないとだめそうです。覚えても使えるとは限らないのね…使い方がわかればいいのだけど…あっ!そういえば書庫があったわね誰かを連れて行かないとダメって言われたしどうしよう…。
今手が空いているのがルナだけだったかな?呼びに行ってこようかな。
「ルナー?ちょっと書庫に行くんだけど一緒にいく?」
「姫が行くならついていきます!何かあっては困りますからね」
「ルナ?姫はやめて?なんか恥ずかしいから…それとレオとリアの私の呼び方もやめさせて!」
「いやです!ミラ様は我らの姫なのです!ミリス様からも了承を得ております」
「あれ…私の意見は?」
「却下ですね、お城に住むのであれば姫がいるのは当たり前なのでは?」
「あぁそうなのかな?もう何を言っても変えないのね…わかったわ」
「ありがとうございます姫!」
嬉しそうに尻尾を振っているけどそんな可愛さでも…許そうかな。もふもふさせてもらえればいいや。
「ルナ行こう?」
「はい、ルナの背中に乗ります?」
「乗っていこうかな?もふもふで好きなんだよね」
「そういってもらえると嬉しいです」
背中に乗り私が落ちないスピードで走りあっという間に書庫に着きました。保存魔法がかけられてたから無事だったものもいくつかあるけど、魔法が切れている本はボロボロです。
「でもこのお城住みにくいから違う場所に住みたいかな…」
「確かに上るのが大変ですね、姫が言えば皆賛成するかと思いますよ?」
「そうだけどみんなの意見も私は聞きたいから。この話は一回終わり!本探さないと夜になっちゃう」
「そうですね、ですがルナは文字が読めないので扉の近くで待機していますね」
「わかったわ、時間かかるかもしれないからね?」
「待つのには慣れていますので…」
ルナの顔が一瞬暗くなったけど過去に何かあったんだわ…あまり待たせないようにしないとね…。それか大丈夫な本はマジックバックに入れちゃえばいいのでは?そうすればここに来なくても平気そうだし。
ほこりは被っているけど払えばいいよね。
「けほっけほっ…かなりほこり溜まってるわね。少し吸い込んじゃった…息苦しい…」
「姫大丈夫ですか?」
「大丈夫よ…すぐ終わるから待ってて、それとこの部屋ほこりすごいから部屋の外で待ってて」
「わかりました、何かありましたら呼んでくださいね?」
「えぇちゃんと呼ぶわ」
私はできるだけ早くほこりを払ってを繰り返しながらマジックバックに入れました。少し気になる本もいくつかあったので少しわくわくです。全部入れるのに10分くらいかかってしまいましたがあとはボロボロの本だけです。念のため確認はしてみましたがほとんど読める状態ではありませんでした。
「ルナ終わったよ」
「それでは下に帰りましょうか」
「帰りもお願いしてもいい?」
「もちろんです!背中に乗ってください」
帰りも行と同じです!一番乗っていて安心するのがルナの背中です。レオは男の子なので元気すぎて怖いし。リアは止まってと言っても止まってくれないので色々大変なことになりました…。何が起こったのかは…ご想像にお任せします…。
「やっぱりルナの背中が一番安心するから好きよ」
「ありがとうございます。あの二匹は元気なのですがね…」
「そうなんだよね…でも優しいからみんな好きよ?」
「リアとレオにも伝えておきます。また何かありましたら呼んでくださいね?」
「はーい、何かあったら呼ぶわね」
ルナと別れ私は錬金術をしている小屋に帰りました。私にはこれくらいが便利ですね…お城は住む場所じゃないです。私の中では!
「それじゃ入れてきた本を全部出して確認してみなきゃね?…これとこれと……よし!全部出せたぁ。全部で30冊くらいあるわね…この中に付与魔法に関する本がないか探さなきゃね」
私はその本の中から付与魔法に関する本探すのに3時間かかりました。理由が…魔導書がいくつかあったのでそれを見て使えるかな?と思い試していたら…。
「それにしても魔導書ってすごくわかりやすく書かれているわね、おかげでいくつか新しい魔法も覚えられたし!でも付与魔法に関してはあまりいい事は書かれてないわね。付与魔法は古代の魔法の一つらしく使える人も王宮のすごい人が使えたと書かれていますがどんな効果を発揮させるかは書かれていません…」
地道にやっていくしかなさそうです…これからももっと頑張ってみんなを守れる魔女になりたいしなによりのんびり暮らしたいから面倒なことは起きてほしくない。もし私ののんびりする時間を壊す者がいたら許さない!
今回魔導書を見てミラが覚えた魔法はこちら
〘幻惑魔法〙〘魔法防御〙
幻惑魔法は術者が思い描くものを相手に見せ惑わせる、効果は見せるものによっては死へといざなう。
魔法防御はあらゆる魔法を防ぐことができるが例外あり…もちろん物理は防げない。
ミラは色々強いかもですがミラより強い人はこの世界にいるかも?これからどんどん大変になるかもしれません!ミラはのんびりしていけるのでしょうかね…。
誤字報告1件来てたので修正しましたm(_ _)mちゃんと最終確認したはずなのに!




