36話 鉄木樹の森と魔女の眷属
ミリスの提案で眷属にしてみては?という事になり実践中です。成功するかは不明…できるところまで!私は風狼一匹ずつ血を飲ませていたので時間はかかりましたがやっと終わりました。
「なにか変わったところはある?」
「今ノトコロ変化ハナイ、ナニカタリナイノデハナイカ?」
「ミラ様もしかすると契約の言葉とか必要なのではないでしょうか?」
「なるほど…でも何を言えばいいの?そんな言葉知らないし…」
「ミラ様が思った言葉でいいはずです。血は取り込まれていますし」
「わかったわやってみる」
とは言ったけどどうしましょう?……よしっ!これに決めた!成功するはず。
「魔女のミラは君たちを眷属とする事をここに…私の眷属となり契約を結ぶ。裏切りは許しません」
「我ラミラ様ニ誓ウ。眷属トナリイツイカナル時モ駆ケツケル事ヲ、裏切ル事ハ誰一人トシテオラズ」
「ミラ様と風狼が白く光ってる…これは成功したかもしれません!」
なんだか体が熱い…風狼の事が頭に入ってくる!
処理がかかるから体が熱を持つのかな?少しだけ頭が痛いけど耐えられる痛さ…。
「ふぅ…成功したかしら?」
「たぶん成功したと思います。ミラ様は体とか平気ですか?」
「平気よ?少し頭痛がするけどすぐ治るわ」
一匹の風狼が話しかけてきました。成功していたらいいのだけど…。
「我が主!成功したようです。言葉もスラスラ言えるようになりました。これでさらに意思疎通ができます」
「本当ね!ちょっとビックリしたわ...でも成功してよかった」
私は気になることがあったのでステータスを開きました。そこには新しく増えているスキルがありました。〘眷属〙が増えていました!
「新しく眷属のスキルが増えているわ」
「ミラ様よかったですね!ミリスも成功して嬉しいです」
「「主おめでとうございます!」」
「みんなありがとう!風狼のみんなもこれからは一緒だね」
風狼たちは尻尾を振って嬉しそうです。わかりやすい反応にクスッと笑ってしまいました。言葉も聞き取りやすいから楽ね。でもまだ小さな風狼は喋れないですが可愛く尻尾をフリフリしています...癒されますね。
「主とミリス様はどこかへ向かっているところだったのですか?」
「闇深き森に向かっていたところよ。でもそこに君たちは入れなさそうだから眷属にしてみたのよ。ミリスの提案だったけど成功して本当によかったわ」
「そうですね!これでミラ様を守る者が増えましたね」
「我ら主にどこまでもお供します!」
「ありがとう、そういえば風狼たちは名前とかあるの?」
「我らには名前はありません。好きに呼んでいただければ」
「そうね...代表3名に名前をつけてもいい?その方が私がわかりやすいから...」
私がそう言うと風狼たちが話し合い始めました。話し合いはすぐに終わったようでその内最初に私に話しかけた子とあとは雌2匹みたいです。
「話し合った結果我ら3名に決まりました」
「それじゃ名前を付けるわね?...えっと、黒の毛がトレードマークだから君がレオね」
「俺はこれからレオと名乗ります!ありがとうございます!」
「それじゃ次の子ね?全身黄緑の毛並みだけど頭にお花っぽい柄があるから...リア!」
「私の新しい名前がリア...ありがとうございます我が主」
「それじゃ最後ね?うーん...頬に三日月みたいな柄があるから...ルナね」
「名前ありがとうございます、ルナはこれからも主のために頑張ります」
これで3匹に名前が付けられたわね、基本はこの3匹が風狼のボス、リーダー、サブリーダー的な感じかな?1番上は私だから大丈夫なんだけど。眷属にしたせいなのかこの子達がどこにいるのかがわかるようになったみたい。
「えっと、今から闇深き森に向かうけどこの村はどうしたらいいの?」
「この村は放棄しても大丈夫です、我らは人を嫌うため転々と移動し続ける種族なので」
「人が嫌いなら私は?私も一応人?だと思うのだけど...」
「主は平気です。人のようで人では無い感じと匂いがするので、それに我らはどんな主であろうと従っていたはずです」
「嬉しいけど私ってどんな匂いしているの!?」
「ミラ様はとってもいい匂いなので安心してください」
「それならよかったわ、これから闇深き森に向かうからちゃんとついてきてね?」
「遅れず皆ついていきます!よろしければこのルナの背にお乗りください」
「大丈夫?乗ってみたいけど重かったら悪いし…」
「大丈夫です!ルナはそこまで弱くありません。なのでどうぞ」
しゃがみ伏せをした状態になり乗ってほしそうに見てきます...。乗るしか無いですよね?そんな可愛い目で見つめないで!
「わかった!乗るからそんな目で見つめないで!乗るからね?」
「はい!乗ったらルナの毛をしっかり掴んでくださいね?ミリス様はリアに乗ってください」
「了解だよ、リアお願いね?」
「お任せ下さい!ミリス様」
私とミリスが背に乗りルナとリアがゆっくりと立ち上がりレオが遠吠えをすると一斉に走り始めました。
「早いけどかなり安定しているのね」
「すごいでしょ?仲がいい魔物や亜人を背中に乗せたこともあるからね」
「すごい!ルナもリアもとってもすごいよ!」
「ふふふ、主に喜んでもらえて嬉しいです」
「着くまでどれくらいかかるのかな?」
「途中休憩もするから1週間はかかりますね、ミラ様たちの歩きだと1ヶ月はかかりますよ?他の人間なら3ヶ月以上かかると思いますよ」
「そんなにかかるのね...レオたちに会えてよかったわ...」
その後1週間はあっという間に過ぎていきました...途中魔物に襲われもしたけど私が手を出す前に倒していたので楽ではありましたよ?倒された魔物はレオたちのご飯になってますけどね...。魔石のみ回収しました。
「結構早かったけど着いたわね!ここが闇深き森ね」
「まずはミリスが入ってみるのです!」
「そうね...少しでも体に違和感があったら出てくるのよ?その時は対策を考えないとだし...」
一応女神様は平気だって言ってたけどそれでもね?やっぱり心配になるじゃない。それと私たちが入れてもレオたちが入れるかは別なのよね...いくら眷属にしたからって...。
「ミラ様平気です!体に以上などはありません」
「わかったわ、それじゃレオたち入ってみる?ダメそうならすぐに出てきてね?」
「もちろんです、では行きます」
レオたちが少しずつ闇深き森に入っていきます。見ている感じ平気そう...かな?
「主...どうやら平気のようです。これで我らもおそばにいられます」
「よかったぁ...もし他の魔物が入ろうとしたらどうるのかしら?」
「これは予想ですが...これだけ濃い魔力ですと中に入って数十分以内に死に至るでしょう...それが普通の魔物や人間ならばですが」
「なるほどね、まぁレオたちに何も無ければいいわ。しばらくはこの森で暮らしていこうと思うし」
「ミラ様と森で暮らすの楽しみでワクワクします、森の中でしたら邪魔も入らなそうなので鍛冶に集中できそうですし」
「そうね、でも無理したらダメよ?」
「無理は絶対しません!......たぶん...」
「今たぶんって言わなかった!?」
「気のせいです!」
絶対気のせいじゃないわよね?でもミリスの事だから本当に無理はしないと思うから安心かな。この闇深き森はかなり広そうだけど中心付近に壊れたお城があるのよね?綺麗にしたら使えないかな...まぁ住めるかは別として...。
「どちらにしてもお城まで行かない事にはなんとも言えないわよね?」
「お城なんてあるんですね」
「ここにまだ人が住んでた時にできたみたいよ?滅んだことになってるから住めるかわからないけどね?」
ミリスやレオたちがそのことを聞きとりあえず向かってみることにしました。あまり壊れてなければいいなぁっと思う私でした。
レオたちの背中に乗って1週間で辿り着いちゃいましたね。ミラたちは昔あったお城に向かっているようですが残っているのでしょうか?




