35話 鉄木樹の森の喋る魔物と魔女
朝起きるとミリスの顔が少し汚れていました、夜遅くまで打ってたものね。私は〘クリーン〙で顔と体を綺麗にしておきました。
「ミリス朝だよ」
「ふわあぁ...ミラ様おはようございます」
眠そうな目をごしごしして寝起きでも可愛いですね。私は〘クリーン〙をしてから新しいナプキンを用意して交換しました...。今日は体調は少しいいかも?少しだけ気だるいけどね。
「魔法って本当に便利よね」
「そうですね、ミラ様朝ごはんにします?」
「そうね、準備するから待ってて」
「わかりました!ミリスもお手伝いした方がいいですか?」
「ミリスはゆっくりしてて平気よ」
「それではゆっくりしてます」
私は今ある魔力の1000消費して果実を創りました。今まではちゃんと名前がわからなかったけどこれだけ消費すればわかるはずよね?鑑定のモノクルでその果実を見ました。
「名前が変わっているわね...生命の果実が本当の名前だったのね。もっと詳しく知りたいけどそれは今は無理ね、これ味とかも変わっているのかな?美味しくなってたら嬉しいかな」
まずは昨日ミリスが血抜きしたベアウルフを解体...ちょっとまだ勇気が...。
「ミリス...解体手伝ってくれる?」
「もちろんです!」
「ありがとう...とっても助かるわ」
ミリスと一緒に内臓抜きもしたけど臭いがすごくて気持ち悪くなりました...穴を掘って埋めましたよ?食べられないですし...使い道があっても今は無理ですね。
「うっぷ...解体終わり...」
「ミラ様大丈夫ですか?」
「大丈夫よ...臭いにやられただけだから...これも慣れておかないといけないからね」
「ミラ様は偉いですね」
「そうかしら?...この体だから精神もまだ幼い気がするのよね...」
「これから大きくなるから平気ですよ!きっと」
「最後のきっとは余計よ!」
「えへへ...ごめんなさい」
可愛くごめんなさいと言われたら許すしかないじゃない。精神強化も使用しているけどそれでもまだつらいなんてね...もう少し精神面も鍛えないといけないかも。
「ミラ様...魔物の気配です」
「そうね...ゆっくりこちらに歩いてきてる。いつでも戦闘出来るようにね」
「はい、準備は出来ています。姿見えました...オオカミ型です」
オオカミ型の魔物はかなりの数いそうだけどこの距離からだとまだなんの魔物なのかわからない...でも敵意などは感じないのはなぜ?普通の魔物なら敵意むき出しなのに。
「マテ!オレハ敵デハナイ」
「喋った!?少し聞き取りにくいけど...」
「敵でない証拠はどこですか!」
「オレハ風狼族ダ、ブキハ持ッテイナイ...」
「嘘は何一つ言っていないわ。嘘をついたらすぐにわかるから」
「ミラ様の言葉なら信じます」
風狼族も言葉が通じるなら争わずにすむから私としてはいいかも?でもオオカミが喋ると驚くわね。
「近クニオレノ村アルカラクルカ?」
「もし私たちを騙したらその時はどうなるかわかってる?」
「もしミラ様に敵意を出したら皆殺しにします」
「大丈夫ダ...オマエタチニ挑ンデモ勝テナイ。コッチダツイテキテクレ」
風狼族に案内されついて行く事になりました。敵意は感じられないので安全かな?何かあったらその時は...。
鉄木樹の森の中心に向かって歩いて行きます。着いたところは小さな村でした。どうやって作ったのかわからないけど頑丈そうな木の小屋がいくつかあった。
「ココガ我ガ村ダ!」
「すごいわね、ここにはどれくらい住んでいるの?」
「全部デ20匹ガココニ住ンデイル」
「なるほど、この村に連れてきた理由は?」
「私も気になるわね」
「オレの小屋ニ来テクレ」
「えぇ、それより私たちが村に入っていいの?」
「襲ってくるなら許しません」
「大丈夫ダ信ジテクレ」
村に入ると小屋から私たちを見に出てきました。小さい風狼族もいてちょっと可愛い。それに敵意は全く無いわね...なんで?
「ココガオレノ小屋ダ。ハイッテクレ」
「お邪魔します」
「中は綺麗ですね、ミラ様大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、心配ありがとう」
「2人ハ人ナノカ?匂イガ違ウ」
「うーん、一応人?その前に自己紹介するわね、私は魔女のミラ」
「ミリスは魔女のミラ様に仕えています」
「フム...ツマリ人ナラザル者ナノダナ。ミリス殿ノ主ハミラ様ナノダナ?」
「そうですよ?それがどうかしたの?」
「ミラ様ドウカ我ラノ主人ニナッテクレナイダロウカ。何デモスル我ラハコノママデハ滅ブ」
急にこんな事言われても...どうすればいいのかしら?でもこの風狼族は私たちには敵意はないし。でも私だけの判断じゃダメよね?ミリスにも聞かないと。
「ちょっとミリスと相談させて?答えはそれからよ」
「モチロンダ...オレハ外ニ出テル、終ワッタラ呼ンデクレ」
「わかった、ミラ様どうするのですか?ミリスはミラ様が決めた事でしたら反対はしません」
「そう言うと思ったわよ。ミリスは風狼族が今後も私について来るとしたらどう?」
「奴らがミラ様を裏切らない限りミリスはいいと思います。それに戦力としてもいいですし」
「そうよね...でも私たちが今向かっている闇深き森には私とミリスしか入れないのよ...」
「図書館で吸血鬼の本を見た時眷属にするとかあったのでミラ様も出来るのかなと?」
...吸血鬼ならわかるけど私魔女なんだけど...魔女って眷属とか作れるの?そんなスキル持ってないし...。
「ミリス?私は吸血鬼じゃなくて魔女だからね?眷属は無理なんじゃないかな?」
「ミラ様ならできると思ったのです...血とか飲ませたらならないですか?」
「その血はどうやって用意するのよ...私痛いのは嫌なのよ?」
「ちょっとチクッとするだけですから...ね?もしかしたらできるかもですし!」
「ミリス...どうしてもしなきゃダメ?」
「はい!どうしてもです!」
「はぁ...わかったわよ!やるわよ!」
こうなったらもうヤケよ!どうにでもなりなさい!これで何もならなかったらミリスにお仕置してもいいわよね?
「ミ...ミラ様?可愛いお顔が少し怖いですよ...?」
「ふふふ、そんな事ないわよぉ?気のせいじゃないかしら。でもミリスの考えた眷属は試す価値はたぶんあるわよ」
「ミリスのわがままを聞いて下さりありがとうございます...いつもの可愛いお顔に戻ってください!」
「はぁいいわよ...私も興味持っちゃったし。それじゃ呼ぶわね」
終わった事を伝えると中に入ってきた。私たちが話し合っていた事を伝えると今から全員を集めると言いまた外に出ていきました。
「マジックバッグに空き瓶入ってたはずよね?それに私の血を入れるわ」
「準備します、少し痛いですが我慢してくださいね?」
「はぁ…痛いのは嫌だけど我慢ね…私は準備できているわ」
「それでは失礼します…あっ」
「痛ッ…今深くいった!!うぅすごい血が出てる...どくどくしてるのがわかって気持ち悪くなってきた...」
ナイフで少し切るはずが思いのほか深く入ってしまい血が噴き出しちゃいました。空き瓶に血が入っていき少しづつ溜まっていきます。
「どくどく出てるのがわかるし痛い…でもあと少し」
「ミラ様もう平気ですよ。ヒールポーションです」
「ありがと…ミリス痛かった...」
ヒールポーションを飲み傷は回復しました。血は戻らないので貧血起こさないか心配だけど。頑張ったのでミリスに撫でてもらいました。
「これだけ溜まればいいわよね?」
「はい、あとは一滴飲んでもらえればいいはずです」
「そもそも飲んでもらえるかしら…入ってきていいわよ」
「ワカッタ、手ニモッテイルノハ血ダナ?」
「えぇ、成功するかわからないけど私の眷属にできないかなって」
「ナルホド…我ラデヨケレバ!眷属ニナレレバドコマデモオ供デキル」
「一匹ずつミラ様の血を一滴飲んでください」
「ワカッタ皆ハ外デ待ッテイル。外ニ出テ皆ニ頼ム」
「わかったわ」
外に出ると風狼たちが座っていた。言葉はわかるようなので一列になってもらい血を一滴づつ飲ませました。
今回は魔物が言葉を話しましたね。何言っているかわかりづらいですけどね?眷属にすることはできるのか!それとも失敗してしまうのか?




