2話 魔女になって最初の旅
テントの中で寝たのでよく寝れました、どうやらテントで眠ると疲労も回復するみたい。
「このテントいいわね、創ってよかったわ」
疲れたらこの中に入って休めばよさそうね。旅に出るから支度しないとね、テントもマジックバッグに入るのでかなり助かる。ランプはもう少し改良できたら使えそうだけど...考えものね。
「〘クレイボール〙で桶を作ってその中に〘ウォーター〙」
クレイボールは土魔法でアイリス様から貰った初級スキルで使えるようになったものです。もっと頑張ればお風呂も作れそうです!水魔法のウォーターも同様です。クリーンは聖魔法でした。
「いつか大きなお風呂入ってみたいわねぇ、今の状態だと夢のまた夢ね。」
私は顔を洗い身体は洗えないので川を見つけたら水浴びがしたいかな。今はクリーンの魔法で綺麗に保ってるけど精神的に洗いたい...。
「創造魔法でタオル創っておかないとね、クリエイト!あ、ふわふわで気持ちいいかも」
ふわふわのタオルで顔を拭きスッキリしました。
「そろそろ旅に出ようかしら...ここともしばらくお別れね...また戻って来れたら戻ってきますね。いってきます」
私はそう告洞窟から出た、これから辛いこともあると思う。旅は道連れってどこかで聞いた事あるし少しづつ頑張っていけばいいよね。
「目指すは人がいそうなところかしら?でも信用できるかわからないし警戒はしとくべきよね?」
いざとなったら逃げるか...殺るしかないよね。正直怖い...人はすぐに嘘をつくし私は苦手。私も人だけど私は私しか信用出来ない。
「考えたり口に出して気を紛らわしてはいたけどこの先がゴブリン見たいなのがいたところよね?会いませんように...」
そのまま静かに進んで行く、静かに歩いても下に落ちてる枝を踏むのでパキパキと鳴っている。すごくドキドキして怖い。
「この臭い...多分ゴブリンよね。近くにいるって事?」
木の影から木の実を拾ってるゴブリンが現れた。まだこちらには気付いてない見たいなのでこっちから先制攻撃をしたいと思います。
「森だから火は使えない、なら風魔法〘ウィンドカッター〙!」
元素の杖を使い風の刃が周りの草を切り裂きゴブリンを切断した。ギィィっと鳴き声が聞こえ周囲には悪臭が広がりかなりグロかった...。初めて命を奪った事と気持ち悪さで吐きそうなのを我慢しながらその場を離れた。森なら動物か魔物のエサになると思うし肥料になるよね...きっと。
「はぁ...はぁ...次はもう少し離れた位置から倒したいかも。私には刺激が強すぎるわ」
思い出すだけでも吐き気が...耐えられそうに無かったので木の後ろで...。
「少し楽になったけどこの世界の人達は精神的にも強そうね...精神を強化出来る魔法創ろうかな」
〘クリエイト〙精神強化の魔導石を創り出した。これを使用し覚えることが出来た。精神強化と身体強化の2つを覚えたみたい。
「まだ旅に出て数時間しか経ってないのに少しきついわね、少し休みたいから少し開けてるとこでテント張りましょ」
本当に少しだけ開けている所で近くから水の流れる音もしていた。川なら嬉しいな。
「まずはテントを張ってと、〘クリエイト〙魔除けのお香を創ってと。上手く創れてよかったわ」
魔除けのお香はその場に置いてあれば弱い魔物なら寄って来れない感じに創ったアイテム。これだけで魔力100も使っちゃったけど何度も使えるのでよし。
「ちょっと川の方も見に行ってみようかな、水浴び出来そうならしておきたいし」
私は水の音がする方に歩いていった。一応テントの中に魔除けのお香を置いてあるのでここの近場からはいなくなってるはず。
「やっぱり川だったのね、かなり大きいけど流れはそんなに早くなさそう。これなら水浴びできそうね」
周りを確認してから服を脱ぎ川に入った。全裸なので見られたらすごい恥ずかしい。川の水は少し冷たいけどそれが気持ちいい、そのまま身体のすみずみまであらった。清潔にしておきたいもの。
「これでスッキリさっぱりしたわ...でも露出しすぎね」
私は持ってきていたタオルで身体を拭き風魔法と火魔法で温風を作り乾かした。魔法も物も使いようね。
「今思ったのだけど創造魔法ってかなりチートな気もするのだけどこの世界だと普通のことなのかしら?」
考えながら着替えを終わらせた。ここに1日か2日くらい滞在してレベルも上げておきたいわね。テントのある場所まで戻り少しゆっくりする。
「テントがあるだけでも少し落ち着くわね...錬金術の本でも少し読もうかな。薬草や回復ポーションの事も書いてあったし」
私は錬金術の本を読み薬草の形や生えそうな場所などを覚えた。忘れると思うからまた見ないとね。休んだ事だし少し魔物を倒しにいこうかな。
「〘クリエイト〙感知魔法の魔導石、これで覚えれたかな?上手く行けばこれで魔物の位置や動物の位置もわかるはず」
感知魔法を使うと少し離れた位置に魔物の反応があった。多分魔物だと思う、理由が嫌な気配がその方からしてるから。多分ゴブリンだと思うけど。
「確かここら辺...いた。少し離れてるけど3匹はいるみたい。」
また先制攻撃をしようとしたがゴブリンもこちらを見つけたみたいで走ってきた。
「うわっ見つかっちゃった!〘ウィンドカッター〙!」
放ったが避けられてしまった。ゴブリン達は私が女だとわかると下の部分を大きくしながらニヤニヤしていた。
「気持ち悪い...〘ウィンドカッター〙!」
2mくらいにいたのでに2匹は倒せた。グロいからすぐに目を逸らしたけど。でもそれがいけなかった...私はゴブリンに体当されて転倒した。倒れた私に近づくゴブリンは腰布を取り股間を露わにしてきた。
「これ以上...近づかないで...」
このまま何もしなかったら多分犯される...そんなのは嫌!私は持ってる元素の杖で急所を殴った。すごく痛そうに悶えるゴブリンに何度も何度も殴り続けた。しばらくすると大人しくなり私も正気に戻った。ゴブリンは息絶えていたのと元素の杖が血で汚れていた。
「はぁ...こんな事になるなんて思わなかったわ」
私は〘クリーン〙で体と杖を綺麗にした。
「次はもう少し戦い方を考えた方がよさそうね...。身体もまだ幼いから成長すれば変わるかな?」
私はテントに戻り休憩した。さっきの戦いの時に無意識に強化魔法を使っていたようでゴブリンが見るも無惨な姿になっていた...。
「新しい杖作ろうかな...?元素の杖から魔導の杖を創る事にしましょ」
どれくらいの魔力消費かわからないけど試してみようかな。〘クリエイト〙魔導の杖!
「魔力消費は200も使ったのね...かなりいいものが出来たから嬉しいわ」
効果は魔法の上昇が付いてるくらいね。あとは身を守る魔法も欲しいからそれも創って覚えましょ。
「〘クリエイト〙!バリアの魔導石...100も消費したみたいね...ちょっとフラフラしちゃう」
バリアの魔法を覚えたけど使うのはマナポーションを飲んでからにしましょ。
「ゴクゴク...マナポーション甘さがあるのはいいけど飲みすぎたくはないわね。お腹タプタプになるから」
魔力も少しづつ回復したので早速バリアを使ってみました。
「〘バリア〙!魔力の消費量は10なら常に発動させといても問題なさそうね」
今の自然回復の魔力は30ずつ回復してるから問題なし。接近された時ももうあんな事は起こらないはず...私の油断もあるけど見たくないし...。
「土魔法でちょっとした家みたいなの作れないかな?試してみようかな」
土魔法で壁を作ろうとしたが制御が難しくいびつな壁になった。何度も試している内にようやく壁1枚ちゃんと成功した!
「今日はこれくらいにしてお昼にしよ、パンとりんごジャムを創造魔法で創ってと。あとはお水でいいかな?」
もぐもぐと食べてる時に近接戦をしなきゃいけなくなった時どうしようかと考えた。杖を持ってるなら杖で殴るスキルか棒スキルがいいわよね?
「ぷはぁ...ごちそうさま。〘クリエイト〙杖使いの魔導石...これで杖で戦うことも出来るかな?」
正直戦えるかわからないので早く強くならなきゃね。体力も全然無いから身体強化を使いながら頑張りましょ。
「ご飯も食べたので周りの探索に行こうかな。何かいいものが見つかるかもだしね」
私は新しい魔導の杖を持って探索に出かけた。ちゃんと警戒しながる森の中に入っていった。
「森の中は見づらくていやね...あ、これって薬草よね?錬金術の本に書いてあったのと同じね。...薬草学のスキルなんてあるかしら?」
私はとりあえずで〘クリエイト〙薬草学の魔導石を創り使用した。すると何の薬草なのかすぐにわかった。
「なるほど、この薬草はマナハーブって名前ね。マナポーションの素材の1つよね?いくつか摘んでいこうかしら」
10束くらい取りマジックバッグに入れた。根っこさえ残れば何度でも復活するようなので上のみ回収。植物は生命力高いわよね。
「こっちにも違う薬草が生えてるわ」
これは...センサキ草ね。まだ作ったことないヒールポーションの素材になる草よね?これも摘んでいきましょ。
「5束くらいしか摘めなかったわね。そろそろ違うところを探索に行こうかな」
森の中なので自然の香りや鳥達の声が心地よい。癒されながら歩いていくと遺跡のような建物がそこにはあった。
「遺跡かしら?ここ入れそうな穴があるわね。1度ここにテントを持ってきた方がいいわよね?」
その場に魔除けのお香を置いて1度でテントに戻りテントを移動させた。
「テントを置いてちょっと休憩ね、休憩が終わったら遺跡の中を調べに行こうかな」
水分を補給もしたしお花摘みも済ませたから準備はよし。遺跡の中へ探索開始です!
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続きは書くか迷ってはいますが多分書きます。