25話 アカラント王国の勇者
今回は隣国視点になります。
時は少し遡り隣国のアカラント王国では勇者召喚を行っていました。古い書物から召喚の仕方を知り魔術師達に召喚するように国王が命令しました。
「ふはは...ついに見つけたぞ!勇者召喚の手がかりを」
「アカラント様...本当に勇者など召喚できるのでしょうか?」
「アルバスは心配し過ぎだな、この国の魔術師に命令すればできん事もなかろう?」
「何があってもこの俺アルバスがアカラント様をお守りします」
「騎士団長の君がそう言うなら心強いものだ」
手にした古い書物を持って玉座の間に戻り、至急魔術師達を集めよと命令が下った。
「魔術師達が皆揃いました」
「うむ、お前達には今からこの儀式をしてもらいたい。勇者召喚の儀式だ」
「ゆ...勇者召喚ですか?...あのおとぎ話のですか?」
「うむ、地下の禁書庫に埋もれてたのを偶然見つけてな」
「そうなのですか...私達がお力になれれば良いのですが...」
「なぁに...心配は要らんだろ、それに失敗したところでお前達に落ち度は無い」
「出来るだけの事はしてみます...何処で召喚の儀式を?」
この場ですると何かあった際は対処出来ぬしな...それならば地下で召喚をしてみるか。
「念の為地下で召喚をしてくれ、そこであれば大抵何が起きても平気であろ」
「確かに城の地下は硬い岩盤浴で並の攻撃や魔法では破壊されませんからね」
「わかりました...それでは地下に行きます、皆の者行くぞ」
魔術師達は全員で15人この国で一番の魔術師達だ、この者達がいればドラゴン1匹来ようが...大丈夫であろうな...。
「ではアカラント陛下その書物を拝見しても?」
「許す、これが無くては始まらんからな」
「では失礼して...ふむふむ...なるほど......」
魔術師全員がその書物を見終えると書物は陛下に返し魔法陣を描き、呪文を唱え始めました。
「ハイナリス・ハイナリス・ミラナント・ハイナリスヒケーラ」
「古代魔術か...なんと言っているのか分からぬが凄いな」
「そうですね...俺も剣しか扱ってないので魔法はからっきしですね...」
「魔法陣が光出したな...皆警戒するのだぞ!」
「わかりました!」
呪文が終わると魔法陣が光その中に見慣れぬ服を着た少年少女達が現れた...成功はした...成功はしたが...。
「勇者とは一人では無かったのか?」
「この書物には一人と書かれておりますが何かしらの条件で複数人召喚されたのでは無いかと」
「なるほどな...ご苦労である、召喚された者達は戸惑っているな。話す事は可能かの?」
「ここは俺に任せてください!何かあっても護りの護符で即死は回避できますから」
「任せたぞ、アルバスよ」
アルバスは召喚された16人の勇者に話しかけた...だが言語がわからなかったのだ。
「アカラント様...この者達の言語がわかりません...何かは喋っているのですが」
「我も聞こえたが聞いた事のない言葉だ...もしや古代の勇者が残した書物を見せれば何かわかるかもしれん!」
「陛下それでしたら私がお持ちいたしますので少々お待ちください...」
「頼むぞ...」
魔術師の1人が禁書庫まで取りに行き手渡してくれた。この魔術師の男はニンバス、王国魔術師の一人で禁書庫の整理をしてくれているので助かる。
「これならわかるか?」
「...?......!?」
「なっ!何故そうあばれるのだ!?一体これに何が書かれているのだ...」
「この者達錯乱しておるな...男女で部屋を分けてくれこの者らが休まらんだろうしな」
「わかりました...しかしこのまま運ぶ事が出来ないので1度眠らせるべきかと...」
「そうだな...魔術師よ」
「承知しました...〘この者らに安らぎを...スリープ〙」
「......」
勇者?達は意識を失うかのように眠りに落ちた...。
「よし...皆寝ました」
「助かった、しかし魔法とは詠唱がなければ使えないのか?」
「一応無詠唱もあったのですが既に失われております」
「なるほどな...ではこの者達を運んでくれ」
男女で分けるように客室に運ばれて行った、男9人女7人目覚めるのは数分後であろう...。魔法の効果は魔術師の技量と魔力量によって調整する事が出来る。
部屋に運ばれ数分後目が覚めた勇者?達、今起きている事を整理する為に話し合いをしているようだった。
「みんな平気か?」
「あぁ...まだ頭がクラクラするよ」
「あれ?女子達いなくないか?」
「確かに居ないな...てかここ何処だよ...」
「わからないが落ち着いて整理しよう、俺達は体育館でゲーム大会をしてたはずだよな?」
「そうだな...そしたら急に辺りが光だして気が付いたらよくわかんない所にいたしな」
「そうなんだよな...それとあの本見たか?」
「見た...ここが異世界で勇者と呼ばれてた人が居てこの世界から戻れなくて寿命が尽きたとか...色々書かれててゾッとしたよ」
その場にいた全員悲鳴を上げたが言葉かわからない相手からすると急に叫ばれたので困惑しただろう。
コンコンと部屋の扉がノックされた。
「失礼しますね?あら、皆様起きていましたか」
「えっと...貴女は?」
「私はここでメイドをしているアイビスといいます、こちらの言葉わかります?貴方達の言葉もわかりますがまだ聴き取りにくいですね」
「アイビスさんですね、俺達は何故こんな場所に?それに女子達は...」
「心配なさらないでください、女性の方達は隣の部屋におりますので。何故ここにいるかと言う質問にはお答えする事ができません...私にはそう言う事は知らされてませんので」
その後女子達と合流して大広間で話を聞く事になった...だがそこで話された事はいい事ばかりではなかった、帰還できるかわからないからだ。本当なら先生が来て楽しむはずだったゲームこんな所に召喚されたんじゃなぁ。
「先生体育館に来てビックリしてるだろうなぁ...」
「そうね...私達みんなが居なくなっているんだもの」
「荷物とか全部置いてあるしな...この世界でどうやって生きていけって言うんだよ!」
「俺は別行動させてもらうぞ?何かRPGみたいだからな」
「待てよ!ここはゲームの世界じゃないんだぞ?現実なんだ!」
「はぁ?見りゃわかるよ、それでも俺は1人で行動させてもらう。王様もいいよな?」
その言葉を聞いた国王は少し困ったが1度ステータスを調べさせてくれと言われ待つ事になった。
「この世界にはステータスとかもあるのか...そう言えば魔法もあるみたいだな」
「私も魔法使えるのかな?」
「では皆さんこの水晶に手をかざして下さい...あ、一人一人でお願いしますね」
「誰からする?」
「それじゃ...私からしてみたい」
鑑定の水晶に手をかざすとステータスが表示され魔力とスキルと魔法が表示されていた。だがこちらの世界の住人にはわからないスキルが多く召喚者の人達は、そのスキルがどんな物なのかを理解していた。
「すみません...私達にはこのスキルの意味がわからずお答え出来ませんが自信をお持ちください」
「大丈夫ですよ、俺達は何となくこのスキルの意味はわかります。でも使い方がわからないんですよね」
「俺も分からねぇ...これじゃ外に出た所ですぐ死んじまうぜ」
「スキルの使い方は人それぞれ頭の中に出てくる言葉を口にすれば出来ると思いますが、魔力が足りない場合は出来ませんのでお気をつけ下さい」
「なるほどね、私も頑張ってみる!」
何人かは成功しスキルを使う事が出来たみたいだが、その他はまだちゃんとに使う事が出来ないようだった。
最後に何故この世界に呼ばれたのかを聞いたら興味本位で呼び出したらしいです...それを聞いた全員もちろん怒りましたがそれで元の世界に戻れる訳では無いので諦めました。王様からはこの国で暮らしてほしいと言われましたが、男子の4人は少し滞在したらどこかに行くと言い、もう男5人は残って冒険者になるらしい。女子は冒険したい気持ちもあるけど怖さもあるので暫くは街で暮らすそうです。
あれから数日後...
召喚された勇者達は冒険者となり戦いに出るも本物の魔物を見ると腰が引け逃げ出していく日々で、違約金の支払いに困っているとか...。他の勇者は王国を出て旅に出たが行先決まらずの旅なのでどこで何をしているのか全くわかりません。
勇者の女子達は冒険で失敗する男達のために色々頑張っているそうです。
隣国はこんな感じでしたが次回からは普通にミラ視点に戻ります。複数人居たりすると書くのが大変ですね...どう話を広げようってなります(笑)楽しく読んでもらえればと思います!
5件の誤字報告ありがとうございます!色々ミスしてるところがあるので読みにくいですよね(汗
修正しましたのでもし見つけたら報告お願いします!
出来るだけ誤字しないようにしていきますが多分誤字ります!




