13話 魔女と盗賊団 (後編)
少し考えが纏まったわ、魔術師殺しは魔法を貫通ではなく無効化に近い物だと思う。
「私の考えが正しければその短剣は魔法を無効化するのね、全く...何でそんな危険な物を盗賊達が持ってるのよ......」
「そりゃ作ったに決まってるだろ?バリバリに違法だが知った事じゃねぇからよ、これに刺されれば魔法使いは魔法が使えずに死んでいくんだよ」
「そんな死に方は嫌ね、出来たらその短剣捨てて欲しいのだけど」
「ミラ様体は大丈夫なのです?」
「えぇ大丈夫よ、ミリスもあの短剣には気を付けて!」
「わかったのです」
私は一つ気になった事がありました、あの短剣を手にしてから魔法を撃って来てない、もしかすると持っている本人も魔法が使えなくなるのかしら?
「その顔気付いたか、そうだよこの短剣を持っているだけで魔法は使えねぇ」
「その短剣を壊せばその効果が無くなって欲しいけどどうなのかしらね...」
「試してみるか?無理だろうけどな!!」
「っ!?もう一本隠し持ってっ!!......きゃっ!」
「ミラ様っ!!!ミラ様から離れろ!!」
「おっと、動くんじゃねぇ、こいつがどうなってもいいのか?」
「くっ......」
何これ...お腹に刺さって魔力が出せない......身体強化が切れて......体が重い、でも相手は油断してるはず......足はまだ動くから大丈夫よ...ミリスがあんなに怒ってる姿初めて見たわ。
「ミラ様を離せ...」
「離すわけないだろ、代わりにお前が捕まるか?胸も大きいし中々......」
この男だけは許さない!めちゃくちゃ痛いけど頑張れ私!!!はあぁぁっ!!
「私のミリスをいやらしい目で見るなっ!!!ふっ!」
「ぐあぁぁっ!いってぇぇぇ!!!!あぁ......」
私は足に力を入れて全力で相手の股間を蹴り上げた、少しブニュっとした感触があって気持ち悪かった...男は悶絶しながら地面に膝を着いた、やっぱりそこは弱いのね...。
「ミリス!」
「はいなのです!!!ミラ様を人質にしたお前はこうです!」
「ぐあぁぁぁっ!!!やめっ......」
男はミリスに何度も股間を蹴り上げられ泡を吹いて気絶してます...失禁したのか地面を濡らしていく。触りたくないけど捕縛しないとね...。
「この短剣はマジックバッグに閉まっておきましょ」
「ミラ様大丈夫なのですか?ヒールポーションなのです」
「ありがとう、貰うわね...それと奴隷の人達を解放してあげましょ」
「はいなのです」
ヒールポーションを刺された場所に垂らしていくと激痛が走りながら治っていく...。痛みで力んだせいで少し下着を濡らした感触がした......最悪です...。
「はぁ...はぁ...まずは貴女達の足枷を外さないとね、鍵穴があるわね」
「助けていただきありがとうございます...もうダメだと思ってみんな諦めてたんです...貴女も大丈夫?」
「そうよね、助けに来るのが遅れてごめんね...大丈夫よもう治ったから」
何人かは泣きながらお礼を言ってる子までいて本当に助けれてよかったと思った、鍵は盗賊団の部屋に置いてあるそうなのでその子達を連れてその部屋まで行きました。盗賊たちはミリスが縛り上げてるので大丈夫です。
「あ、この部屋です」
「この部屋なのね、鍵は...これかな?」
「多分それだと思います!」
足枷の鍵穴に鍵を入れるとカチャリと回り足枷が外れた、良かったぁ...外れなかったらこの人達も困るものね。
「他の捕まってる奴隷の人達はどこ?」
「他は2部屋にいます...でもその内の1部屋は......」
「その感じだととてもいい感じとは言えないわね......」
「はい...出来たら男の人達はここで待っていて欲しいです」
「わかった...あの部屋に行くんだな、男の俺らがあの子達を連れて行かせなければ...」
どれほど辛い部屋なのだろうと思ったがある程度わかってしまう...女だけ連れてかれていると言うと妄想するだけでゾッとする。
「そこに連れて行ってください...助けられるかはわかりませんけど出来る事はしてあげたいので」
「こっちの部屋です」
私は案内されるがままについて行き部屋に近づくにつれ匂いが変わるのを感じました、甘ったるい匂いの他に嗅いだ事の無い嫌な臭い...部屋の中はもっと悲惨なのだろうと思う。
「着きました、この部屋です。私も中がどんな状況かわからないので......」
「そうよね、私が開けるわ」
「お願いします...」
少し重い扉を開けると全裸にされ犯されたであろう女の子達が複数名居た......中は噎せ返りそうなほどキツイ臭いだったけど耐えないとね。匂いからして何かの薬を使われた可能性もあるけど解毒の魔法やポーションは持ってない...体を綺麗にする事しか出来ない私を許して...。
「酷いわね...〘クリーン〙体しか綺麗にしてあげれなくてごめんね...」
「私ももしかしたらこの子達のように...みんなごめんね...ごめんね......」
「辛いわよね、何か体を隠せる布とか無いかしら?出来たら人数分」
「探してきます、ここで少し待っててください」
「えぇ、多分もう盗賊はいないと思うけど気をつけるのよ?」
コクリと頷き何処かへ走っていった、部屋には私と全裸の女の子達だけになった。私は一人一人に〘クリーン〙をかけて周りました。
「これで全員にかけ終わったかな...少し疲れたわね、あの子はまだ探してるのかしら」
「はぁ...はぁ...持ってきました」
「ありがとう、大変だったみたいね...」
体を見ると少し泥だらけになっているのがわかった、そもそも何処に閉まってあったの?布...多分布団とかのよね?1枚受け取りその子に掛けてあげた。
「私も手伝います、貴女達が来てくれなかったら私もこの部屋で......その後は売られてたかもしれないって思うと怖くて...」
「もう大丈夫よ、街まで安全に連れて行くから」
「ありがとうございます...あのこの子達目覚めるでしょうか......」
「私は専門家じゃないからわからないけど疲労で眠っているだけだと思うわ、あんな男達に汚されて嫌だったわよね」
「そうですね...」
ー数十分後
「んっ...あれ...私......」
「あ、ルイア起きたのね!」
「何でシルフィがここに?それとあいつらは?」
「この子とあともう1人の女の子が助けてくれたんだよ」
「そうなの?えっと、助けてくれてありがとうございます」
「気にしなくていいわ、もう少し早く助けられたらよかったのだけど」
依頼出来たことは内密にして欲しいってレオスさんが言ってたから言わないけど本当に言わなくていいのかな?
「そう言えば私名乗ってなかったわね、私は魔女のミラよ」
「魔女?...ミラさんって言うんですね」
「ミラさんね覚えました、それと外のもう1人の女の子は?」
「あの子はミリスよ、私の大切な仲間であり家族よ」
「そうなんですね、ミラさん優しそうですしミリスさんも嬉しいでしょうね」
そんな話をしていると他の子達も目が覚めたらしい、起き上がろうとしてフラフラしている子もいて直ぐに支えるように掴んであげた。
「あなたは...だれ?盗賊の人は...?」
「あと盗賊は私ともう1人の仲間で捕縛したから平気よ」
「そうなんですね...よかった...もう犯されなくていいのね......」
「あの盗賊達の所に連れて行ってくれませんか?私達で仕返しがしたいので」
「わかったわ、でも無茶はしちゃダメよ?」
「わかっています」
みんなを連れて外の近くまで行くと奴隷となっていた男達は座り込んでいた、背中を見るとかなりの傷跡があり痛々しかった。
「あ、みんな無事だったのね!」
「あぁ俺らは無事だよ、でも君達は......助けられなくてごめん!!」
「しょうがないもの...でもあんなに辱められたのは最悪よ!」
「私達今からミラさんと一緒に盗賊に仕返しをしてくるから」
私はしませんよ?何故か私も含まれている...でもミリスが守ってくれたのもあるし...でも少し嫌な気持ちがある。
「それじゃみんなで外に行きましょ、私の仲間のミリスが見張っててくれているので大丈夫だとは思いますけど」
「あ、ミラ様!この盗賊団どうするのです?殺すですか?」
「殺さなくていいわ、ちょっと彼女達がこの盗賊に仕返しがしたいようだから何かしてくるようなら容赦なくやっていいからね!」
「はいなのです!」
気を失っている盗賊団はこれからどうなるんだろうと思う私ではあるけど何となく想像がついてしまう...いやそれしか無いと思う、まぁ、自業自得だよね?
今回で盗賊団の話は終わりになります、盗賊の人達はこの後どうなるのか......まぁ...地獄が待ってますよね?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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