11話 ギルドマスターは変な人でした
今泊まっている星草の宿のシアちゃんの夫婦に氷魔の首飾りをプレゼントしました。後から聞いた話なのですが魔導具は魔導具職人が作るか遺跡から発見されるかのどちらからしいです、ほとんどが遺跡で発見されるらしいですね。新しい魔導具は元となる魔導具の現代版らしいですね。
「喜んでもらえてよかったわ、でも最初あそこまで拒否されるとは思わなかったわね」
「あれは驚いたのです、みんなお顔真っ青だったのです」
「そうね、でもその理由も納得ね、急に金貨1枚もする物を3人分作ってあげますって...戸惑うのも無理ないわ。悪いのは私だけど...」
「ミラ様ドンマイなのです」
慰めてくれるのは嬉しいけどそこまで落ち込んでないからね?...本当よ?
「それよりもうこんなに暗いのね、さっきまでは日が見えてたと思ったけど」
「時間は過ぎるのが早いのです」
「そうね、時間はあっという間ね、ぼーっとしてたらおばあちゃんになってるかも?」
「ミラ様がおばあちゃんになってもミリスはずっと一緒なのです!...ミラ様ー魔力少なくなってきちゃったのです」
「えっ!ポーション飲む?」
「ポーションじゃダメなのです、ミラ様の魔力を胸にあるコアに補充して欲しいのです」
「わかったわ、ちょっと触るわね?」
プニプニしてていい肌触り......じゃなくて魔力を流せばいいのね?......今日初めての魔力補給、本にも書いてはあったけどいつ来るかはその子次第らしいのよね。
「満タンなのです!ミリスこれでまだまだ動けるのです!」
「それならよかったわ、この魔力補給でどれくらい活動できるの?」
「うーん、魔法を使わなければ1週間は持つのです!あとは魔力の入ったご飯を食べると少し回復もするのです」
なるほどね、コアも強化出来たらもっと魔力が増える仕組みなのかな?あの本ももうちょっと読んでみて書いてあるか調べなくちゃね。
「今日はご飯食べたら温泉に入って寝ましょうね」
「はいなのです」
「明日はギルドに行ってまた依頼でも受けましょうね」
「たくさん頑張るのです!」
コンコンと扉をノックされシアちゃんの声が聞こえました。
「ミラお姉ちゃんご飯出来たのでお呼びしました」
「そうなのね、教えてくれてありがとう」
「ご飯なのですー」
「ご飯は持ってきた方がいいですか?」
「ミリスはどうしたい?下に食べに行く?」
「うーん、下に食べに行くのです!」
「わかりました、下で準備しておきますね!」
扉を閉めてシアちゃんは下に降りていったようです、私達も準備をしてから部屋を出て下に降りました。食堂には泊まっている色んな冒険者が座っていました、そこにはサリーさんもいました。
「あらミラちゃん、食堂で会うのは初めてね」
「そうですね、部屋で食べる事多いので会いませんね」
「サリーなのです!」
「ミリスちゃんは元気ね、ミラちゃんも元気そうで」
話しているとシアちゃんがテーブルに食事を持ってきてくれました。とても美味しそうでいい匂いです。
「お待たせしました、今日は黒兎のコネ肉焼きとハーブスープだよ!どれも美味しいから私は好きなんだ」
「たしかに美味しそうね、これはハンバーグ...よね?コネ肉焼きって。ハーブスープはなんか優しい香りがするわ」
「どれも美味しそうなのです!」
この世界には箸とかはなく匙やフォーク、ナイフが使われているわね、無くても困らないのだけど、ちょっと違和感がね。
「ここの食事はどれも美味しいわよ」
「そうですね、私も好きになりました」
「もぐもぐ...美味しいのです!」
「ミリスちゃんはお話より食べる方が好きそうね」
「そうみたいですね、元気があっていい子ですけどね」
私とサリーさんが話しながら食事をして居るとミリスは既に食事を食べ終わっていました、食べ終わったミリスは私が食べ終わるのを待ってくれてるけどゆっくり食べてるから待ってね。
「そう言えばミラちゃん達は今日依頼をしてきたんだって?」
「はい、依頼が終わったあと変なお兄さんに絡まれたくらいですね」
「あぁギル...じゃなくてレオスさんは害は無いから安心していいわよ」
「あの人レオスさんって言うのね、悪い人では無さそうだったけど」
「怖い感じがしなかったのです」
「レオスさんは優しいけど起こると結構怖いよ、まだ怒られた事ないけどね」
そんな話をしている内に食事も食べ終わりサリーさんに『また明日』と別れ部屋に行きました。後は温泉に入って眠るだけね。
「ミリス温泉行きましょ」
「行くのです!ミラ様と温泉」
「着替えとか持っていきましょうね」
「これなのです?」
「それね、忘れちゃだめよ?」
温泉に向かい今日の疲れをゆっくり落としていきます...。
「ふぅ...癒されるわね...」
「ポカポカなのです...」
「私もミリスみたいに胸大きくならないかしら......」
「ミラ様はそのままでもいいと思うのですよ?」
「その言葉は時には傷つけるのよ?」
「そうなのですか?」
持つ者と持たざる者はやはり分かり合えないのかしら......。少しのぼせてきたかも、そろそろ上がらないとね。
「そろそろ上がりましょ?」
「はいなのです!体ポカポカなのです」
「他の人も入ってるから邪魔しないようにしないとね」
「はーいなのです」
体をちゃんとに拭いてる時にふと思いつきました、風の魔石と火の魔石を合わせれば温風が出る魔導具作れるのでは?と...今はつくりませんけどね?
その後はゆっくり朝まで眠りました、寝る前に木の実を創り食べたけど魔力が少なくなるのでミリスにはまた少し怒られちゃいました......ごめんなさい。
「んー...よく眠れたわね、ミリス朝だよ」
「ふわぁ...おはようなのです」
「おはようね、朝は早いけどもう行動しちゃう?」
「はいです!ギルドの依頼を見るのです」
「そうね、それと朝食は外で食べましょうか」
準備を始め早速ギルドに行く事にしました、下に降りるとシアちゃんが既に起きていて朝食を食べていました。挨拶だけでもしておかないとね。
「シアちゃんおはようございます」
「あ、お姉ちゃん達おはようございます」
「おはようなのです」
「私達は今からギルドに行ってくるから」
「わかりました、パパに伝えておきます!気をつけて行ってきてください」
「えぇ気をつけるわね」
「また後でなのです」
星草の宿を出てギルドに向かいました、外はまだ少しだけ冷えていて寒さを感じます。動いている内に体も温まって来るのを感じる。
「ギルドは相変わらず人が多いけどこの時間だとさらに多いわね」
「人がいっぱいなのです」
「あ、ミラちゃんにミリスちゃん今日も依頼を受けに来てくれたの?」
「受付のお姉さんおはようございます」
「おはようなのです!」
「おはようございます、そう言えばまだ名乗ってなかったわね、私はシャーリィって言います。ほとんどの人からはリィさんって呼ばれてるわ」
「それじゃリィさんって呼ぶ事にします」
「うんうん、それとちょっと貴女達を呼んでいる人がいるんだけど来てもらってもいいかな?」
誰だろ?と思いながらも断る理由も特にないので『はい』と返事をしました、すると2階の部屋に案内されリィさんがノックをすると扉を開けて入りました。
「失礼します、彼女達を連れてきました」
「おぉ、よく来てくれた」
「この声は...昨日の変な人?」
「悪意のないお兄さんなのです」
「悪意がないのが見破られていたか...」
「こちらギルマスのレオスさんです」
「確かギルドの偉い人ですよね?」
「偉いお兄さんなのですか?」
「そうだね、実は君達を少し監視させてもらっていた事をここに謝罪しよう」
監視されてたんだ...全然気づけなかったかも、でも女の子を監視するって何か......。
「待て待てそんな目で見ないでくれ!やましい事があって見ていたのではなくスパイかどうかをだな...」
「だからやめた方がいいって忠告したじゃないですか..」
「リィさんは知ってたんですか?」
「知ってました...でもこの人はすると決めたらする人なので......」
「リィさんも苦労しているのですね...」
「わかってくれる?全く大変よ」
「あ、あの?本人のいる前で言われると傷つくのだが」
「言われたくないのでしたらこれからは気をつけてくださいよ?」
「気をつけます...はい...」
ギルマスすごいションボリしてる...でも仕方ないよね?少し泣きそうな目をしてこちらに助けを求めないでください...。
「それで私達が呼ばれたのはスパイかとかの話ですか?」
「それもあるがスパイじゃないとわかったのでその話ではない、君達を呼んだのは私から君達に依頼したい事があってね。」
「依頼なのです?」
「どんな依頼ですか?私達まだギルドに登録したばかりですよ?」
「それはわかってはいる、君達なら盗賊の捕縛又は討伐の依頼を受けて欲しい」
「頑張れば出来るかもしれないですけどなぜ私達に?」
「なにか裏がありそうなのです」
これは話すしかないか、王国からの依頼なので内密にしてもらわねばならないが。
「今から話す事は他言無用で頼む」
「わかりました、ミリスも誰かに話したりしたらダメよ?」
「わかったのです!」
「この依頼は王国から依頼されたものでな、近頃盗賊が魔物や奴隷を売買していると話があってな、その盗賊達を捕縛又は討伐しろとの依頼だ」
「王国からの依頼だったのですね、でもなぜ私達に?」
「それ私も気になってたんですよね、しかもこの依頼Bランク以上の依頼ですよ?」
「そんなに難しい依頼なんですか!?」
「出来なさそうなのです」
「なぜ君達なのかはスライムを倒した実績があるからだ」
「ギルマス...それ理由になってませんよ?2人共疑問符浮かべてるじゃないですか!どうするんですか?」
「確かにBランクの冒険者は多いが魔法使いが少なすぎるでは無いか」
「私魔法使いじゃなくて魔女で......」
その後もよく分からない話が続きとりあえず依頼は受ける事にしました。私何度も魔女ですって言ってるのに魔法使いと言われてなんか違うと思うのでした...。
「依頼受けたけど色々準備してからじゃないと行けないわね」
「そうなのです、赤髪のお兄さん最後何を言ってるか分からなかったのです」
「あはは、確かにそうね、それと地図も貰ったから準備が終わり次第向かいましょ」
「はいなのです!」
私は新しく気配遮断の魔導石2つ創りミリスにも使わせて覚えました、覚えても使えるわけじゃないみたいでちょっと慣れるまで大変だったけどこれで魔物にもバレにくくなったかな?地図に書いてある位置まで歩いて行く事にしました。頑張れ私...。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
まさかの依頼が王国から来るとは思いませんよね、この先も楽しんで読んで貰えるように頑張ります!
ブクマ感想評価などお願いします!☆もつけて貰えたら今後のモチベが上がるのでよろしくお願いします。
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