9話 討伐依頼と黒兎
8月になりましたが皆さんは体調は大丈夫ですか?最近はかなり暑いので少しでも水分補給などをしてくださいね。
あれから3日ほど宿で調べた事をまとめていました、そろそろ依頼とかしないとお金がやばいわね...。
「ミリス?今日からギルドで依頼を受けようと思うのだけどいい?」
「ミラ様がしたいようにすればいいと思うのですよ!ミリスはどんな事でもついて行くのです」
満面の笑みで言われて少し照れてしまう...やっぱり私が作った事により主従関係的なものがあるのだろうか?嫌な時は嫌っと言って欲しいものね...。
「嫌な事はちゃんと嫌って言うのよ?」
「嫌な事は無いのですよ?ミリスは自分の意思でついて行きたいのです。それにミラ様を守るのもミリスの役目なのです!むふぅ!」
最後にドヤー!と言うように胸を張って見せたミリス...そんなに強調しなくてもいいのよ?
「ギルドに行って依頼を受けましょ」
「はいです!どんな依頼があるかワクワクです」
今の私は力が全然無いので強化魔法で動いてると言っても過言では無いです、幼い体なのですぐに疲れますし...。
ギルドに向かうと相変わらず人は多いです、私は依頼掲示板を見てDランクの依頼が無いか見てみた。
「うーん、簡単な依頼ないかしら...月狼の討伐依頼は...Cなのね......」
食べた月狼ってこんなにランクが高いのね...。
「ミラ様これがいいと思うのです」
「どれどれ?......黒兎5羽の討伐依頼ね。報酬が小銀貨2枚も貰えるのね」
「どんなのか分からないけど受けれそうなのがこれなのです!」
「そうね......これを受けましょう、掲示板から依頼書を取って受付に持っていけばいいのよね?」
私は依頼書を手に取り受付に置いた。
「あらミラちゃんとミリスちゃんこの依頼受けるの?」
「はい、この黒兎ってどんな獣?...なんですか?」
「ミリスも知りたいです」
「そうねぇ...大きさはちょうどミラちゃんの頭くらいの大きさね、体毛が黒く影にいると見つけにくいから報酬金が少し高いのよ」
「なるほど...攻撃性とかはどうなのですか?」
「基本臆病な性格で追い詰められないと攻撃はしてこないわね、攻撃と言ってもジャンプして頭突きしてくるだけだけどね」
「強そうな弱そうな...あとは自分の目で確かめてみます」
「ミリスも頑張るのです」
「一緒に頑張りましょうね」
「依頼を受理します、気を付けて行ってきてくださいね」
私達二人はギルドを出て街の外にある森に向かった、外に出る時に門番の人にクッキーを貰いました。確かに子供ですけど子供じゃないんです!って言いたい...。お礼を言って森に行きましたけどね?
「森に入ったのはいいのだけど...見当たらないわね」
「ミラ様木の下で掘ってる獣いるのですよ」
「どこの木の下かしら?......あれね」
ミリスに指を指してもらいそこをじーっと見てやっと見つけられました。黒い毛皮の兎...出来たらあまり傷つけずに討伐したいわね...血抜きはミリスにしてもらうとして...。
「可哀想だけど水魔法で溺死させるわ」
「命は奪っても無駄にはしないのですよ」
「そうね...あのサイズなら包めるはず......〘ウォーターカプセル〙!」
黒兎を一瞬で水の玉の中に閉じ込めると中で暴れているのがわかる...あまり見ていて気分がいいものでは無い。出来るだけ素材を傷付けたくなかったけどこれは精神的にキツいわね......。
「ミラ様大丈夫?お顔真っ青なのですよ?」
「えぇ...大丈夫よ......ちょっと気分が悪くなっただけだから...」
「ミリスが黒兎の血抜きしてくるので待ってて欲しいのです」
「わかったわ...お願いするわね」
私はその場に座り込み少し精神を落ち着かせる...もう少し苦しませずにする方法無いかしら......。図書館の中にあった魔導書も読んだけどそんないいもの......あった、何個かあった!
「〘クリエイト〙!麻痺弾の魔導石...出来た、魔力は少し消費しただけね。これを使用して......よし!」
麻痺弾は心臓や脳に当てれば確実に麻痺する魔法だけど耐性持ち又は対策されている場合を除き有効らしいです。これなら苦しまずに出来るかも...。
「ミラ様血抜き終わったのです!」
「ありがとう、後は〘ウォーター〙で綺麗にしておくわね」
血などを洗い流しその場に残った血溜まりは〘クリーン〙で出来るだけ綺麗にし跡形もなくなりました...放置しておくと他の獣や魔物が近寄ってくるかもしれないしね。初めから川が近くにあればよかったんだけどね...。
「洗い終わり終了、黒兎はミリスのバッグに入れていいわよ」
「はいなのです!ミラ様少し楽になった?顔色良くなったように見えるのです」
「そうかもしれないわね、これもミリスがいてくれたおかげね、私一人じゃ何時間もかかってたかもしれないわ」
「えへへ、ミリス褒められた」
子供みたいに無邪気な笑顔でその場でぴょんぴょんと跳ねている...でもね...血抜きした際に顔に血が飛んでるのよ?可愛いけどちょっとしたホラーよ?
「ミリスちょっと動かないでね...〘クリーン〙......これで綺麗になったわね」
「ありがとうなのです!」
その後はスムーズに残りの黒兎を討伐でき街まで帰りました。門番さんに帰って来た時に頭を撫でられました...なぜ子供扱いするのでしょう?ミリスは嬉しそうにしてるのでまぁいいかなと思いギルドに向かいました。
「ミラちゃんにミリスちゃん怪我してない?」
ギルドに着くと受付のお姉さんが心配そうに話しかけて来ました。
「大丈夫です、ミリスも怪我とかしてないですよ」
「ミリスは怪我ないのです」
「それならよかった、えっと多分依頼報告に来てくれたのかな?」
「はい、ミリス黒兎をお願い」
「了解なのです」
マジックバッグから黒兎を5羽出して確認してもらった。目立った傷も無く綺麗な状態なので報酬が少しだけ上がりました。ちょっと嬉しいですね。
「依頼達成です、こちらが報酬金の小銀貨4枚になります、無くさないようにしてくださいね?」
「ちゃんと閉まっておきますね、私とミリスで2枚ずつ分けましょ」
「はいです」
「あ、そう言えば要らない魔石などありましたら買い取りますよ?」
魔石って魔力を持つ魔物や獣にもあるんだっけ?確か何個かあったかも、使い道が今は無いから売ってお金に出来れば...。
「この魔石売れますか?なんの魔石か忘れちゃったんですけど」
「どれどれ、これはゴブリンの魔石ですね1つで銅貨5枚ね、あとは...これはスライムの核かな?珍しいわねここら辺には生息してない魔物だからこれも買取りでいいの?」
[お願いします、特に使い道はなさそうなので]
「わかりました、スライムの核は銀貨10枚ですね、スライム自体倒すのが本当に大変でランクBなんですよね」
「だからあんなに強かったのね......出来たらもう戦いたくない相手ね」
「相当大変だったのね...ミリスちゃんは一緒じゃなかったの?」
「ミリスとはちょっと別行動してまして...」
「ミリスはよくわからないのです?」
ミリスは疑問符を浮かべながら首を傾げてます、受付のお姉さんも同じようですが聞かれると色々面倒事に巻き込まれそうなので言えません。それと銀貨10枚ってかなりの金額よね?
「まぁ深くは聞くつもりもないよ、冒険者とかはプライバシーの事は聞かないのがあれだからね、それと銀貨10枚ねこれもミリスちゃんと分けておく?」
「そうなんですね、あ、お願いします」
「またお金増えたのです」
「ミリスも買いたい物があったらちゃんと買うのよ?」
「はいなのです!でも貯めておくのです」
銀貨を貰うと大事そうにマジックバッグの中に閉まった、ミリスは何か買いたい物があるから貯めてるのかな?
「今日の依頼はこれくらいにして宿で休もうかな...ちょっと疲れちゃったわ」
「わかったのです」
「初めての討伐依頼だものね、お疲れ様です」
「ありがとうございます」
そんな事を話していると後ろから文句を言ってくる男がいました、何で絡まれるの全く分かりませんよ...まったく......はぁ。
「俺らが狩ってきた黒兎がたった小銀貨1枚と銅貨30枚だけだそ!可笑しいよな」
「そんな事はございませんよ?理由は先程も申しました通りで黒兎が傷だらけで納品されましたよね?」
「そ、そりゃそうだけどよ、依頼には書かれてなかったぞそんな事!」
「依頼に書かれてなかったとしても質の良し悪しはわかりますよね?これ以上文句を言うのでしたら......」
「ちっ...わかったよ、だが俺はこんなガキが中々の大金を持ってるのに納得いかねぇ」
何でこう言う人は世の中にいるのかしらね...よそはよそうちはうちって言葉があるでしょ?...言葉の意味あってたかしら?今はどうでもいいや。
「納得いかなくても結構です、行こうミリス」
「はいです、受付のお姉さんバイバイなのです」
「またギルドに来てね」
私達は男の人を無視してその場を去りました。でもあの人から嫌な感じがしなかったのよね......何故かしら?それに普通に帰れてるし着いてくる気配もなさそう。また明日来れば何かわかるかな?
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モチベが上がるので...。
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