表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/22

032.指輪

「帰ってきたら、僕と結婚してくれないか。

 指輪も用意したんだ」

「嬉しい……!」


 世界一幸せな女ね、私。


「ってなによこの指輪。

 見たこともない材質ね」

 

 戦地に向かう婚約者から差し出された指輪は、白いザラザラツルツルした不思議な、でもどこか知っている気がする素材。










「スケルトンの手の指の骨を加工したんだよ」

 輪切りにするとすぐに割れてしまうから大変だった」

「指輪ってものは、指に嵌める輪ってことで、指(の骨)で出来た輪のことじゃないわよ!」


 私、こいつと結婚して大丈夫だろうか……


「念の為聞くわ。この石は?」


「あ、それ?

 ゾンビの目玉。綺麗でしょ?」


 綺麗だけど……何故か綺麗で負けた気がするけど……!!

 そんなもんを指輪につけんじゃないわよ!

 やっぱダメだわ。断ろう。


「ごめん、やっぱこれ受け取れないわ」

「どうして……!!」

「どうしてもこうしてもないわよ!」

「他に男がいるのか!?」

「なんでそうなる!」


 そんな会話の後、彼は戦場に行き、帰って来なかった。

 帰ってきたのはあの指輪だけ……

 え、これどうするべき??

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ