設定資料③ ~人物紹介~
■ウカミ村
オルス・・・遊牧民出身の戦士。
若いころに父と仲違いして都に行き剣闘士として活躍。
遥か北の地で蛮族との戦いに義勇兵として参戦。
現地の女性と恋に落ちた。その後、遊牧民への圧力を強化した領主との戦いを繰り広げる父達に求められて帰郷。しかし結局父と仲違いし若い戦士達とゲリラ活動を繰り広げた。
ヴァイスラ・・・オルスの妻。パヴェータ族出身、族長の娘。
パヴェータ族が蛮族に襲われた時、彼女は逃げ延びたが友人達の多くが拉致された。
取り戻す為にオルスの力を借りたが、オルスは軍を脱走することになってしまい処分された。同胞や周辺部族も帝国軍同様撤退を決断していた為、奪還に付き合った人々に大勢の犠牲者が出た。結果、彼女も故郷を追われた。
オルスとの間に四人の子をもうけたが、三人が死産、病死などにより失い精神を病んだ。
ペレスヴェータ・・・ヴァイスラの姉。
生まれつき目も見えず、口もきけないが優れた魔術師。
結婚制度を持たない部族であり、貞操観念も多くの国と異なっており五百人もの男女の愛人がいた。蛮族との争いの中率いていた戦士達と共に行方不明。死亡したとされる。
精神を病んだヴァイスラが唯一の生き残りである息子の育児を放棄した時、霊魂として現れレナートの話し相手になって世話を焼いた。
レナート・・・オルスとヴァイスラの子。
幼いころから精霊と会話していた少年。
母親に無視されて傷ついてはいるが、ペレスヴェータが常に共にいた為に割と健やかに育った。虚空に向かってヴェータと会話する事が多く、周囲には変な子扱いされている。
ドムン・・・父親は遊牧民の戦士、母親は貴族。
独立闘争で両親は敵味方の関係だったが、母が家を捨てて嫁いできた。
しかし、父は戦傷が元で死亡。母親は貧しい村の暮らしに耐えられず、ドムンを捨てて実家に帰った。レナートより四つ年上。
生い立ちのせいで周囲とは喧嘩ばかりだった。
スリク・・・あだ名は横チン。
母が神官のお告げで命拾いしたことがあり、信心深い。
レナートより二つ上。
口は悪いが浮いていたドムンやレナートを村の子供達の仲間に引き入れている。
レナートとは従弟関係。
■貴族
グランディ・・・マルーン公の娘。
心優しい女性でレナートの面倒を買って出た。レナートにとっては理想の母親。
ニキアス・・・マルーン公の家臣、バントシェンナ男爵の息子でグランディとは幼馴染。
彼女がアルメシオンに襲われそうになった際に庇った。
エンマ・ミーヤ・クールアッハ・・・クールアッハ大公の娘。
東部総督の娘。誇り高く、気が強く、声も大きい。
が、内面は臆病でそれを隠すかのように大声を出して勇気を振るっている。
彼女の侍女はそんな内心を知っている為、喋ったら殺すと脅され手元におかれている。
パーシア・・・被虐趣味、自殺願望のあるこまったさん。
蛮族との疑惑については疑惑でしかなかったが、自分から食べられに行ったことがある。
自殺すると地獄に落ちるという教えが強く、彼女もそこまでは踏み切れなかった為、自己犠牲による死を望んでいた。
マミカ・・・死霊魔術師。
オルスの父ホルスを実験体としたり、様々な動物を利用して亡者を作ろうとしている。
名前の由来は聖女マミカ『ガルガンチュア物語』から。
■平民派
ブラヴァッキー伯爵夫人・・・亡国の貴族。
平民派の貴族で市民革命成功の為に暗躍している。
精神に干渉する魔術、夢見術を得意としているが、ペレスヴェータの存在を見破る事は出来なかった。
タッチストーン・・・道化師。
終末教徒。ブラヴァッキー伯爵夫人とは協力関係にあるが同志ではない。
過去半世紀、予言にある終末をもたらす為世界各地で暗躍してきた。
西方圏出身で過去に起きた市民戦争の犠牲者。
力をつけすぎた西方諸国、特に市民抹殺の為に帝国による経済制裁で彼らは封鎖された市内で共食いをする羽目になり、深く帝国を恨んでいる。




