いつか見る夢 -塔-
子供の頃から突然とある夢を見るようになった
それは怖いわけではないが幼い頃は何故か私は泣いてしまっていた。
そして絶対に私は意識がはっきりした状態で夢を見ている。そう、絶対である。
その夢を具体化するためにこれを記す。
(日記のような物なので、あまり楽しめるようなものではないかもしれない。)
その夢の空は薄暗い紫メインのネオンで包まれ、真っ黒な窓の無い建物がどこもかしこも長さは不揃いに生えている。
その様はどこかモン・サン・ミシェルに似ているように感じた。おそらくケOロ軍曹の映画の影響であろう。
その中心には必ずやたらと高くデカい聳え立つ高層ビルのようなドス黒い建物(塔)があった。
そして私はあそこに行かなければならなかった。
何故かは分からないがそう使命付けられているようだった。
意識はハッキリとしているがそれ以外の考えは思いつかない。洗脳されるとこんな感じなのだろうか?
これが絶対、そうとしか考えられない。
そしてこの夢の絶対的な特徴がもう一つある。
それは重力が通常とは異なることだ。
通常は
↓人
--------------------------
だが、夢は
l
l←
l人
l↓
l建物
l建物
l↓↓
l塔(中心)
l
と、このようになっている。
重力が壁(?)と中心の建物に向けて2つあるのだ。
歩くことは出来ない。走るか落ちることしかできない。
そして足元の床であり壁はとてつもない急であり緩やかな坂になっており、高速で中心に向かうことになる。
その感覚を例えるとするならば、皆さんはゲームで高いところから落ちて一瞬ゾクっとしたことはないだろうか?それが永遠に続き急に収まりまた始まるのだ。
とても気持ちが悪く心地よい。そんな感覚だ。
落ちて行く先に建物があった時衝突すると私はゴム毬のように跳ねたり、ビタッと止まったりさまざまな反応を示す。これはこの夢でしか味わえない感覚なので申し訳ないが例えることはできない。
偶に生身ではなく、妙な乗り物に乗って落ちる、走ることもある。
それはネオン系の色が施された楕円形の近代的な物だ。
形はAKIRAのバイクにも似ているが、それはバイクではない。一番似ている物だと”ベロモビール”という乗り物だろうか。あとはエヴァのパイロット席にも似ている気がする。
私は基本あまりこれに乗ることはない。
何故ならばとてつもなく早いからだ。
この前車校で高速道路を走ったが、感覚はそれを優に越えている。
まず身が持たない。ジェットコースター等があまり得意ではない私からすると地獄への切符のような物なので、途中で見かけても乗ろうとは思わない。
乗るときは何かの衝動に駆られて乗っている。後ろを振り向いたことはないがおそらく何かついてきているのではないかと考える。
理由としてはいくつかあるが、一つ出すとするならばやたらと皆が急かすからだ。
この夢は建物内以外は基本一人ではなく数人で行動する。覚えている限りだとアOカやレO、スO夫とジャOアンのハーフ、等大体が漫画やアニメのキャラと一緒になっている。
因みにアスOとOイと一緒に行った時私は幼稚園時代なのでエヴァのことは知らなかった。
次行動するとしたらとしたら球磨O禊が良いなぁ。好きだから。
話を戻そう。とにかく外では誰かと行動していた。
そしてその誰もが「急がないとまずい」「急がないと来る」というのだ。一度だけ振り向いたことがあるが後ろは闇に包まれ何も無かった。
もしかするとその闇自体が追ってきているのかもしれない。
中が気になるが嫌な雰囲気がしているのでその闇に入るような真似は絶対にしない。
...気になる。次回もう少し振り向いてみるとしよう。
そして中心近くになるとちょっとした迷路が出現する。おそらくこれは阿蘇ファーOランドにある元気の森の記憶のものだろう。コロナ禍が終わり次第また行きたい。
これを抜けると必ず共に行動していた人と別れる。
この時寂しくは無い。必然であるからだ。
そして中心にたどり着く。
塔に入ろうと扉を開いた....
ところで夢は終わる。
気になるところだが終わってしまうのだ。
だが、一回だけ終わらなかったことがある......
扉を開けた先、そのビルの中は無茶苦茶だった。
中の色は黒と紫でゲーミングキーボードのように変色しており、入った途端に重力は完全にイカれてしまう。どこからでも体を引っ張られている。なんだこれは。強い不快感が私を襲う。
吐き気がする。
精神的不安が襲う。
登らなければならないが、覚めなかればならない。
急がねば。
進むと、その道、部屋は寸法を変え、形を変え蠢く。
そして私自身は何故か直角にしか進めない。
(今思うとカービィのエアライドにもこういう乗り物があったのを思い出す。リメイク待ってます。)
そして勿論重力はイかれているため不快感が襲う。
地獄だった。
なんだこれは
何が起こっているんだ
そう思う暇もない
無茶苦茶だ
強い孤独感が襲う
覚めてくれ
そう思い続けているうちに目が覚めた。
これが唯一登った時の記憶だ。
因みにこの時齢は10にも達していなかったので当然泣いた。なんか怖いもん。
以上が夢だ。
何の面白みもないが如何だっただろうか?
またいつか再びこれを見ると思うので、登ることができれば続きを書くかもしれない...
ではでは。