表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/8

キムラ王国


 「ふわぁぁ…それで…いつ着く…その…木村王国に…」寝不足からか不機嫌そうな赤ちゃんだ。


 「そんなことより、これ見てみろ」

筋肉ダルマはおもむろにチャラチャラとした何かを差し出した。

  

  青紫色の宝石のネックレスだった。

  まるでブルーベリーのような。


 「ごっちゃん着けてみ」ニヤニヤとした気持ちの悪い笑みを浮かべる。

 後藤は眠気からか抵抗する様子もなくされるがままにブルーベリーのネックレスを装備した。


 防御力が+3された。

 

 「このネックレスはみつきの?」


 「昨夜トレーニングしたとき拾ったwおほ〜ごっちゃん似合ってるw」拾い物を装備する人間のクズがこの野郎…‼だが自分も拾われた身であることを思い出し間抜けな三白目で空を仰ぐ後藤であった。


 そうこうしてる間に木村王国に到着した。公用語は幸いハングルではないらしい。

 城下町には酒場の他にもイオンやぐるぐる倉庫があるらしく活気にあふれている。

 街の中央にある泉にコインを投げると願いが叶うらしい。そんなことに金を使うくらいならカフェオレを買うわな、と不敵な笑みを浮かべる後藤。

  

 「ちょっと俺用事あるからこのへんで待ってて…」みつきは後藤を泉の側の公園に放置するとプロテインを買いにジャスコへと向かった。


 見知らぬ場所に放置された後藤だったが懐に忍ばせておいたリゼロを手に取る。カップルから一番遠いベンチに座ると陰キャ特有の集中力を見せ、周りの景色などお構いなしにリゼロを読みだした。

 

 それから10分ほど経った時だった…


 「何読んでるの?」


 意識を外に向けたと同時に本を奪われ、己の目線も奪われた。


 (か、管まりな…‼)


 決して逆らうことのできない自然の摂理に対して、陰キャはヘビに睨まれたカエルのように硬直し、あがあがと口をガクガクさせていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ