女子高生には気をつけろ!!
彼は今日が2月14日、そうバレンタインデーであるということは全く頭に入っていなかった。無論、彼には関係がなかったからだ。後に、彼にとっての忘れられない一日になることはまだ誰も知らない。
静寂を切り裂き、バンプオブチキンのハローワールドが鳴り響く。昨夜遅くまでゲームをしていた彼は不機嫌そうな顔でスマホのアラームを切った。支度を3秒で済ませた彼は家を出て高校へと向かった。
その日、ただでさえ猫背気味の彼であったが寒空の下で猫背は加速していた。眠い目を擦りながら女子高生の脚を視姦する。「やっぱり冬の風物詩はタイツだよなぁ…」夢と現の間でポッ、と独り言が出てしまう。病的に白い顔を紅潮させうつむき、なおのこと猫背を加速させた。
女子高生の後ろをしばらくついていくと、学校へと到着した。
ローファーを脱ぎ、スリッパに履き替えると隣にはいつの間にか発達障害者の友人がいた。女子高生に夢中で気づかなかった自分を恥じた。他愛もないスプラトゥーン話に話を咲かせ教室へと向かう。
やれやれ今日も憂鬱な一日が始まるぞ、と白い息と共に吐いたため息は一瞬で北風と消えることになった。
「あの、なおきくんですよね…」
やれやれ、また僕なんかやっちゃいましたか?と頭の中で臭いセリフが流れ、その声の主を探す。周りには……発達障害者の他にもう一人、、、、、超絶色白バスケ部風美少女がいた。
その目を疑うほどの美少女を目の前にして彼は完全に消音器付きのスナイパーライフルを起立させていたし、心臓は雷神ステップを刻んでいた。