可愛いアイリス
「ねぇ、ライ。」
「ん、なに?」
アイリスは顔をあげて俺に聞く。
「ザガルターンにはあとどのくらいでつくの?」
「んーと。……早くてあと2日だな。」
俺がそう言うとアイリスはそう……と言って再び前を向いた。
しばらくすると街があった。俺達は寄ってみることにした。
歩いているとアイリスが洋服屋のショウウィンドウを見ているのに気がついた。
「アイリス、何か欲しいのはあるか?」
「え、いや……」
「この店に入ろう。」
アイリスが何か言おうとしたが俺はお構い無しで店に入った。
「アイリス、どんな服が欲しいのか?」
「え……ん~」
俺がそう聞くとアイリスは困ったように笑って服を選び始めた。
俺も少しみて回ることにした。
ふと目に止まった服があった。
……これ、アイリスに似合うだろうな。
「アイリス……」
「ん……?」
俺の声に気づいたアイリスは急いでこちらにやってきた。
……本当にアイリスは可愛いな。
「これ……どう?スゲー似合うと思うんだけど。」
「着てみるね。」
アイリスは一言そう言って試着室へ入って行った。
しばらくすると出てきた。そして少し恥ずかしそうに俯いていた。「どう……かな?」
……ヤバい、めっちゃ似合ってる。
「かわ……」
「お客様、ちょっとよろしいでしょうか?」
「え?」
……は?
俺が可愛いと言う前にアイリスは店員に連れてかれた。
しばらくしてアイリスはやってきた。
そこにはメイクをして美しくしたアイリスがいた。
初めて会ったときも美しいと思ったが、アイリスは初めて会ったときよりも何倍、何十倍も美しいと思った。
「アイリス、スゲー似合ってる。」
「そ、お……かな……?」
「うん。本当にめちゃくちゃ似合ってる。」
俺は初めて本当にこの世界に生まれてきて良かったと思った。
そのくらいアイリスは本当に美しかった。
「ありがと……。は、早くザガルターンに行こう!」
そう言ってアイリスは俺の手を握って店を出ようとした。
……やっぱりアイリスは可愛いな。
「ねぇ、ライ。ザガルターンにはあとどのくらいでつく?」
「ん?あぁ、そうだな。あと2、3時間かな。」
「ほんと!?」
アイリスは嬉しそうな顔をして歩き始めた。
次のお話ではいよいよザガルターンににつきます。




