花言葉
今日は少し短めです。
俺が瞬間移動した場所は部屋だった。アイリスをベッドに寝かす。
そっとアイリス頬を撫でる。あどけない寝顔。
アイリスの寝顔を見つめているといつの間にか俺も寝てしまった。
チュン、ピピッ
小鳥のさえずりで目が覚めた。隣ではまだアイリスが眠っている。
俺が初めて本気で向き合おうと思った女。ガキのくせして、大人っぽい。
かと思えば、あどけない笑顔で笑う。
俺はベッドから這い出た。
「ん……ふわぁ。……ライ……?」
ふと横を見るとアイリスが起き上がっていた。そして、寝ぼけた目をこすりながら俺の下へやって来た。
「……なぁ、アイリス。俺、何があってもお前のこと絶対に守るから。だから、どんなことがあっても互いに信じ合おうな。」
「……うん!」
アイリスは満面の笑みで頷いた。
俺達は宿を出た。アイリスの故郷、ザガルターンに向かうためだ。
「ねぇ、ライ。」
アイリスがこちらを見上げて言ってきた。
「ん、なに?」
「私の名前、花の名前から取られたんだけど……アイリスの花言葉、知ってる?」
アイリスが緊張した感じで言う。
「んー、なんだろ。純粋で美しい、とか?」
俺がそう言うとアイリスはなぜか顔を赤くした。
……俺、なんか変なこと言った?
「あ、あのね。アイリスの花言葉は『恋のメッセージ』、『吉報』。昔、お母様が教えてくれたの。花言葉は本当に愛する人にしか教えてはいけないって。」
頷きかけた俺は思わず固まってしまった。
「……じゃあ俺の名前について教えてやるよ。俺のこのライラって名前も花から取られたんだ。で、花言葉は……なんだっけ。忘れたけどさ。
この名前……真名は本当に大切な人……愛する女性にしか教えたらいけないんだ。まぁ、ライラっていう花自体知る人が少ないしな。」
「え……」
アイリスが驚いた声を上げた。
……まぁ、俺も驚いたし、お互い様だろ。
「まぁようはこれからもお互い支え合いながら生きていこうってことだよ。」
「うん!」
アイリスはそう言うのと同時に俺に抱きついてきた。
……まぁ、俺も精一杯抱きしめ返したけど。
花言葉について
タイトルにある通り、アイリスが花から取られたのはみなさんもお気づきだと思います。
ですが、主人公、ライラの名前が花から取られたとは思わなかった人が多いと思います。
ライラという花は実はバラの一種です。
濃いピンク色の花なのですが、残念ながら花言葉がどうしても見つからなかったのです。
なので、本文では花言葉が書けませんでした。
もし、ライラの花言葉を見つけた方がいたら教えてくれると嬉しいです!




