想い
宿に戻った後、俺たちは順番に風呂に入った。
「……アイリスはさ、何であの下らない奴隷売りに捕まってたんだ?」
「……私はザガルターンという国の王女として生まれたの。だけど私が七歳のとき、お父様が信頼していた家臣に裏切られたの。それで命がらがらに逃げたんだけど、砂漠で生き倒れてしまって……。それであの女に捕まったの。」
……これは嫌な話をさせてしまったな。
「嫌な話をさせてごめんな。」
俺はそう言ってアイリスの頭にポンと手をおいた。
「なあ、アイリス。どっか行きたいところある?」
「行きたいところ?」
アイリスは不思議そうに俺を見上げて首をかしげた。
「あぁ。せっかくあんな下らないところ出たんだから今をたくさん楽しまないとな。」
俺がそう言うとアイリスは真剣に悩み始めた。
どれくらい経ったのだろうか。やがてアイリスは口を開いた。
「……ライ。私、故郷のザガルターンに行きたい。ちゃんと自分の足で歩いて。……だめ?」
最後は上目遣いで聞いてきやがった。
……可愛いな。
「よし。それじゃあ、明日の朝起きたら出発するか。」
俺が笑って言うとアイリスは文字通り顔をぱあっとさせて喜んだ。
「よし、そろそろ寝るか。おやすみ。」
俺はさっさと言うことを言ってベッドに潜った。アイリスが「おやすみ」と言った後、小さく「ありがと……。」と言ったのにも気付かずに。
アイリスが寝静まった頃、俺はのそのそとベッドから這い出た。時計を見ると夜中の11時半だった。
そして瞬間移動をした。
ついた場所はあの奴隷売りの店だ。
「おや、戻って来てくれたのかい。あの娘を返してくれるのかい?」
俺は思わず鼻で笑った。
「ちげーよ。お前をぶっ殺しに来たんだよ。」
俺はそう言った瞬間、女の右足に穴をあけた。というか反動で左足がちぎれた。
「ま、待て!!アイリスはくれてやる!だ、だから……」
「は?お前何言ってんのぶっ殺しに来たって言ってんだろ。てゆーかお前マジで死ねよ。」
俺は再び手を上げてありったけの魔力を込めた。
「ライ、待って!!」
後ろを振り向くとアイリスがいた。
推敲して書きました。
なので文章おかしいところがあるかもしれません。もし誤字などがありましたら教えてくれると嬉しいです。
追伸
ブックマークありがとうございます。感想などを書いてくれたら嬉しいです。




