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誰も知らない誘拐事件  作者: 空波宥氷
5/28

斑鳩邸

主な登場人物


・反町友香(ソリマチ ユウカ

中華街に暮らす探偵少女。中学2年生。

ピンク味の帯びた白い髪に、赤い瞳を持つ。

茉莉花茶が好き。



・青山清花(アオヤマ サヤカ

神奈川県警の刑事。友香の姉的存在。

英国人と日本人のハーフ。

灰色の髪色に青い瞳という身体的特徴を持つ。

愛車、ナナマル(JZA-70)の整備が趣味。



・神津柳(カミツ ヤナギ

中華街で探偵事務所を営む女性。

カールしたショートボブと眼鏡が特徴。

友香の叔母にあたる、母親的存在。32歳。

4


 ビルを後にした三人は、行方不明の少年宅を訪れることにした。彼の自宅は田園調布市内にあるそうで、首都高速神奈川一号横羽線と玉川ICを乗り継ぎ向かうことになった。


 普通は40分はかかるところを、清花が車をとばしたため30分程度で着いてしまった。途中、吐き気を催したのか、後部座席の柳は車体が揺れるたびに呻き声をあげていた。


 彼の家は、田園調布駅から車で3分の距離だった。

 その門前で、柳は驚愕した。無理も無い。そこには、敷地面積200坪はありそうな豪邸が建っていたのだ。

 敷地内に車を入れる清花。大きな噴水が目の前に現れ、横に目を移せば、手入れの行き届いた庭園が広がっていた。



「あら、彼の家は資産家か何かなのかしら」

「ええ、相当な資産家で、地元でも有名だそうですよ」


 

 友香が窓の外を見ながら問いかけ、清花が前方を見たまま答えた。

 それとほぼ同時に、彼女が車を停車させる。そこは、邸宅のエントランス前だった。



「では、駐車場に車を止めてくるので、ここで降りて待っていてください」

「ありがとう清花。待ってるわ」



 ドアのロックを解除する清花。

 柳はシートベルトを外すと、車から降りた。



「……って友香、あなたは車の中で待機よ」



 友香がちゃっかり車から降りようとするのを、柳は見逃さなかった。少女を見咎め、制止する。

 その言葉に、きょとんとした顔をして、 



「あら、さっき、あなたの目が届くところにいればいいって言ってなかったかしら」

「あのねぇ、彼のご両親はロボットじゃないのよ?そんなさっきみたいに都合良くいくわけないじゃない」



 笑みを浮かべた友香に、柳が呆れたといった口調で叱る。



「言われてみればそうねぇ……わかったわ、おとなしく車の中で待ってるわね」



 少女は少し悩むポーズをした後、車に乗り込み、ニコニコしながらシートベルトを締め直した。


 

「絶対、言う通りにする気ないわね……」



 そんな友香を見て、柳は再びため息をついた。


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